人と話していて耳をふさぎたくなる時、それは「自慢話」が始まった時です。
「ほら、自分って何でもできちゃう人じゃん?」
「知り合いに有名人がいてさ~」
「昔はこんなやんちゃしててさぁ」
心当たりがある人手挙げて~・・・。
おじさんになるとつい、昔の良かった思い出を話したくなるんですよねぇ、しみじみ。でもちょっとまった、それ、聞いてる側は楽しんでくれてると思ってます?
自分語り、身内・知合い自慢、武勇伝、上から目線・・・自分でやっちゃってるという人もいるでしょう。相手はシラケている可能性が高いので非常に危険です。
今回は「自慢話」のやばさと自慢話をする時のうまい方法、自慢話を聞く時の気構えについて考えてみたいと思います。
自慢話は共感を呼ばない
上手くいった話とか、成功話はそれほど人の共感を呼ぶことはありません。結局それは自慢話。自慢話は圧倒的に面白くないんですよ。
「あー、また自慢話始まったよ。聞き流しとこ」
と思われるのが落ちです。
自慢話はなぜ面白くないのか
では、他人の成功話、身内自慢、武勇伝、モテ話・・・、ってなんで楽しくないんでしょう。
自分自身も何度も自慢話を聞かされて気付いた事があります。
それは単純に
「他人の成功が妬ましい」
これです。自分にないものを持っている人がいる、自分には手に入らない、という純粋な妬みです。こんなことでイラつくなんて・・・はい、自分は浅ましい人間です・・・。しかし、世の中こう考えてしまう人も多いのではないでしょうか。
加えて
「そんなどうでもいい話を聞かされるために貴重な時間が・・・」
といった感情も沸いてきます。
他人の自慢話って自分には何の得もないし時間を消費するだけだし無駄だなー、っていう重いです。そりゃ面白く聞けるわけがないですよね。
では、自慢話をする側としてはどうすればよいのか、自慢話を聞く側はどうすればよいのか、を考えて行きましょう。
人を不快にさせない自慢話とは
相手と気持ちよく会話をするには、自慢話を入れるとしてもちょっとした工夫が必要です。
ぜひ取り入れてみて下さい。
自慢以外の要素を入れる
危うく自慢話になりそうな場面でも、ちょっとした工夫で共感を呼ぶことが出来ます。単なる自慢話、楽しい話で終わらせずに、怒りや悲しみ、失敗やダメな所を織り交ぜるのです。
例えば褒められた時の返しとして
「○○君って賢くて良いですね、どうやったらそんなに点数が取れるの?」
↓
「うちの子、何にもしてないんですよ」は×、自慢しているようにしか聞こえないです。
褒められた内容を認めつつも、「でも毎朝寝坊で生活習慣がなってないんですよ」とか、「少し点数が良いのは数学だけで、他の科目は★★君にはかなわないな」等、あえての欠点をさらしてみるのです。
これで相手の気持ちを削がずに会話をする事ができるはずです。
また失敗談をオチに持ってくるのも有効です。
「いや~、また契約が取れちゃったよ!利益がマイナスになるダメ契約だけどな!」
「若い子に声掛けられちゃってさぁ。俺ってモテるのかなーって。でもさ、チャック空いてますよって・・・泣」
てな感じです。笑い話的に失敗感をオチを付けると相手に不快な思いをさせずに聞いてもらえるでしょう。
前置きをしてから話す
話をする側として、相手に対してワンクッションとなる前置きをすると良いですよ。
「ちょっと自慢させて」
「自慢に聞こえたらすまん」
と、こんな感じです。
すると相手も「お、どんな自慢話だ」と受け取る態勢をとることができますからね。まずはっきり宣言するのです。
一番気持ち悪いのは自慢話に聞こえないようにさりげなく自慢をしようとする行為ですね。そしてこれ見よがしのドヤ顔・・・。これは本当にやめた方が良い。
自慢しないことで相手の信頼を得る
会社の役職なんかは周りの人に認知されていますし、役職が分かれば年収も大よそ見当が付きます。
過去の成功案件や住んでいる場所など、自慢になりそうなことは結構周りも認識していたりするのです。
人は噂ネタ、ゲスネタが好きだったりしますから、どこからか情報を仕入れてくるのです。不思議ですね、目の前の人から直接聞かされるとつまらん自慢話も、裏ではこっそり探っていたりしますから・・・。おーこわ。
