私はちょっと前まで失敗らしい失敗をしたという経験がありませんでした。決して自慢でも何でもありません。むしろこれはダメな事例です。
テストでちょっと悪い点を取ったとか、会社でちょっとしたミスをした、なんていうのはそれこそ腐るほど経験してますが、受験とか就職とかでは大きな失敗をしたことがなかったのです。
まぁそういう人も結構いるだろうな
しかし、うつ状態を長くわずらったり、ヒステリー球に長く苦しめられたりした結果として、
「それなりの失敗は経験しておいた方が良かったな」
と思うようになりました。失敗をしてこなかったからこそ、さらに大きな穴に落っこちてしまったのではないか、そう思えるのです。
結局は仕事上でのちょっとしたつまづきによって、そういった苦しい症状を患ってしまう事になったので、もっと失敗への耐性というか失敗しても何のそのですぐにケロッと起き上がれる、そんな心身を作る事の方がよっぽど大事だったと気付いたのです。
大事なのは失敗しないことじゃなくて、失敗しても受け止め前へ進める、そんな度量なんだ
↓就職は客観的に見てうまく行きました笑。むしろここで失敗しておくべきだったのかも??
今回は恐れずに失敗をして、そしてそれをただの失敗で終わらせずに前に進んでいくための考え方について紹介します。
なぜ失敗が大事なのか
失敗を恐れるあまり何もしない、なんていう人も結構いますよね。
私もそういう類の人間です。
だからこそ、「失敗の大切さ」というモノが分かっているつもりです。
なぜ失敗をすることが必要で大事なのか、そこんところを考えてみます。
成功に理由はないが失敗には明確な理由がある
成功する人の手法は多種多様で、一部の成功ノウハウを実践したからと言って自分も成功できるとは限りません。
え?そんな方法で成功したの?っていう事例あるよね
逆に「失敗には明確な理由」があるものです。やることやってなかったらそりゃ失敗するわっていう理由が。
つまり今成功しているからといってそれが続くとは限らないし、いわば今の成功は砂上の楼閣なのです。
何かちょっとした事でつまづいてしまうとあっという間に崩れてしまうのだ、という事を意識すべきだなーと考えています。
逆に失敗をすれば、その経験した失敗は二度と繰り返さずに済むでしょう。だから致命的にならないうちに失敗は経験しておくと良いんです。
失敗によってメンタルタフネスが手に入る
失敗したことがない人というのは、恐ろしくメンタルが弱いです。1回の失敗でメンタルをやられて諦めてしまう、そんな人が実に多い。
耳が痛いぜ・・・
逆に数々の失敗を経験してきた人は、
また失敗したか!よっしゃ、何が悪かったか確認して次行こ次!
てな感じで前に進みます。
1回の失敗で諦めてしまえばその時点で成功の目は無くなりますが、何度失敗しても諦めなければ成功の可能性が残されているわけです。
若い時に適度に失敗を経験した方が良かった、と私が考える大きな理由がまさにこれです。
失敗しない人は傲慢になる
成功が続いた人は、それがたまたまであっても自分の力であると過信して、だんだんと傲慢になっていきます。
その時に周りにいる人は「お金」の関係で付き合ってきた人が多いと思われますから、一たびつまづいてしまえばあっという間に離れて行ってしまいます。
失敗をしない人は謙虚な心を忘れて行ってしまうんです。これがまずい。
失敗をすれば周りの人の優しさに気付き、自分の不甲斐なさに奮起をして、人間的にも成長できるはずで、それが周りの人にも良い影響を与える訳です。
苦労人ってなんか人生の深みが出てるよな
傲慢な人間は周囲から疎まれているとも思わずに、その空しい人生を送る事になってしまいがち、という点は理解しておきたいものです。
自転車に乗れるようになるには失敗がつきもの
子供の頃、自転車に乗れるようになるために乗っては転び、こいでは転び、またまた転び、泣きながら親と練習した覚えがあります。
また私の子供もちょっと前自転車の練習をしていて、やはり「出来ない!」「もうダメ!」とか言いながら懸命に練習していました。転びまくりながら。
おかげさまで今では自転車に乗れるまで上達しました笑
この「何度も転ぶ」という行為は上手く自転車に乗れるようになるには絶対に「必要な失敗」なんですよね
この失敗無くして自転車に乗れるようにはなりません。
そして人生も同じなんだよなー、としみじみ思います。
失敗して何故ダメだったかを学んで、立ち上がってまたやってみる、この繰り返しで人生は進んで行くんだよなー、と。
これを忘れてはいけません。
挑戦したから失敗がある
失敗したという事は、あなたが限界を超えて挑戦した、という事の証明です。
むしろ成功に一歩近づいたと言って良いです。
