頑張って就職活動しているのに内定がもらえないと悩む学生は多いです。
周囲の友達が内定をもらい始めても自分に内定が無い場合は焦ってしまいますよね。
たくさん受けているのに内定がとれない・・・
そんな内定をもらえない学生の共通的な行動・考え方に注目してみたいと思います。
私は実際に今の会社で採用・育成といった業務に携わったことがありますので、そういった採用者・育成者としての目線で考えています。
こんな学生は採用されないだろうな~
という特徴的な行動・思考をあぶりだし、どうすれば内定に近づけるのかという回答についても合わせて提示しています。
ここに挙げた特徴に当てはまっている学生はぜひ参考にして頂いて、改善のためのヒントにしてみて下さい。
内定がもらえない学生に共通の行動・思考
では早速内定を取れないだろうな、という学生に当てはまる特徴的な行動・思考についてご紹介します。
いくつ当てはまるでしょうか・・・?対処策も参考にどうぞ。
自分の言葉で話さない
面接の際に、事前に覚えた文章をそのまま演技のように話す人がいます。
正直言って「眠くなるだけ」です。
覚えた言葉をそのまま話した場合、それはその企業向けに作られたものではなく、就活全体で使いまわしてるんだろうな、という印象しか与えず、面接官にとってみれば「うちで採用しなくてもいいでしょ」という判断を下されてしまうだけです。
文章を丸ごと覚えるのではなく、伝えたい内容をキーワード化して自分の言葉で組み立てて話す、と言う事が出来るといいと思います。
ただ、なかなかの高等テクニックではありますから、文章を覚えるのであれば話すときは抑揚をつける、話すスピードを変える、身振り手振りを添える、といった緩急をつけてあげる事を意識して下さい。
それだけで随分変わりますよ。
またエントリーシートに書いてある事を単にそのままなぞるように読んでいてもあまり印象はよくありません。
エントリーシートの内容を盛り込むのは当然として、プラスαを自分の言葉で伝える必要があることを理解しましょう。
だって、エントリーシートの内容なんて読めば書いてあるんで、面接で事細かく話す必要なんてないですからね。何を伝えたいのかがはっきりと分かるよう、熱量をもって伝えて下さい。
会社から与えてもらう事ばかり考えている
「楽しそうだから志望しました!」
「研修制度が充実しているから志望しました!」
「仕事が合ってそうだから応募しました!」
とまぁ、自分本位の志望動機ばかりぶつけていては受かるモノも受かりませんね・・・。
会社から与えてもらう事ばかりに意識が向いている学生は内定をもらう事が出来ません。
サラリーマンであれば入社して希望の職種で働けない事の方が多いのではないでしょうか。
自分も希望した仕事と全然違う事をやってる時の方が長いな・・・
人気の職種なんて偏ってますから、全員が全員それを志望したってアサインできるわけないのです。
会社に行くのが嫌な人がこれだけ多いという事は自分に合ってない仕事をしている人が大半だ、という事の証明でもあります。
自分に合っていなくても懸命に働いている、そんな人が大半です。
会社からすると、合わないと思う仕事でも精一杯取り組んでもらって成果を上げてもらう必要があるのです。
だから、自分本位に仕事を探している学生に対して、面接官は「合っていない仕事をアサインしたらやる気無くすんだろうな・・・」と考えてしまうのが当然です。
就活の時は自分に与えてもらうのではなく、自分が会社に与える事ができるモノを明示して下さい。
つまり、あなたを採用することで会社が得られるメリットを伝えるべきなんです。
「私の○○という能力は、営業で取引先を商談をする時に役に立ちます」
「これまで磨いた△△の技術は、御社の□□の製品製造に価値を与える事ができます」
そんな風に自分の能力を、会社での働き方に合わせてアピールできるようにしてください。
ダボダボでヨレヨレのスーツ、手入れされていない靴を身に付けている
身だしなみが悪い学生はそれだけで内定から遠のきます。
