「ノー」と言えない日本人とはよく言ったもので、私たちは人からの頼みごとを断るのを良しとしない風潮がありますね。
断ることが相手に悪い事のように感じてしまうから・・・
そうやってうまく断れずに悩みを抱えている、そんな人も多いです。
自分もそんな断れない人のうちの一人だ・・・。時と場合によって断れるようになったけどな
そして断れないのをいいことに、他人に難題を押し付けまくる人がいるのも事実。断れない人が損をする、そんな良くない状況がそこかしこで起きています。
「敵を作らずに断る」といった提言もよく聞きますが、最悪は敵を作ったっていいじゃないですか、とは個人的に思います。
もちろん、善意でとか必要だからとかで依頼をしてきてくれる人に対する断り方はそれ相応のモノが必要でしょう。
でも、悪意を持って、そして貶めようとして頼み事をしてくる輩に対しては、はっきりと強硬に「ノー」を言いたいところです。
さて、ここでは基本的には人間関係を円滑に維持したままで断る方法を提示します。
円滑に事を収束できそうにない時は、断固として断るというやり方も考えてみて下さい。あなた自身を守るために・・・。
断れない人の特徴
断れない人には共通の特徴があります。まず断れない人と言うのはどういった性格を持っているのかについて見ていきます。
当てはまっている人はいませんか・・・?
自分に自信がない人
自分に自信がない人は、せっかく頼みごとをしてきてくれたのに断るのは気が引ける・・・、なんて考えてしまいます。
「自分に頼ってきてくれるなんて嬉しい!」
そんな気持ちを抱いて、断るに断れないなんて人もいるでしょう。自信のない人だって承認欲求があります。
人に認めてほしいのです。
そこを突かれると無下に断る事ができない・・・。そんな人たちです。
優しい人
相手の事を思いやるあまり、断ることが出来ない人たちです。
しかし、断り切れないまま曖昧な対応をしていれば自分も苦しいですし相手にも失礼です。
断りたいのに断らない、どっちつかずな反応しかしない、というのは優しさでも何でもない事を理解しましょう。
断る時はハッキリと断るという決断も時には必要です。
気弱な人
押しに弱い事を良い事に無理難題を吹っかけてくる人が一定数います。
そして気弱な人はその頼みごとを断れずに苦しい思いをしているのです。
強い口調で言われると思考が停止してしまって「ノー」をいう考えが浮かんでこないんですよね。
とても生きづらい人たちと言えるでしょう。
無理難題を押し付けられて自分が嫌な思いをするのであれば、時には断る事も必要です。
一度強く断ってしまえばあなたの弱さを見透かして頼みごとをしてきた輩にもいい薬になるでしょう。
下っ端の人
新入社員やバイトの新人、年齢が下、そういった人たちは上からの依頼を断りにくい立場にあると言えます。
もちろん受けられるのであれば受ければいいのですが、「イエス」と受けてしまって仕事が回らない、自分がつぶれてしまう、と感じる場合は、断る事も必要です。
下っ端だからと言って何でもかんでも受け入れればいいというモノではありません。
取りあえず下に丸投げしとけばいいや、という自称先輩たちにとっても良くないです。
上手に断るための秘策・考え方
正直、「断り方」という授業が学校であってもいいのでは?と思うくらい、断るのが下手な私たち。。
相手を不快にさせることなく断るための方法、考え方についてご紹介します。
断る事は悪ではないと理解する
断る事が相手にも自分にも良い事なのだ、という事を何度も自分の頭に叩き込みます。
むしろ断らない事の方が相手に失礼、断らないと自分も苦しくなる、そうやって理解を深めて実際に断ることを実践してみましょう。
断るのがうまい人は無理な我慢をしない分人生楽しそうですよね。
自分が重荷に感じる、他の予定とバッティングしている、とても嫌な思いをしている、という場合には断る事が正しい事なのだと考えて下さい。
断らない事がみんなを不幸にしてしまいます。
自分がされて嫌な断り方はしない
・無視をする
・ぶっきらぼうに断る
・怒鳴って断る
こんな風に自分がされて嫌な言い方で断るのは止めましょう。
断る時は丁寧にはっきりと、落ち着いて相手に伝える事です。
これだけで印象を悪くさせる事を最小限にくいとどめる事が出来ますよ。
相手を否定した訳ではない事を理解する
断るのは相手の依頼であって、相手そのものではありません。
断る事が心苦しいのはここを勘違いしている人が多いから、とも言えます。
断る事によって相手を否定してしまうように感じるから断りづらい、という人も居るでしょう。
しかし何度も言いますが、断るのは相手からの頼み事であって相手そのものではありません。
頼まれているのは自分なのですから、自分にも選択権・決定権があるのです。
であれば断ってまずいことなど何もないはずです。
早めに断る
頼まれごとをずーっと心の中に貯めこんで、いつ断ろうか、断ったら相手に嫌な思いさせるかな、いっそ無視しようか・・・。
そんな事を考えているだけ時間がもったいない。
無理だと分かっているのであれば、早めに断ってあげた方が相手にとってもいいんですよ。