逆に失敗しない人というのは、何にも挑戦していないから失敗しないに過ぎないのです。
本気でやって失敗したなら自分を褒めて前に進みましょう。
本気でやった失敗には価値がある
私の人生に多大なる影響を与えている「宇宙兄弟」の主人公、南波六太がこんな事を言ってました。
「本気の失敗には価値がある」
手を抜いてやった結果の失敗ではなくて、本気でやった結果の失敗であれば価値がある、という訳です。
本気でやってうまく行かなかったのであれば、どこが悪かったのかだけを調べて直せば成功に近づくことが出来ますが、テキトーにやっただけでは何が悪かったのかさえ分かりませんからね。
失敗を恐れて何もしないよりは、思いっきりやって盛大に失敗した方がまだ進歩があるってもんですよ。
失敗しても立ち上がって前に進むには
失敗してそこで沈んでしまっては何も成せません。
失敗してもそこから立ち上がる事が出来るかが大事です。
ちょっとしたコツをお伝えします。失敗できなかった私が失敗した時に意識しようと思っている事です。
「べき」論をやめる
昔、仕事でつまづきそうになった時の自分は、
「あれをしなくちゃ」
「自分がしっかりしなくちゃ」
「辛いけど頑張らなきゃ」
こんな事ばっかり考えていました。そして実際につまづいてもその考えを改められなかったのでさらに深みにはまってしまった、そんな感じです。
失敗をしたのであれば素直に認めて考えを変えたっていいんです。
実際私は、ようやく
「やらなくていい事は沢山ある」
「自分がやらなくても大丈夫」
「辛かったら休めばいい」
こう考える事が出来るようになりました。失敗で心身の調子を崩してしまったらもったいないですからね。
「~やらなくちゃ」「~すべき」を一旦やめてみませんか?
失敗から学ぶ
本気でやって失敗した場合、どこに問題があったのかを確認しましょう。
それが分かれば次からは同じ失敗を繰り返さずに済みます。
逆に失敗しても何も学ばずに次に進もうとすれば同じ所でつまづいてしまう可能性がありますから要注意です。
失敗の良い面を見る
失敗して落ち込んで何も手に付かなくなってしまう・・・、それだけは避けたいところですが、多くの人が悩んでしまうのがそこですよね。
そんな時は失敗の良い面を捉えてみて下さい。
「失敗した事で自分は成長した!」
「失敗からこんな気付きがあった!」
「もう次は失敗しなくて済む!」
「メンタルが強くなった!」
「色んな人がフォローしてくれた!」
「失敗したから人に優しくなれた!」
いくらでもあるはずなんです。落ち込んでそこで立ち止まってしまう人は、それら良い面が見えていないだけ、そう思いませんか?
失敗は必要な事なんだと理解する
この記事で伝えたい事は
「失敗をしない、ではなく失敗をして学んで前に進む」
ということです。
つまり勉強でも仕事でも失敗は必要な事なんだと理解しているかいないかで、つまづいた時のリカバリーに大きな差が出てきます。
失敗が悪い事だと思っている人は一度つまづいただけで諦めてしまうかもしれません。そうなればそこでもう試合終了です。
安西先生・・・
逆に失敗が必要であると理解できていれば一度のつまづきは何のその、その失敗を糧に前に進むことができる訳です。
ということで、この記事で言っている事を理解してみよう
大事なのは失敗した後
失敗してそこでお終い、ではなく、失敗した後に何をやるかが今後の成否のカギとなります。
迷惑を掛けた人へのフォロー、失敗の分析、次に何をやるかのアイディア出し、やる事は色々あるはずです。
失敗して腐るのではなく、次へ繋げられるように行動してみましょう。
別プランを用意して平行で行う
メインで進めている案件が失敗しても、プロジェクト自体がとん挫しないように平行で別プランを用意しておく、というのはビジネスではよくあることです。
これはどんな小さな行動にも当てはまりますので、何かをする時はいつ失敗しても良いように別の方策を用意しておくのがベターですね。
まぁ忙しくて別プランを実際には動かせないという事も多いと思いますが、頭の中で練っておくだけでも違ってきますよ。
過去の失敗から教訓を学ぶ
ベストセラーになった中公文庫の「失敗の本質」という本はとても興味深いです。
太平洋戦争における日本の戦略がなぜ失敗したのか、をこれでもかと分析しています。
これはただ単に戦争はこうやって負けたのだ、という事を言いたいわけでは無く、現代の企業戦略の失敗とか、個人の失敗に対する考え方とか、いろいろな所に応用が効くんです。
正直、失敗について考える上でこの本は必読です。それほど内容が充実しています。
戦争時、勝てた戦況は確かにいくつかありました。ただ、その成功は「たまたま」運が良かっただけ、というものも多かった。