だって、だらしのない恰好をした人と一緒に働きたい人なんていませんからね。
身だしなみに気を使えない学生は、仕事にもきっと気を使えないんだろうなと思われて終わりです。
自分の事も出来ないのに他の事なんて出来る訳ないと思われるのが当然なのです。
もちろん高級な生地のスーツを着る必要はありません。
自分の体形に合ったスーツ・シャツであれば十分ですし、クリーニングされてビシっとしていれば完璧ですよ。
既成の吊るしスーツを買うのであれば、最初から自分の体形に合わせたオーダーメイドで作る事をおすすめします。
価格も既製品と変わらないですしね。
また履きつぶしたような革靴を身に付けている学生もよくいますが、ダメダメです。
靴の先の色があせまくっている、傷だらけ、奇抜なデザインの靴、そんな靴で就活するのはやめましょう。
足元に気を使えない人は、細かい所に気が付かない人、仕事が出来ない人、と思われてしまいます。
人は足元を見ますからね。面接と言う場では特に靴が見えるような体勢である事も多いですから。
高級な靴を履く必要はありません。きちんと靴クリーム等で手入れされた革靴で十分です。
ちなみに私はマグナーニというスペインの靴が大好きです。就活と言えども少しはオシャレにも気を使いたい!ということであればうってつけです。黒であれば就活にも使えますよ。
人気企業ばかりエントリーしている
数撃ちゃ当たるとでも思ているのか、自分の大学のランクに見合わない企業ばかり狙っている学生っていますよね。
あわよくば、と考えているのかもしれないですが、そんな奇跡が起こる確率は限りなく低いですし、何か突出した実績をアピールできるのでなければ無駄撃ちに終わってしまうのがオチです。
そんな事で時間を無駄に使うのならば、自分のレベルに合った企業を受けた方がまだ可能性があります。
もちろん、突出した「何か」を持っているという自信があるのであれば、受けてみる価値はあります。
例えば私のように大学首席というアピールポイントを引っさげて就活をする、といった一点突破の何かがあれば、中堅レベル以下の大学でも勝算はあります。
大学のランク、学生の成績は確実に企業に見られていると理解した上で就活に臨みましょう。
エントリーシートが雑すぎる
他の企業へのエントリーで書いた内容の使いまわし、字が汚い、志望動機やアピール部分がスッカスカ。
そんなエントリーシートを渡されて読んでみたいと思います?それを書いた本人に会ってみたいと思います?
エントリーシートには自分そのものが現れていると思って本気で書く必要があるにも関わらず、いい加減な内容・書き方で書いてあれば採用者にとってみても
「見るだけ無駄だな」
という判断をされてしまうだけです。
エントリーシートすら書けない人間がまともに仕事関連の資料を作れるわけがない、という至極当然の判断をされてしまうのです。
とはいえ、自己分析や企業分析の方法、エントリーシートの書き方が分からないという人も多いでしょう。
どうしても自分で解決できない場合は就活生専用のサービスを使ってみるのも手です。
就活をトータルでサポートしてくれる「新卒就活エージェント:キャリアチケット」が有名でしょう。
受かるための自己分析方法やエントリーシートの書き方を学べば、少なくとも独学で四苦八苦しているよりは成功に近づく可能性が高くなります。
さらには面接・グループディスカッションのノウハウも提供してくれますので、
「面接苦手なんだよな~」
と言う人にとっても活用のし甲斐のあるサービスです。
どうしても内定がとれない人、就活に自信がない、という人はのぞいてみて下さい。
勉学を疎かにしてきた
前述の通り、私は大学時代の成績が首席だったという実績を持って院生時代に就活を行いました。
結果的に20社受けて12社から内定をもらい、4社は辞退し、落ちたのは4社のみ、という結果を得る事が出来ました。
勝率にして6割、辞退した会社ももし受かっていたとすれば勝率は8割に達していた可能性があります。(妄想自由!)
