TOEICのリーディングセクション最後の敵Part7!こいつを倒すための問題集をご紹介したいと思います。
私は900点を達成してもこのPart7が苦手です。苦手というか、解き終わらないんですね。読むスピードが足りないのです。
とは言え、解いた設問はほぼ全て正解できるくらいには、TOEICの力を上げる事が出来ました。Part7用の問題集をしっかり解くことにより、そのレベルに達することが出来ました。あとは継続して読み込むことにより地道に読解スピードを上げていくしかないですね。
ともあれ、質の高いPart7用の問題集をご紹介したいと思います。
ここでは各教材を評価しています。評価指標は下記の通りです。
対象Part | その教材が対象とするPartを表します |
想定スコア(下限) | 最低限このスコアを持っている人向けの教材 |
想定スコア(上限) | このスコア近辺を目指す人に適する教材 |
設問数 | 収録されている設問の数 |
おすすめ度 | ★5段階でお勧め度を表します。 |
おすすめ度★★★★★であれば、文句なく誰にでもおすすめしたい教材となります。
新TOEIC TEST 読解特急2 スピード強化編
英文は全部で30セット、それぞれに設問が3つずつ付いて、計90問の設問が収録されています。英文の難易度はそれほど高くはありません。読みやすいです。英文の単語数は119単語から徐々に増え、最後の英文では162単語に達します。
TOEICでいえば、標準的なシングルパッセージ問題の文章量といった所でしょうか。
対象Part | 想定スコア(下限) | 想定スコア(上限) | 設問数 | お勧め度(★5段階) |
Part7 | 450 | 730 | 90 | ★★★★★ |
また、words per minite換算表がついていますので、読むのにかかった時間を測ることにより、自分の読書スピードを簡単に見つけることができます。
そしてこれまた付属のグラフにプロットすることにより、自分の読書スピードを把握することができます。至れり尽くせりです。私は3回ほど解きまして、徐々に読書スピードが挙がっていく様子をグラフから見て取ることができます。読書スピードが上がっていくのはうれしいものです。
換算表は次の写真の通りです。40wpm(words per minite :1分間に読んだ単語数)~240wpm位をカバーしているので、初心者から熟練者までの読書スピードを算出可能ですね。
グラフは次の通りですが、こちらは70wpm~180wpmと、換算表より若干狭いですが、概ねカバー可能かと思います。読むのが速い人は上にはみ出るかもしれないですね。(自分の読書スピードをさらすのは恥ずかしいですね・・・。かなり遅いですし。。しかし読むごとにスピードは上がります。繰り返し取り組むと効果大です。)
構成は、
1ページ目:英文
2ページ目:設問3つ
3ページ目:解説
4ページ目:解説続き
5ページ目:語注
6ページ目:語注続き
7ページ目:英文訳
8ページ目:設問訳
となっています。
分量も適度で問題にクセもなく、スイスイと解き進める事が出来るでしょう。Part7に苦手意識がある人は、ぜひこの問題集を解いてほしいです。
下で紹介する読解特急全般に言える事なのですが、音声も無料でダウンロードできますので、オーバーラッピング・シャドーイング等、リスニングを強化するための素材としても使えます。Part7用の問題集でありながら、しかもこの値段で音声まで付いてくるとは、コストパフォーマンスが高すぎます。
新TOEIC TEST読解特急3 上級編
その名の通り、上級者向けのPart7問題集です。350単語くらいの英文が20セット、それぞれに設問が5つ、計100問が収録されています。
他の読解シリーズと趣が異なるのは、英文の題材がビジネスとは限らない、という所です。「南極への旅」とか「ハリウッドの歴史」など、いわゆる記事問題「article」となっています。
TOEICの英文のように、架空の文章ではなく、実在の事柄を対象とした文章なので読み物としても面白いです。
350単語というと、シングルパッセージとしても最長クラスの長さです。ダブルパッセージよりも長いかも。このレベルがスラスラ読めるようになれば、Part7でも怖いものなしでしょう。
読解特急2と同様に、words per minite換算表と記載用のグラフが付いています。自分の読書スピードを把握しましょう。英文はTOEICぽくなく難しめなので、読書スピードは遅めになると思います。繰り返し読んでスピードを上げていきましょう。
対象Part | 想定スコア(下限) | 想定スコア(上限) | 設問数 | お勧め度(★5段階) |