しかし逆に負けた戦況は「負けるべくして負けた」という他ありません。
成功は奇襲がたまたま成功したといった再現性のないものがほとんどですが、失敗には明確な理由があるんです。
「自国の技術を過信して敵の技術を軽んじる」
「上の言う事は絶対。現場の言う事など知らぬ」
「明らかなダメ戦略でも一度決めたら突き進む」
こんな事やってたら負けるに決まってる、ってくらい明確なのに、なぜか組織の中に入るとそれがまかり通るという・・・。
この本から「失敗」って何なんだろう、なぜ起こるんだろう、という事を学んでください。
必要な失敗は経験する必要がありますが、かつての日本軍が陥った愚かな失敗を繰り返す必要などないですからね。
どんな失敗をしておくと良いか
自分の経験を踏まえて、若い頃にこんな失敗をしておくと良かったよなー、と思える事をいくつか挙げてみたいと思います。
いずれも本気で積極的に取り組めば経験できた失敗のはずなんですけどね・・・。
失敗しても動じない心を作るには、失敗を経験しておくことが必要だったのです・・・。
お金の失敗
投資などお金稼ぐ系で少額でもやってみて、そんで失敗をしておくと良かったと思いますね。
大人になってからいきなりデカい金額で失敗しちゃうと取り返しがつかない事になっちゃいますから・・・。
昔はお金を使わなすぎ、今は使い過ぎな感がありますから、もっとお金の大切さを肌感覚で理解するためにいろいろやっておくべきでした。
お金の失敗経験があれば、モノの本当の価値にも目利きが出来るようになるはずです。
知らないコミュニティでの失敗
いつも居心地の良い仲間内だけで生活していると、それが当たり前になって刺激も無くなっていきます。
そして大きな失敗もなく何事も無いまま日々が淡々と進んで行く・・・。こうなってしまってはまずいんです。今思えば、ですけど。
かつての私がそんな感じでした。当時は居心地の良い場所を抜け出せなかったんですね・・・。
失敗がないのは大きなチャレンジをしてないからってだけなんですけどね。
当時の自分は、
「自分は能力があるから失敗しないんだ!」
なんてバカな考えをしていたものです。
見知らぬコミュニティに飛び込んで今までの自分では解決するのが困難な課題にぶつかって、失敗して立ち上がってまた失敗して、なんていう経験をしておけば良かったんですよ。
そうすればおっさんになってからの失敗にも耐性が付いていたはずなんです。
あぁ、無常・・・
恋愛の失敗
若い頃は、いつも踏み込めずに大した成功も失敗もなく、平行線のままの恋愛事情でした・・・。
ここで感情を表に出して思いっきりぶつかっていれば大きな失敗もしたでしょうし、傷つくこともあったでしょう。
でもその経験があれば、大人になった今の自分の大きな糧になったはずなんですよね。
友達関係の失敗
恋愛の失敗にも通じますが、本気で友達とケンカ、とかしたことがなかったですね。
いつも表面上仲良くして相手の気を悪くさせないように、自分がイライラしないように、そんな予防線を張った付き合いでしかありませんでした。
もっと正面から友達とぶつかっておくべきだった、と結構な後悔がありますね。
本気で取り組んだ失敗
若い頃は勉強が出来た方ではありましたが、もう死に物狂いでやった、と言えるモノがあまりありません。
本気で死ぬ気でやって、そして失敗する、そんな経験が1度でもあれば、大人になってからのつまづきにも柔軟に対応できたんじゃないかなー、と思ってしまうわけです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。失敗の必要性、失敗した時の立ち直り方、やっておくと良かった失敗について書き殴ってみました。
失敗することを恐れてチャレンジしない、そんな昔の私のような事になってほしくなくて、色々と書いてしまいました。
なかなか踏み出せない人も一歩だけ、いや半歩だけでも前に進んでみて下さい。何かが変わるはずです。ほんの少し、ちょっとだけでも変わればそれがあなたの糧になるはずなんです。
まずは失敗しても痛くない範囲で失敗しまくってみましょう。失敗への抵抗が無くなれば、どんどんチャレンジしていけるようになります。
そしてチャレンジを続けていればうまく行くことだって出てきます。
失敗は成功の母、とも言うしな
何もやらずに後悔するくらいなら、やって失敗して笑って、また再挑戦してみるくらいの気持ちで行ってみましょう!!
最後までお読み頂きありがとうございます。もし少しでも役に立ちそうだと思われたら、ソーシャルメディアでの共有をお願いします。
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