使い過ぎ注意な思考停止ワード9選!職場や学校で嫌われないための言葉選び

能力開発・勉強法・資格取得

思考停止ワード」という言葉がにわかに脚光を浴びています。

その言葉を発したら、そこで会話・議論が止まってしまう、そんな言葉の事を指します。しかも当たり前過ぎて誰も反論できないような言葉だから質が悪いのです・・・。

 

何も考えていない人がサラッと繰り出す言葉、そういう言葉です。議論の発展を阻害するダメワードと捉えられていますね。

 

実はこのブログでも結構使ってるんですよね汗(なるべく話が止まらないような工夫はしているつもりではありますが・・・)

自分への戒めも含めて今回の記事を書き上げたいと思います!

 

実際に自分が言われたり、周りで使われていたり、さらには自分で使ってしまって反省している、そんな「思考停止ワード」について考えてみたいと思います。

 

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思考停止ワードとは

思考停止ワードもちゃんと定義しておかないと思考停止ワードになってしまいますから注意ですが、概ね次のような意味を持つ言葉だと理解して下さい。

 

「何も言っていないのと等しい言葉」
「そこで終わらせて何も進まない言葉」
「何を言っているか響かない言葉」

 

つまり、もっともらしい言い方で周囲の人を煙に巻き、自分が「言ってやった!」的な感覚に陥る言葉といって良いでしょう。

この言葉が出てくると自分も周りの人も誰にとっても当たり前すぎて議論がそこで止まってしまうので、ダメワードの典型でもあります。

 

人によって受け取り方の幅があるような言葉も思考停止ワードと言っていいでしょう。

例えば「コミュニケーション力の強化」なんていう言葉、よく聞きますよね。

 

この場合、コミュニケーション力って何?という所から始まって、強化するってどの段階までの事を言っているの?というような疑問が沸いてしまう言葉です。

 

コミュニケーションと言ったって、社内の意思伝達もあれば社外との伝達もありますし、トップダウンやボトムアップといった方向の違いもあります。

そもそも人と人のコミュニケーションとは限りません。また強化という言葉も要注意です。定量的な数字が無い時点で、何を目指せば良いのかさっぱり分からないからです。

 

こんな感じで思考停止ワードは生活の中に溢れています。

 

思考停止ワードの例

では早速「思考停止ワード」の具体例を見て行きましょう。

 

例文も載せてみましたのでどういう場面で出てくるのかが分かりやすいかと思いますので参考にしてください。

快晴さんぽ
快晴さんぽ

こんな言葉使ってないか~?

 

前からこうだから

その仕事を長くやっているような人から出てくることが多い言葉です。

例文
「前からこうだから、この仕事はやらなくちゃいけないよ」

それ、本当?って思いますよ。

 

利益に繋がらないような冗長な仕事であってもやる必要があるのか?そう自問自答してしまいます。

 

前からこうだからやらなくちゃいけないとなれば、もう新しいこと何も出来ないじゃないですか。それじゃぁ発展できません、って思いませんか。

 

仕事はやるべき事を見つけるよりも「やってはいけない事」を見つけて実際に止める事が大事だと個人的には考えています。

それは無駄だなと思える仕事を大量に抱えた私の悲哀でもあります。

 

やるべき仕事なんて誰かが必ずやるのですから、止めた仕事で浮いた時間の中で存分にやればいいのです。

快晴さんぽ
快晴さんぽ

ホント、やめたい仕事は山ほどある

 

でも上司から「前からこうだから、やれ」の一言で片づけられてしまうわけです。

私もサラリーマンの端くれですから上司の命令には取りあえず従います。

ただ、時と場合によってはやらない、という決断が必要だと考えてます。(実際に手を抜いている部分もあります笑)

 

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俺も苦労してきたから

苦労するのが美徳であるかのような言葉です。

例文
「俺も苦労してきたからお前も終電まで仕事しろ」

 

あなたが苦労してきたからって、自分まで苦労しなくちゃいけない理由にはなってないです・・・。

そもそも終電まで仕事しなくちゃいけないなんて、あなたの仕事の仕方がイケてないだけじゃ・・・。

ってな感想しか出てきません。

 

「俺も苦労してきたから」の負の連鎖を食い止めたい場合は、それを言う人の言葉を話半分で聞いて、必要ないと思えば従わない意思が必要です。

 

成長

このブログでも結構使ってるんですが、ブラック企業がよく使う言葉でもあるんですよね・・・汗

例文
「当社に入社すればあなたは一段と成長出来るでしょう!」

 

とにかく入社したら成長できるよ!という甘い言葉で新卒者や転職者を誘い込み、入社してしまえば釣った魚にエサはやらぬの精神で長時間労働、無理難題の仕事を押し付けまくります。

それをこなす事が成長だ!と言わんばかりです。

成長ってのは外部がら押し付けられるものではなくて、自分が達成するものです。

 

「あなたを成長させてあげるよ!」なんて言葉を投げかけられたら要注意です。

 

コミュニケーション力

前述しましたが、「コミュニケーション力」、まさに思考停止ワード界の雄です笑

例文
「コミュニケーション力を高める事が必要だ」

 

そもそもコミュニケーション力って何なのか、誰の何に対するコミュニケーション力なのか、どの水準の能力なのか、人によって全く違ったイメージを持っている可能性がある言葉です。

 

うちの会社の人事部もよく「コミュニケーション力が大事!」とかって言ってますが、じゃぁ何をやってどこを目指せばいいのか教えてくれ!って言いたくなる言葉ですね。

思考停止組織の典型です笑。

 

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今が大事な時だぞ

何も言ってないのと同じ言葉です。

「今が一番大事な時なんだから頑張れ!」

 

人生で大事じゃない時なんてあるんですかね?