Part7 | 600 | 950 | 100 | ★★★ |
著者も問題集の中で書いていますが、高地トレーニング用ですね。難しめの文章を読みこなすことによりTOEIC本番の文章が簡単に見える、という効果が期待できます。TOEIC向けの英文ではないので、余裕があれば解いておきたい、という位置づけの問題集です。私はTOEIC向け英文に飽き飽きしていたので、結構好きですね、この問題集の英文は。
1つ、苦言としては、words per minites換算表もグラフも100wpmより遅い部分が考慮されていない、という事です。つまり、毎分100単語を読めないと、グラフに描けないのです。逆に300wpmくらいの数字が換算表に載ってます・・・ネイティブレベルです。
英文が結構難しいので私は初回、100wpmを下回る所もありました。もう少し読むのが遅い人の事も考えてほしいですねぇ。まぁ上級者向けですから、そこら辺は我慢ですかね・・・。
新TOEIC TEST読解特急4ビジネス文書編
TOEICでよく出てくるメール、手紙、社内文書、お知らせといった英文が計30セット並びます。はじめの20セットは設問3つずつ、続く10セットは設問4つずつで、計100個の設問が収録されています。
対象Part | 想定スコア(下限) | 想定スコア(上限) | 設問数 | お勧め度(★5段階) |
Part7 | 500 | 860 | 100 | ★★★★★ |
最初は150単語程度の短い文章から始まり、最後の文章では290単語くらいの長文になります。徐々に負荷が高くなる作りで、解き進めるに従って力がついていく内容となっています。
同じくwords per minite換算表と記載用のグラフが付いています。
英文はよくも悪くもTOEICそっくりなので、難しくはありません。速読の訓練にちょうどいいですね。語彙もTOEICを意識して作られているようで、語注を活用しながら全ての単語を覚え込みたい所です。
新TOEIC TEST 読解特急 5 ダブルパッセージ編
ダブルパッセージ問題に特化した貴重な問題集です。全20セットにそれぞれ設問が5つ付いていますので、計100問を解くことが出来ます。TOEIC本番と同様に、二つの文書にまたがる情報を元に解く問題もしっかり盛り込まれています。
対象Part | 想定スコア(下限) | 想定スコア(上限) | 設問数 | お勧め度(★5段階) |
Part7 | 550 | 900 | 100 | ★★★★★ |
文章量はかなり多いです。だんだんと単語数が増えていくのですが、最初の文章ですら370単語あります。そして最後の文章に至っては473単語に達します。
これだけの長文がTOEICで何問も出る事はまれなので、高地トレーニングに近いですね。英文はTOEICのレベルに合わせてあり、難しくはないです。ビジネス文書編と同様に、速く・正確に読む訓練に使ってください。
同じくwords per minite換算表と記載用のグラフが付いています。グラフは70wpm~180wpmの範囲で適正なのですが、換算表は明らかに失敗ですね。111wpm~946wpm(!)の範囲は、正直おかしいです・・・。こんな速く読めない・・・。
まぁ単語数は明記されているので、計測した時間を元に自分で計算すれば済む話ですけども。もしかしたら、最新刷では直っているのでしょうか。少なくとも私の持っている第3刷ではそんな感じで微妙に使いにくい。
まとめ
Part7はとにかく時間との戦いです。飛ばし読みや斜め読みに頼らずに、正確に読み切る読書スピードを身につけたい所です。
今回ご紹介した特急シリーズはいずれもwords per minite換算表と自分で記載するグラフが付いていますので、自分の読書スピードを把握するのに役立ちます。
もし自分の読書スピードが現時点で160wpm以下であれば、Part7全問を解くのは諦め、解ける部分を正確に解き、残りは塗り絵という戦略もアリです。もし160wpm、出来れば180wpm以上で読めるのであれば、全文読み切ってPart7を制覇しましょう。
↓2016年5月の新形式移行に対応した「1駅1題! TOEIC L&R TEST 読解特急」も発売されています。「1駅1題! 新TOEIC TEST 読解特急」に、難化した新形式問題対応の28問を増補した問題集となります。
1駅1題 TOEIC L&R TEST 読解特急 (TOEIC TEST 特急シリーズ)
トリプルパッセージ特化編もいつか出るのでしょうかね・・・。
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