「鈍感力」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。
「鈍感力」とは何でしょう。周りの事に鈍感になって何も感じなくなる事でしょうか・・・?
いえ、違います。
鈍感力を鍛える、というと何となく違和感がありますが、こんな風に考えてみてください。
例えば会社で気に入らない人がいたとします。その人の言動がどうも気に障るのです。しかし、他の同僚はその人の事を気にせずに普通に話をしています・・・。
①「また嫌味言ってる。本当やな奴だ…。あーもう仕事やりにくい」
②「まーたおもろい事言ってんな。気にしないで仕事仕事」
あなたはどちらですか・・・?
また、こんな場面を想像してみてください。仕事や日常生活の場で目上の人に叱られることがありますよね。その後に
①「自分はもうだめだ・・・何も手に付かない…」
②「よし、これがいけなかったんだな!直して次行こう!」
これまたあなたはどちらでしょうか??
どちらの考えをした方がより良い人生を送る事が出来るでしょう?
もちろんこれだけで安直に判断はできませんが、いずれの場面も少なくとも後者②のような考え方をする事により、より建設的に物事を進められるはずです。
逆に①のように腐ってしまうと、ネガティブな考えが頭を巡ってそれを引きずってしまい、仕事や日常生活に支障をきたしてしまうでしょう。
う~ん、上の①みたいな考え方しちゃう事が結構多いかも・・・
いずれも②のように考えられる人が「鈍感力の高い人」と言えます。
ここでは「鈍感力とは何なのか」「鈍感力を高める事のメリット」「鈍感力を鍛える方法」について考えてみたいと思います。
ぜひ実践してみて下さい。
鈍感力とは何か
自分の体や心にダメージを与えるような出来事に出会った時に一時的にネガティブな反応をしつつもそれを長引かせず、切り替えて次へ進める力、それが「鈍感力」です。
あまりに敏感な人は大きなストレスを抱えて、下手をすれば病気になってしまうのが現代社会です。
結構俺もストレスに弱いのよね
周囲からの影響ですぐに落ち込んだり、怒ったり、やる気がなくなったり、そんな事の繰り返しのせいでやるべき事が手が付かず、前に進んでいる感覚も全くなく、さらにネガティブモードへ落ちて行くことになります。
神経質な人は大変なんです・・・。
「鈍感力」はこういった落ち込みを跳ね返していく力になり得ます。
高い鈍感力のメリット
「鈍感力」が高い人にはどんな得があるのか。
物事を良い意味で「鈍感」にとらえることにより、スムーズに人生を歩んでいけるようになる、それが高い鈍感力の効果です。
強いストレスを感じたとしてもそれを抱え込まずに発散していける、すり抜けていける、そんな力です。
過敏に成り過ぎるよりも、鈍感に生きて行く方が生き易いと言える
「鈍感に生きて行く力」すなわち「鈍感力」を鍛えるにはどうしたら良いかを考えてみたいと思います。
鈍感力を鍛えるには
鈍感力とは周りからの働きかけを無視する力ではありません。受け止めつつもネガティブを引きずらず切り替えて次へ進むことのできる力です。
メンタルタフネスな人って嫌な事があってもあっという間に切り替えるよな
鈍感力を鍛える方法を挙げていきます。あなたに合いそうな物が見つかればぜひ試してみて下さい。
あるがままを受け入れる
何か受け入れがたい事が起こった時に、拒絶反応を起こして心身ともに病んでしまう人がいます。
心がギューって締め付けられる事があるわ・・・
気持ちは非常によくわかります。何か嫌な事があった時には「なんで自分がこんな目に・・・」という思いを誰しもが持つものです。
しかし一たび病んでしまえば精神のみならず身体的にも参ってしまい、自分の生活がままならなくなってしまいます。人生は一度きりです。
嫌な事があったからって病んでしまってはもったいない