今は、私が就活していた頃よりもさらに学生時代の成績を見られているといっていいと思います。
バイトリーダーとかサークル副主将とかイベント主催とか、どこまでが本当でどこからが盛った話なのかが特定できない学生の上っ面の話よりも、成績であれば大学の成績表を見れば一目瞭然ですから、一番公平に判断可能な指標ですよね。
勉強を疎かにして遊び呆けていた学生を採用するほど会社も物好きではありません。
確かに遊びに長けた人間はコミュニケーション力や突破力で力を発揮する可能性はあります。
しかし、知識や胆力、精神力や我慢力といった点で、良好な成績を納めてきた学生に劣る可能性が高いのは事実。
大企業であっても経営が傾く時代、人材確保にギャンブルを適用するほどの余裕なんてありません。
会社は成績表を見て順当に優秀な学生を採用する、それだけで精一杯でしょう。というかそれが会社にとっての正解に他なりません。
勉学を疎かにする学生は、今後の就活、厳しくなりますよ。
建前に具体性が伴っていない
「社会貢献をしたい!」
「会社のために頑張りたい!」
「自己実現をしたい!」
いずれも就職活動でよく聞く言葉です。
まぁそれが本音であっても建前であってもどちらでもいいのですが、大半は建前でしょう。
しかし、その建前を面接官は聞き飽きています。
社会貢献、またか・・・
こう思われるのがオチです。
すると、他の学生との違いが分からずその他大勢の一人と思われて埋もれてしまいます。
建前を発するなら、具体性や独自の視点も添えてあげる必要があります。
どのような手段で社会貢献をするのか、どういう能力を鍛えて会社の利益に貢献するのか、どうなれば自己実現なのか、そして自己実現をした後どうするのか、といった事を表現できるのでなければ、上っ面の建前を話す事はやめましょう。
建前を言うのなら、具体的に話せるようになるまで自分の中で何をしたいのか、何をするべきなのかを練っておく必要があります。
聞いてどうするのという質問をする
面接の最期に学生側が質問する場面で、
「残業はどの程度あるでしょうか」
「有給休暇取得日数はどれくらいですか」
「休日出勤はありますか」
これらはよく聞く質問ではあります。
しかし働く前から「休むことが大事」と受け取られかねない質問はマイナスである可能性が高いです。
質問をするのであれば「働くこと」「仕事」に焦点を当てた事を聞くのがベターでしょう。
そもそも休暇や残業は、自分が働いて行く中で自分でコントロールしていく事が出来る部分です。
そんな事を質問しているようでは、
「自分で自分の面倒を見たくありません、会社が私のお休みを担保してください!」
と言っているのと同じですから、印象が良いはずはありません。
また次のような質問もよく聞きます。
「福利厚生はどうなっていますか」
「研修制度を教えて下さい」
しかしこれらは公開されている情報である事が多いです。しかもかなり受け身な質問ですね。
面接官にとってみれば、企業のWebサイトに載っているような内容を聞いてくる学生は、
「意思疎通が苦手なのかな?」
「受け身な学生だな」
「情報を収集する能力が弱いな」
と思われてしまいます。
Webページに載っている事を軸に質問するのであれば、その内容を深堀して表に出ていないような事を率直に質問する、そんな面接官を慌てさせるような質問が出来ると良いですね。
質問に答えられない
普段から物事に対してよく考えて自分の意見を持っている人は、面接官に何か質問をされても自分の言葉で返答することが出来ます。
しかし普段考える訓練をしていない人は質問に対する答えを考え出す事が出来ず、的外れな回答をしがちです。
質問への解答力を補うのであれば、事前に聞かれそうな事に対する答えを準備しておくのも手です。想定問答集というやつです。
ただし、やはり用意した回答を一字一句そのまま話すと演技のように聞こえて眠くなりますから、キーワードだけを用意して聞かれたことに対して柔軟に自分の言葉で返せると良いですね。
また回答に自信がない時は長々と言い訳めいた話し方で質問への回答をしようとする人がいますが、これはマイナスです。
質問への回答は
・結論を最初に
・その理由を簡潔に
