人を「けなす人」
人を「褒める人」
どちらの人と親しくなりたいですか?どちらの人の方が信頼できますか?
けなされた時、褒められた時、どちらの方が嬉しいですか?やる気が出ますか?
こう考えると自明なはずで、けなされて伸びるという人もいるにはいるかもしれませんが、基本的にはけなされて良い気分の人はいないでしょう。
けなされて嬉しがっている人は見たことないな。ドMな人は嬉しいんだろうか・・・。
相手との関係を良好にしたい、相手のパフォーマンスを伸ばしたいと思えば、「褒める」こと主体で関わる方が良い、という事は自分の経験上からも明らかですね。
そして、相手を褒める事は相手のためになるのみならず、自分のためにもなるのです。
松下電器の創業者、松下幸之助は褒める事の達人だったそうです。相手を褒め、相手の能力を引き出し、仕事の生産性を上げる事に長けていたわけです。
相手の良い所を見つけてそれを相手に伝える事が出来る、という事は、それだけ相手を認める事が出来ている、という事でもあります。
相手を認める事の出来る人は広い度量が備わっている人が多いですから、それだけ周囲の信頼を勝ち取りやすい人、という事も言えます。
ただ、自分は褒められたいのに自分が相手に言葉を掛ける場面になると途端に褒める事が出来ない、なんて人は多いと思います。
自分も褒める事は結構苦手だな・・・
なんて方に向け、今回は、褒める事によってどんな良い事があるのか、うまい褒め方とは?といったところに焦点を当てて解説してみたいと思います。
”褒め”の効果
褒める事は相手、そして自分にとってどんな良い事があるのでしょうか。
その効果を色々と見ていきたいと思います。
相手の承認欲求を満たすことが出来る
人は誰かから認められたい生き物です。褒められれば脳が「気持ちいい」感情を沸き起こさせます。
実際、褒められた結果ドーパミンが放出されやる気の増大に繋がり、仕事・勉強などのパフォーマンスアップが上がる、という研究結果もあります。
また、褒める事を制度として会社の中に組み込んだことで生産性が大きく上がった、なんて会社もあったりします。
承認欲求が満たされれば人間は動くのだ・・・!
人は承認欲求が満たされれば、認めてくれたあなたに協力したいと思ってくれるようにもなりますよ・・・!
仲間・味方だと思ってもらえる
褒める事によって相手はあなたの事を仲間だと思ってくれるでしょう。
仲間だと思ってもらえれば、あなたが何かしら困難に直面した時に助けてもらえる可能性も高まりますよね。
逆に相手をけなしてばかりで仲間意識が皆無の場合は絶対に手助けしてもらう事など期待できません。
普段敵対的な行動を取っている人の末路・・・
人と敵対していても良い事などありません。自分から歩み寄るくらいの心の大きさ位は欲しいものです。
仕事・勉強の生産性が上がる
前述の松下幸之助のお話の通り、相手を褒めて乗せて力を発揮してもらう事で、結局は自分が得をする事になります。
たまに、相手を叱責して委縮させてパフォーマンスを落とすマネをする人がいるが、自分で自分の首を絞めている事が分からないのかな・・・。
褒めて伸ばせば相手が動いてくれ自分の助けになり、けなせば相手はやる気をなくして自分の期待通りには動かず結局は自分に負担がかかる、という至極当然の帰結です。
相手を貶めれば結局は自分に返って来ることを忘れてはいけません。
相手をけなして、良い事なんてないわな。
効果的な褒め方
褒める時はどうやって褒めると効果的なのかについて考えてみます。
同じ褒めるでも、より相手に響いて、自分もやりやすい方法が良いですよね!
表現の仕方を工夫しよう!