長い一生の中で嫌な事、苦しい事が襲ってくることはある程度避けられません。その度に心と体の調子を崩してしまうのは、とてももったいないと思いませんか。
嫌なことが起こった時、それをそのまま、あるがままに受け入れてみてください。苦しいとは思いますが、そう意識してみるということです。
「こんな嫌なことがあった。」
「こんな事もあるさ、仕方ないや」
「だけど自分は生きてるし、これからも何とか生きて行けるだろう」
というように、嫌なことは自分を苦しめるものではなく、人生の一経験くらいの心持ちで過ごせるようになると良いですね。
「またこんな事があったよ。まぁいいや!」
「嫌な事もあるけど、なんとかなるさ!」
ってね。
他人は変えられない事を理解する
自分に大きなダメージを与えてくる存在、それは近くにいる他人です。会社の同僚だったり家族の事もあるでしょう。
なんであんな嫌味を言ってくるんだろう・・・
と思う事、誰でもありますよね。あの嫌味を止められたらなぁ、って。
でも自分では他人をコントロールすることはできないのです。そのことを理解すべきです。
人の心は変えられない
でも自分の心は自分で変えていく事が出来るはずです。
つまり、周りの人が気に入らない事をしていたり、自分が上から叱られたり、といった事があっても
「うん、この人はこう言ってるな。自分の意見とは違うけど、そういう人もいるんだな」
と、他人の意見を受け入れつつも深刻に捉えすぎない事が大切です。相手も大して意味もなくやっている可能性だってあります。
それなのに、こちらが必要以上に深刻に捉えていたら馬鹿らしいじゃないですか。
他人は自分の事にそんなに興味はありません。自分だって他人に対してそんなに深刻にならなくていいのです。
もしも自分が人から嫌われているとしても、それはそれで良しとしましょう。誰しも相性というものがあります。
気に入らない人の一人や二人は、誰しもいるはずなのです。
誰かに嫌われるとまるで世界の終わりが来たかのように落ち込む人がいますが、嫌いな人がいる、嫌われる人がいる、それが普通なのだと理解しましょう。
誰か一人に嫌われてもほんの1人/76億人に過ぎないからね
他人は変えられないが、自分の気持ちは変えられるはずです。
良い面を見つける
他人からのストレス、環境によるストレス、いつも自分を苦しめる社会。こんな苦しい感覚で過ごしている人は多いです。
そんな時は、そのストレッサーの「良い面」を意識的に探してみてください。
嫌いなヤツに良い所なんかない!
と思う気持ちはよく分かります。それでも何とかひねり出してみてください。無理やりにでも。
例えば、叱られた時は「また一つストレス耐性が身に付いた!」「ちょっとだけ仕事が前に進んだ!」と考えてみたり、望んでもいない見知らぬ土地に異動になってしまったときは「観光地巡りが出来る!」「良い出会いがあるかも!」なんて考えてみたりします。
嫌いな人の良い面を見つけるのに加えて、悪い事が起こった時にもその事自体の良い面、自分に対するメリットなどを考えてみるのです。
何でもいいんですよ。例えば電車に乗り遅れた時に
「一駅歩いて行けばダイエットになる!」
なんて考えられる人が、人生を豊かに生きていける人だと思うのです。難しくもありますが、少し意識してみるだけでも変わってくるでしょう。
あらゆる物事は表裏一体です。良い面もあれば悪い面もあることを理解しましょう。
嫌な奴にも良い面があるかもしれません。悪い所ばかり気にしてネガティブになるのではなく、少しでも前向きになれる所を探してみましょう。
言葉にする
良い面を見つけたら言葉にしてみます。
言霊という言葉を聞いたことがあるでしょうか。言葉には力が宿る、ということを表しています。
つまり「言葉は現実味を帯びる」ということです。言った事・書いた事は実現するのです。
例えば仕事の残り時間が一時間のとき
もう一時間しかない、どうしよう・・・
ではなく
あと一時間もある!なんとかなる!
