衣食住の「住」部分は、とかくインテリア・エクステリアのデザインやや収納の使い勝手、断熱性などの性能部分が着目されがちですが、一番大事なモノを忘れてはいませんか?
私たちが生きて行く上で必ず必要な物・・・
そう「空気」です。意識にも上らないくらいなのに、とても大事なものです。空気が無ければ死んでしまいますから。
家の中の空気って、ただ適当に換気していれば良いと考えているとしたらその考えはすぐに捨てて下さい。
家に入ってくる空気をいかに綺麗に保てるかが、何十年と住み続ける家の中でとても重要であることを意識してみて下さい。
家の中を快適にする事は人生を快適にする事に繋がります。
この記事を参考にして、家の中の空気を清浄に保つヒントにして下さい。
家の中の吸気箇所を確認
家の中に、↓このような吸気口、つまり外から空気を取り込む所があると思います。
全館空調が導入されていれば、次のようなシステムになっているかもしれません。
いずれにせよ、その内部そして周囲が真っ黒く汚れてはいませんか・・・?私が以前住んでいたアパートは、吸気口の周りの壁紙が黒く汚れてしまっていました・・・。
もう引っ越しましたので写真が残っていないのですが、丁度次の写真のような感じです。
↑こちらから拝借
見た目もひどいですし、様々な有害物質が屋内に侵入してきていると考えると、ゾッとしませんか・・・?
なぜ今までこの汚れに無頓着だったのか、と悔やまれます。
吸気口からそのまま空気を取り込む事のデメリット
屋外の空気はけっこう汚れています。
・たばこの煙
・病原菌
・自動車の排気ガス
・大陸からのPM2.5
・花粉
などなど、屋外はこれらの汚染物質が漂っています。
これらは人体に悪影響を及ぼします。口や鼻、目の粘膜といった部分から取り込むことにより、ぜんそく、気管支炎、花粉症などを発症して苦しんでいる方もいらっしゃると思います。
そして、屋内の壁がが黒く汚れてしまえば見た目としても嫌な気分になってしまいますよね・・・。
もちろん、生活していくうちに屋内から空気が汚れて行く事もあるわけですが、まずは入ってくる空気を綺麗に保つことから始めてみましょう。
吸気口への対策
我が家の吸気口は主に次の2つです。
・全館空調
・小屋裏
上記2箇所で外からの空気を取り入れています。それぞれに対策を施して屋内に入ってくる空気を清浄にする作戦を実行しました。
全館空調
全館空調の吸気口は上でもご紹介した次の写真です。
1か所で空気を取り込み、熱・湿度を交換した上で家の中全体に行き渡らせています。
ここには防虫ネットと簡易フィルタが取り付けられていて、気休め程度に外からの空気の汚れを除去してくれています。しかし、これでは全く足りないのです・・・。
1か月ほど前に防虫ネットの前段に、簡易フィルタとは別に、購入した市販のフィルタを取り付けておきました↓
これを取り出してみると・・・↓
これです。こんなに汚れてしまっています。つまり何もしていなければ、この汚れが家の中に充満していた、という事になります・・・。恐ろしや。
念を入れて簡易フィルタ部分にも市販のフィルタを重ねて設置しておきました。取り出してみると・・・
上の写真の通り若干黒くなっています。元々は真っ白なフィルタですよ?すでに防虫ネット部分でフィルタリングしているにも関わらず結構汚れているのです。
ということで、全館空調の吸気部分には2段構えで市販のフィルタを挿入し、屋外からの汚染物質を除去する対策を施しています。
対策をしていない場合、これらの黒く汚れる原因物質が家の中に入ってきてしまいます・・・。
防虫ネット部分のフィルタは上記の通り汚れに汚れてしまったので、交換しました。
左が交換前、右が交換するためのフィルタです。右のも1か月経てば真っ黒に・・・。頑張って汚染物質を除去してもらいましょう。
下の写真の通り、簡易フィルタ部分も黒くなったフィルタを外し、新しいフィルタを重ねて貼りました。若干黒く見えるのは、内部の簡易フィルタが黒いからです。
ここからまた1か月、頑張ってもらいます。
小屋裏
小屋裏には上記でお見せした次の吸気口が付いています。
ふたを外すと次の写真のようになっています。
1か月前に貼っておいた市販フィルムが見えます。全館空調の吸気部分と同様に外してみると・・・
黒く汚れています。これもこのフィルタが無ければそのまま屋内へ侵入してきていたはずの汚染物質です。壁紙が黒く汚れてしまうでしょうね。
ここも新品に取り換え、再びセットしました。
購入した市販のフィルタ
上記の対策をするために購入した市販のフィルタは「3M フィルタレット エアコンフィルター プレミアム 1ロール ACFP-38RP」です。元々はエアコン用で、結構な量が入っていますので、コスパ抜群です。
ちなみにこのシリーズは「プレミアム」「ハイグレード」「スタンダード」にクラス分けされています。
機能的には、キャッチできる微粒子の大きさ:マイクロメートル(μm)が異なります。より小さい微粒子をキャッチできるほど高機能という事になります。
グレード | 機能 |
プレミアム | 0.1μmよりも大きい微粒子をキャッチ |
ハイグレード | 0.3μmよりも大きい微粒子をキャッチ |
スタンダード | 2.0μmよりも大きい微粒子をキャッチ |
主な汚染物質の微粒子のサイズは次の通りです。
微粒子の種類 | サイズ |
インフルエンザウィルス | 0.1μm |
たばこの煙 | 1.0μm以下 |
PM2.5 | 2.5μm以下 |
スギ花粉 | 30μm(砕けると0.1μm程度まで微細化) |
ということで、スタンダードクラスのフィルタでは、汚染物質をあまり除去できない事になってしまいます。最低でもハイグレード、万全を期すならばプレミアムを選ぶべきと考えます。
我が家ではケチらずに、プレミアムを購入しました。そこまで高価なものでもないですし、結構な量が入っていますから。
まとめ
いかがでしたでしょうか。家の吸気口に市販のフィルタを張り、屋外からの汚染物質侵入防止のための対策を施してみました。
この対策をしていなければそのまま汚染物質が家の中に入り込んで来るわけで、目には見えないですが長期間生活をしていく中で健康上問題が発生しないとも限りません。
それほどコストや手間が発生するわけでもないので、ここでご紹介した対策をしておくと、気分よく過ごせるようになるのではないでしょうか。
「フィルタを買うのもな~」
「うちの周りは空気、綺麗だぜ?」
という方は、まずはディッシュでも薄布でも、空気を通すものを吸気口へ取り付けてみて、数週間後に取り外してみて下さい。特に汚れていなければ対策は不要かもしれません。(汚れていないから汚染物質は無い、というのも若干短絡気味ですが・・・)
しかし、もしも黒く汚れてしまうならば、ここでご紹介したようなフィルタを取り付けて、汚染物質を吸着して除去してみる事をお勧めします。ぜひ参考にしてください。
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