だから、敢えてそんな事を周りに吹聴しない方がより自分への信頼感が高まると言っていいでしょう。で、自分が話す代わりに周囲の人の話を聞いてあげればより良いですね。
「つまらん話をせずにこちらの話を聞いてくれる!」
と思われていた方が何かとお得だと思うんです。自慢になりそうな内容は聞かれたら答える程度で十分です。
自慢話を聞く側の心構え
自慢話を聞かされる側はどう対処すればよいのでしょう。生きて行く中で他人の自慢話にさらされるのはある程度仕方のないことです。
自慢話をしてくる人の心理も踏まえつつ、対処してみて下さい。
自慢の内容は相手の一部分でしかない事を理解する
SNSなんかが正にそうですが、楽しそうな投稿ばっかりしてる人いるじゃないですか。あれを見てると「この人いっつもキラキラしてんな」と思いがちですが、そんなのその人の一部分でしかありません。
大抵の人は大部分の時間をふつーに過ごしているだけです。そして一時的に楽しそうな場面を切り取ってSNSに投稿しているわけです。
自慢話も同じです。その人の一部分に過ぎません。長い人生の中で自慢話の内容なんてほんの一点くらいでしかないです。
むしろ一部分でしかないのに自慢話ばっかりされるなら「それしか話す事ないんかい・・・」くらいに思っておけばよいのです。
相手は欲求不満なんだと理解する
自慢話をされた時は
「あぁ、自慢話をこんな他人にするなんて、話し相手いないのかなー」
くらいの心持ちで十分です。
欲求不満の解消先をあなたに求めているわけです。「おーすごいですね!」くらいの合いの手を打ってさらりと聞いてあげましょう。
相手は認めてもらいたいのだと理解する
成功話などをする人は、自信がない時、劣等感に苛まれた時に自尊心を保つために自慢話をしている可能性があります。
過去の栄光話にすがってでも自尊心を保ちたいのです。
「あぁ、劣等感があるんだな、かわいそうに」
くらいで考えておけば十分です。
相手と自分は違うのだと理解する
自慢話をする人とあなたは違う人間です。相手には相手の人生が、あなたにはあなたの人生があります。
相手が成功体験を語ろうが、あなたには何も関係がないということを理解して一歩引いて聞くだけでよいのです。
例えば
「昇進して給料が上がった!」
という話を聞いた時には、
「責任も増えるし逆に大変じゃね?」
「でもこの人、散財家だからさらにお金遣い荒くなるだけじゃね?むしろ経済を回してくれて有り難いわ笑」
てな感じで思っておけばよいでしょう。
聞き流す
自慢話をされたら
「また言ってるよ」
くらいで聞き流すのがベターです。
理解しようとしてはいけません。馬が念仏を聞くかの如く華麗にスルーしちゃってください。
まぁないとは思いますが意見を求められたら、「凄すぎて分かりませんね!」くらいの返しでいいのではと思いいます笑
まとめ
いかがでしたでしょうか。自慢話をする側・される側のうまい対処法をご紹介しました。
自慢の「慢」にはおこたる、あなどる、おろそかにする、と言った意味があります。周囲を馬鹿にするような意味合いを持っていますね。
「自慢」というのは自分を誇っているのかと思いきや、そうではなく「自分をおろそか」にしているんだと認識するべきですね。
自慢話をするたびに自分がちっちゃくなっていくイメージを持ちましょう。
ただ個人的には「自慢話に意味を持たせる」ならアリだと思っています。
うまく行ったんだけど、その後進め方を間違えて、全部おじゃん!になったんだ
結構お金稼げたんだけど、調子に乗って全部使って逆に借金まで作っちゃったよ・・・
こんな感じで何かしら教訓を与えてくれるような自慢、とでも言いましょうか。
自慢で終わらせない、って事ですね。逆に自慢で終わらせる話し方は全く面白くありません・・・。
ということで自慢話を聞く側としてはもう、相手はかわいそうな人なんだ、くらいの気持ちでハイハイと聞き流す事をお勧めします。まともに受け取っても全く意味がありませんし、疲れるだけですから。。
お酒を飲むとどうしても自慢話をしたくなってしまう!という人にはこの記事↓。断酒っていうてもありますぜ、旦那・・・。
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