と捉えて実際に口にしてみます。自分でその言葉を認識することで、心にも好影響を与え仕事がうまくいく可能性が高まるのです。
言霊、意識してみて下さい。
「やってみますが、難しいです」→「難しいですが、やってみます」
→プラス言葉で締めくくる。
「上司はいい加減な人」→「上司はおおらかな人」
→特質を説明する時はプラス表現で。
「遅刻しないように」→「10分前には着こう」
→否定ではなくやるべき事を表現する。
「その案はダメだ」→「良いね!もし~だったらどう?」
→否定で終わらせずに前向きに受け止める
どうです?ちょっと意識すれば出来そうでしょう?今日からやってみましょう、ぜひ。
客観的に考える
誰しも自分の心がダメージを負った時に「もうだめだ・・・」と考えてしまいがちです。
そこで、少し客観的に考えてみませんか?
「自分の心は今少し傷ついてるな」
「ちょっと気分転換するか」
「まぁ3日もすれば落ち着くだろう」
というように自分の気持ちを一歩引いて考えてみてください。
嫌な事に遭遇したら深呼吸してちょっと間を置いてみるといいよ
私たちは他人の心を見る事は出来ませんが、自分の心を他人が見る感覚で考えてみるのです。
第三者的な立場から自分を見てみる、と言ってもいいかもしれません。
これは冷静になって心を落ち着かせる効果がありますので、ぜひ試してみてください。
完璧主義をやめる
何事も満点を目指さないと気が済まない、そんな人はいませんか。
学校のテストで100点満点しか許さない、他人には常にいい顔をする、会社では絶対に上司の命令通りに動く・・・他人や自分自身の顔色を窺って常に完璧な自分を演じる、そんなの疲れるだけです。
他人はそんなに自分の事に関心はありません。自分もそこまで自分自身を追い詰めなくても良いのではないでしょうか。
まぁ80点くらい目指せばいいかぁ~
今日は70点!よくやった!寝よ!
これくらい肩の力を抜くことを覚えるとうまく物事を進めていける、そんな気がしています。
過敏な反応をやめる
少し嫌な事があるとあからさまに嫌そうな顔をして、他人を攻撃したり無視したり、といった反応をする人っていますよね。
迷惑なやつだな・・・
敏感に反応すればするほど自分もヒートアップするし相手からも更に反発を受けてしまいます。これでは自分自身も周りの人も誰も良い気分になれません。
そこを少し変えてみませんか?
過敏に反応することを抑えるのです。何か嫌な事があっても「ふーん」くらいな感じで済ませるように意識してみるだけで大分違いますよ。
自分は敏感に反応し過ぎるから、もう少し大らかに人生を歩いて行きたい!
と自分自身に言い聞かせてみて下さい。人生が好転するきっかけになるかもしれませんよ。
気分転換を取り入れる
鈍感力を磨くことで何とか心を安定的に保とうと思っても、何度もストレスにさらされれば心身は疲れていきます。そんな時は一息入れてください。
会社を休んだっていいのです。自分がいなくても会社は回ります。「自分がいなきゃ仕事が回らない・・・」なんて思う必要は全くありません。
そして会社の事を完全に頭の外に追い出してしまって自分の好きなことをするなど、目いっぱいリフレッシュしましょう。
私も昔は会社を休んでいても
あー、休み明けの仕事が気になる・・・。あの仕事はどう進めよう・・・
などと、休みなのに気分を落ち込ませていました。
しかし今は休みの日は仕事の事を考えない事にしています。休みの日に仕事するわけではないので、考えても仕方がないからです。
休むときは休む!メリハリをつける事を意識しましょう。
信念を持つ
自分の軸となる考え、つまり信念を持つことにより、ブレる事のない自分を貫きます。これにより周りに何を言われても気に病む必要がなくなるのです。
あいつ、あんな事言ってるけど、俺の考えとは違うからまぁ放っておこう
くらいの感覚で丁度良いです。
もちろん意固地になって相手を拒絶するのはいけません。相手の意見を取り入れつつ自分の信念に肉付けしていく、でも要らない所はポイーっくらいの感覚で丁度いいでしょう。
信念がない、というのが最もまずい事です。何を言われてもその言葉に強く影響されてしまうからです。
何にでも影響されちゃう奴って人生大変そうだ
「あの人があぁ言っている・・・。やっぱり従った方が良いのかな、やだな・・・」といった事を繰り返し、心身が悲鳴を上げてしまいますよ。
受け流す
周囲からの攻撃に対していつも真正面から反応してしまうと疲れます。
そういう場合は「また言ってるな。言ってる事は聞きつつも流そう」という意識で、さらりと流してしまいましょう。まともにぶつかる事だけがコミュニケーションではありません。
相手によっては話半分で丁度いい、といった感覚でも大丈夫です。
もちろん、あからさまに流した場合は相手の反感を買いさらに大きな攻撃に合う可能性もありますので、あくまでも聞いていますよ、というスタンスを見せる事は大切です。
会社でもよく耳にする
分かりました!善処します!