 

過去は変えられませんし未来も今直接変える事は出来ませんから、今が一番大事であることは自明なのです。

 

そんな当たり前の事は良いから、大事な時だから何なのかを示してほしところです。

 

意識高い系

自分が気に入らない人を揶揄する言葉として使われています。

特に努力している人や結果を出している人に対して妬みのような感覚で使っている人が多い気がします。

 

自分の努力不足や勉強不足を棚に上げて、頑張っている人を揶揄するだけで「自分が他の人の言葉を代弁してやった!」的にドヤ顔する人がいますが、とってもダサいですね。

 

まさに日本的、出る杭は打たれるの典型です。嘆かわしい限り。

 

何が気に入らないのかをきちんと説明できればいいのですが、

「意識高い系(笑」

とバカにしているだけでは、そんな言葉を使っている人の中身は何も前に進みません。

 

検討します・確認します

会議の場等で議論になり、今の情報では回答出来ないような質問などをされた場面でよく飛び出します。

例文
「今指摘頂いた課題については検討します」

 

この言葉を使って実際にちゃんと検討して答えを出しているのって半分も無かったりするんでないですかね・・・。

この言葉で会議を逃げ切ろうという魂胆が見え見えなのです・・・。

 

それだけ乱用されている言葉でもあります。

 

ここで思考停止しないためには、現段階の課題が何で、いつまでにどんな手法を使って検討・回答を用意するかを述べる必要があるでしょう。

 

効果的・効率的

いかにも何かが改善するかのような言い回しの時に使われる効果的効率的という言葉。もう使われまくってますね。

例文
「より効果的な方法で対処します」

何となく「良くなりそう」という印象だけ与えて、その実何も言っていないのと変わりません。

だって、何かに取り組む時に「悪くさせよう」と思ってやるわけがないですから。

 

効果的・効率的という、何かを良くするための言葉を使うなら、どれ位改善するのかを示しましょう。出来れば定量的な数字で。

またスケジュール感も欲しいですね。

 

例えば「7月までに現状の20%の向上を目指して効率化を図ります」といった感じでしょうか。

 

みんなやってる

これは仕事の場のみならず、我が家でも飛び交う言葉なので耳が痛い・・・。

例文
「みんなやってるんだから勉強しなさい!」

 

みんなやってるからと言って、何故自分もやらなければいけないのか?子供であればそう思うのは当然です。

だってみんなと自分は違うのだから。

ただ子供といっても色々いて、みんなやってるから自分も!という子も確かにいるんですよね。特にゲームを買ってもらいたい時とかね・・・。

それは親が作った性格なのかもしれませんが・・・。

 

みんながやってる事を自分もやらなければならない理由があるのであればそれも同時に伝えるべきですし、ないのであれば多用するのは止めましょう。

 

思考停止ワードに踊らされないために

自分の思考が追い付かない時、長い議論で疲れてきた時に、皆が反論しようがない言葉、つまり「思考停止ワード」を使って話を終わらせようとしてくる人がいます。

 

そんな時は「あぁ、話を終わらせたいのだな」と考え、終わらせていい話であればそのまま終了で良いですし、終わらせてはマズイ議論であれば思考停止ワードを乗り越えて議論を続けるべきです。

 

自分に対する戒めでもあるのですが「なぁなぁ」で終わらせてしまうクセがある人は、しっかりと考える訓練をしましょう。

何事も必要な情報を入手したら自分の力で考え、自分の言葉でアウトプットする、これを繰り返す事です。この繰り返しに勝る訓練はありません。

 

もちろん時と場合によって話す内容を考えなくてはいけませんけどね。

友達と団らんしている時に、

「意識高い系なんて言葉で人を揶揄してもお前の成長にならないぞ!」
「成長と言う言葉で終わらせたらダメだ!何をすべきなんだ?」
「効率化?それは数値でいうと何%?手段は?」

 

なんて話を吹っかけてたら次第に団らんの輪に入れてもらえなくなるでしょう。

快晴さんぽ
快晴さんぽ

たまにいるよな、そういうヤツ・・・

 

プロとして利益や信頼が掛かった場面など、終わらせてはいけない議論の場で「思考停止ワードを乗り越える力」が必要になってきます。

 

例えば前述の「コミュニケーション力の強化」という思考停止ワードであれば、

「誰の」
「どういった能力を」
「どのレベルまで」
「どう上げるのか」

といった内容をきちんと添えた上で出してあげれば問題ありません。

 

まとめ

「思考停止ワード」の意味とその典型的な使い方を見てきました。

思考停止ワードを使ってはいけない、というわけではもちろんありません。

 

そういう言葉を使うのであれば、きちんとその意図や数字の裏付けを添えて、相手に理解してもらう努力をした上で発する必要があります。

そうすれば思考停止に陥らずに、議論を前に進める事が出来ます

 

思考停止ワード、自分でも結構使っているなぁとは感じるのですが、なるべく根拠を明確にするなどの表現を心掛けたいと思います。

思考停止ワード使いまくってた!

 

と言う人は、言葉を発する前に一旦立ち止まるようにしてみて下さい。そして皆を停止状態に陥れない言葉を紡ぎ出しましょう。

 

最後までお読み頂きありがとうございます。もし少しでも役に立ちそうだと思われたら、ソーシャルメディアでの共有をお願いします。

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