そりゃそうですよね。もし期限があるような仕事なのであれば、早めに断ってあげれば相手も代役を見つける時間が取れるわけですから。
早く断れば自分の心にとっても好ましいです。ずっとモヤモヤを抱えなくて済むのですから。
断らない事で事態が更に悪化すると理解する
例えばの話ですが、職場で飲み会が開催されることが決まりました。
そして行かないと悪いかなと出欠の表明を先延ばしにしていたとしましょう。保留のままにしておけば行かなくていいだろう、という魂胆です。
しかしその飲み会が実は欠席報告をしていない人が全員参加であるという決まりだった場合に、本当は参加出来ない・したくないのに欠席を表明しなかったばっかりに会費を取られてしまう、という事態になってしまうのでした。
飲み会参加の条件を見落としていたという落ち度もありますが、さっさと欠席と伝えていれば発生しなかったコストが掛かってしまったのです。
まぁこれは極端な例示ですが、ギリギリまで曖昧な態度しか示さなかったために状態が悪化したという経験は、誰もがした事があるのではないでしょうか。
ダメな時はさっさと断ってしまう、これは悪い事ではありません。
断らない方が相手も自分も窮地に陥ってしまう事がある、それを理解しておきましょう。
断る理由を伝える必要が無い場合がある事を理解する
様々な頼み事に対して明確に受けられない理由があればいいのですが、時には乗り気がしない、なんとなく嫌、といった気持ちの時もあるでしょう。
理由が明確で相手にとっても納得性のあるモノならばそれを伝えれば良いです。
しかし明確な理由がない時はわざわざ取って付けたような理由を伝える必要はないと考えています。
事あるごとに理由を伝えるのも言い訳がましく聞こえる事がありますから、出来ない時は単に出来ない、と伝えれば良いのです。
飲み会とか遊びとか、参加が任意である場合にはその考え方で問題ないでしょう。
断るために嘘の理由を並べても心が痛まないという場合は、心にもない理由を伝えるのも手ですが、嘘をついた後でつじつまが合わない事態になるよりは、理由なしで断る事を覚えた方が良いかもしれません。
ただし、仕事を受けられない、会議に出席できない、といった場合には他の仕事があるなどの理由を明示する必要があるでしょう。
時と場合によって使い分けて下さい。
外部要因のせいにする
どうしても断るのが心苦し過ぎてどうしようもない、と言う場合は自分の意思ではなく、外の環境のせいにしてしまいます。
例えば
・会社の決まり
・家族の体調が悪い
・子供が生まれたばかり
・結婚式がある
・別の会議がある
等々なんでもいいのです。外の環境のせいにして自分の心を守ったっていいじゃないですか。ねぇ。
嘘をつくと自分が苦しくなってしまいますから、偽りではない範囲で外部要因のせいにしてしまいましょう。
代案を伝える
自分もとても大事だと思っている頼まれごとに対して、どうしても受ける事が出来ない場合は、代案を伝えてみる事です。
・別の日程を提示
・別の人を提示
・条件を変える
などなど。
必ずしも今やらなくていい事だとして後日ならできますよ、と言う場合はそう伝えればいいですね。
また自分がやらなくても良い案件であれば他の適任者を紹介することも出来ます。
また締め切りがきついのであれば期限を延ばしてもらうとか、高すぎるクオリティを求められているなら自分の出せる限度のアウトプット想定を伝えるとか、条件を緩和してみるのも手です。
これであれば目的の達成には支障ないでしょうから、比較的容易な断り方と言えます。
感謝の気持ちを添える
相手を不快にさせないために、断る際に感謝の気持ちも添えてみましょう。
「お誘いありがとうございます。でも残念ながら参加できないんです」
「うれしいです。ただ、その日は別件があって・・・」
「わざわざありがとう!でもごめん、用事があって行けないんだ!」
こんな感じで断りの前段でありがとう的な文言を加えてあげれば、相手も気を悪くする事はないでしょう。
ただし、きっぱりと決別したい時、付き合いを辞めたい時はこの限りではありません。
例えば興味のない異性からの”しつこい”アタックの場合は、感謝の気持ちを添える必要はないですね。
しつこくない人には感謝を伝えても良いとは思いますが。相手による、といった所でしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。断れない人の特徴と上手に断るための秘策・考え方についてみてきました。
「断る事」は相手にとっても自分にとっても必要な事、大事な事なのだという事が分かっていただけたのではないかと思います。
私も含め「ノー」というのが苦手な人たちは、
「そうは言ってもやっぱり断るのが心苦しい!」
と考える人もいるでしょう。
それでいいのです。少し心苦しく思いながら断ることで、相手もそれを察し不快感を与えずにちゃんと納得してもらった上で断る事が出来るのだと言えるからです。
逆になんでもかんでも感謝もなく一方的に断るような人は人間関係を壊してしまうでしょうね。
さて、断る事の大事さが理解出来たら、ぜひ実践してみましょうか。
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