これは、「考えるけど、やるとは言ってないよ笑」的な受け答えです。時と場合によってはこれでも良いのです。
時にはサプリメントの力も借りる
それでもどうしても心が落ち着かない、心のダメージが蓄積してしまっている、という場合はサプリメントに頼ってみるのも手です。
例えば緑茶の成分として有名になりつつある「テアニン」にはリラックス効果があります。お茶を飲むと「ホッ」とするのはこの成分のおかげ、と言ってもいいかもしれません。
さらに、テアニンだけでなく他のリラックス成分が各種入っている「ネムリス」という休息サプリメントもお勧めしておきます。
まぁ、抗ストレス的な成分をあれもこれも!と詰め込んだサプリですね。
どんだけ心を落ち着かせる気だ・・・
セロトニン生成に必要なトリプトファンとか、リラックス成分として有名になったGABAとか、これでもか!これでもか!と休息のための成分が入っています。
しかも初回86%オフなので、テアニンを単体で買うよりも安いという・・・。
どうしても心がざわついちゃう・・・
イライラが止まらねー
そんな悩める人、海より深く心を落ち着けたい人には「ネムリス」をお試しあれ。
まとめ~鈍感力の鍛え方~
いかがでしたでしょうか。鈍感力の鍛え方をご紹介しました。
まぁ苦労して何か特別なトレーニングをするという訳ではないので鍛えるというよりは「鈍感力を発揮する」と言った方がいいかもしれませんね。普段から意識してみる事が大切です。
学校や会社、日常生活でストレスを受けた時に鈍感力を発揮してみてください。
生きていること自体が「ストレス」といってもいい現代社会ですから、自分の心を守るために「鈍感力」に頼ってください。
ただし何でもかんでも鈍感で良い、という訳ではありません。
周囲からの働きかけに対して無反応が過ぎると「周りを無視する人」「責任感が無い人」というレッテルを張られてそれはそれで生きにくくなってしまいます。
あぁ、無反応はダメよ。受け止めた上での鈍感力だ
「鈍感力」とは周りの状況を読まなくて良い力ではありません。繰り返しますが、心がダメージを受けた時にネガティブな気持ちを引きずらずに前へ進むための力が鈍感力です。
これまで周りの出来事に敏感に反応し過ぎてストレスを貯めていた人は、鈍感力を高めてダメージから自分を守ってみませんか?自分の心は自分で守るしかありません。
しかし、この記事を読んでも「ふ~ん」で終わらせる人が大半かなーと思っています。実際に行動に移す人は限りなく少ないだろうな、と。
一つでも試してみてもらえると嬉しいんですけどね。
実践しなけりゃ今のままだ
「鈍感力」を発揮するだけで人生がうまく回り出すかもしれませんよ。行動するなら今、です。
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