これが基本です。
結論を言い切った後にその根拠を手短に話すのが鉄則であるにも関わらず、だらだらと話して結局結論が何なのか分からない、こんな話し方をする人が多いのです。これでは面接官も苦笑いですよ。
自信がなくとも、今の自分で答えられる結論をズバ!っと言ってしまって、その理由を自分の考えで述べれば良いです。
結論自体に正解なんてないんですから・・・。自分の考えを持っているのかを問われていると思ってください。
笑顔がない
採用者も人です。笑顔がない暗い人と一緒に働きたいとは思いません。
あなたの周りでも笑顔が爽やかな人の周りに友達が集まっているのを見たことがあるでしょう。
暗い人はミステリアスでカッコいい、そんな中二的な考えはもう止めて下さい。
世の中の大多数の人は暗くて笑顔が無い人は何を考えているか分からない、怖いといった印象しか持っていませんから・・・。
表情が暗いと言われる人は、話すときに表情を明るめに設定してみましょう。
働くイメージが出来ていない
「働く」というのは、これまでの自由な時間が大幅に無くなって、利益を上げるために知恵を絞ってチームで働く、そういう行動が求められます。
今までは気の合う仲間とだけつるんでいればよかったですが、社会人ともなれば気に入らない人、苦手な人とも一緒に仕事をする必要が出てきますし、上司からの叱責、取引先からの無理難題など、これまでとは比べ物にならないほどの重圧と責任を伴って働くことになるのです。
モラトリアムの時間は終わったんだ・・・
それにも関わらず、相変わらず大学の延長、遊びの延長のような感覚で就活していては「一緒に働く人としては不合格」という烙印を押されてしまうのがオチです。
就職活動をするという事は、これから働いて行く「覚悟」を持つ必要があるのです。その覚悟がない人は採用過程で見透かされて落とされていきます・・・。
働くイメージが出来ていない学生は、採用官から見ても「一緒に働くイメージの出来ない人」という判断をされてしまうのです。
働くイメージと覚悟を作るために私が学生時代にもっとやっておけば良かったと今でも思っているのがOB/OG訪問です。
働くイメージ・覚悟を持つには、既に働いていて覚悟を持っている人の話を聞くのが手っ取り早い。
しかも自分の行きたい企業で働いていて自分の大学出身の先輩であれば、なおの事自分に置き換えて考えやすいですから、より具体的にイメージできるようになるでしょう。
今は便利な時代なもので、「ビズリーチ・キャンパス」を使えばそういった先輩とすぐにマッチングをしてもらう事が可能です。
「働くイメージと覚悟」を持ちたい人はぜひ活用してみて下さい。
覇気がない
ぼそぼそと何を言っているのか分からない、自信なさげに小さい声で話す、そういった話し方をしてしまう学生は要注意です。
働くからには、同僚や外部企業とコミュニケーションをとる必要が必ず出てきます。
周囲にしっかりと自分の意見を伝えなければいけない場面で、ぼそぼそ何を言っているのか分からなければ仕事になりませんよね。
そういう人を採用しようとは面接官も思わないでしょう。
背筋を伸ばしてハキハキと話すよう意識してみましょう。それだけで印象は大分変わりますよ。
まとめ
ということで、内定の取れない学生の共通的な特徴とその改善策についてご紹介しました。
いくつか当てはまった・・・
という人もいたのではないでしょうか。
今気付けたのだから、まだ間に合います。出来る所から方向修正していきましょう。
あなたにとって内定を取る事がゴールではないはずです。
その先に「働く」ということが待っています。そこまで見据えて就活出来ているでしょうか。
働く意思・気力のない人は採用されません。
内定がゴールだと考えている人は、その考えがにじみ出てしまっていて内定に結びついていない可能性があります。
自分が「働く」というのはどういう事なのかを今一度考えてみて下さい。
最後までお読み頂きありがとうございます。もし少しでも役に立ちそうだと思われたら、ソーシャルメディアでの共有をお願いします。
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