テストで80点を取った子供に対して
「80点か!やったな!次は90点目指せるぞ!」
「80点しか取れなかったのか…最低90点は取れないとダメだぞ」
どうでしょう。言っている内容としては似たようなものですが、表現の仕方が全く違いますよね。
子供はどちらの方がやる気が出るでしょうか。
或いは仕事上のプレゼンで少し失敗してしまった部下に対して
「プレゼン、少したどたどしかったけど熱意があったけど良かったぞ!次に繋がった!」
「あのプレゼンはなんだよ・・・。もう少ししっかり声を出せないのか?」
いかがでしょうか。次は頑張るぞ!と思えるのはどちらでしょう。
言い方次第で相手の捉え方には雲泥の差が出ます。
嫌な言葉の余韻を残して相手を委縮させても良い事なんて何もないので、特に言葉の終わりはポジティブな表現で締めくくると良いですね。
「□□は良かった、だけど○○は失敗だったな」
よりは、
「○○は少し失敗だったけど、□□は良かったぞ!」
の方が良いという事です。
また、
「細かい」→「丁寧」
「うるさい」→「元気」
「いいかげん」→「おおらか」
のように、少し目に付くな・・・という点も視点を変えると長所になり得ます。
表現・視点を工夫して、認める努力をする事で、周りの人と良好な関係を築けるようになりますよ。
得意な所を認めてあげる
日本では、とかく「ダメ」な部分に目が行きがちで、算数が苦手だったり英語が苦手だったりしてテストの点数も低かったりすると「ダメな奴だ」なんてレッテルを貼られがちです。
しかし、どんな人にも得意な点・良い点は必ずあるはずで、「算数は苦手だけど音楽はすごいな!」というように得意な所をきちんと認めて褒めてあげる事が、その人を伸ばすことに繋がるのだと考えています。
これからの時代は全教科平均点であるより、何か一つ秀でた部分で戦っていく方が伸びる気がする。他が壊滅的でも一点突破ですごい所がある人はすごい!
相手の得意な部分をとことん伸ばす方向で褒めてみてはいかがでしょうか。
あなたのお陰だと伝える
「あなたのお陰で元気になれました!」
「君のおかげで仕事がうまく行ったよ!」
そんな声の掛け方は、相手にとって相当嬉しいはずです。
私も大学時代、バイトを辞める時に同僚から「快晴さんぽ君は無くてはならない人材だったよ!」と言われた時は心にガツンと響きましたね。
逆に別のバイトをしていた時はけなされたり文句を言われたりすることも多く、その際はまったくバイトに身が入らなかったですね。
どちらの環境が働くのに適しているかは一目瞭然でした。
「あなたがいてくれたお陰で今の自分がいるよ!」という気持ちを相手に伝える事で、相手との関係性は飛躍的に良くなるはずです。
具体的に褒める
「○○さん、いいね!」
だけでも、何も言わないよりは遥かにいいのですが、具体的な内容で褒めてあげると「あなたの事をちゃんと気にしてるよ!」感が出て相手にもより伝わって、より効果的ですよ!
「作ってもらった資料のここが丁寧でいいですね!」
「今まで出来なかった数学のあの問題が出来るようになったね!すごい!」
などなど、相手の行動の具体的な部分を見つけて褒めてあげる事を意識してもらえるといいんじゃないかと思います。
自分しか知らないだろうな、というような頑張りを褒めてもらえると、とても嬉しい気分になる!
笑顔で目を見て伝える
笑顔で真っすぐ目を見ながら褒められたらコロっと行っちゃいそうです笑
笑顔を向けられれば、いつでも清々しい気分になれる!
自分も誰かを褒める時は、笑顔で相手の顔を見て褒めてあげるとその効果倍増ですよ。
褒める時の態度一つで相手の受け取り方も変わって来ますから、「笑顔」を意識してみましょう。
面と向かってが恥ずかしければ
対面で直接褒めるのが苦手!という方も多いと思います。
自分も、人を直接褒めるのは中々勇気が要る・・・
そんな場合は第三者を介して伝えてもらう、という方法もあります。
自分がAさんを褒めたいとした場合、Bさんを間に挟んで、
自分→Bさん:Aさんって○○がうまくてすごいですよね!尊敬してるんですよ~
Bさん→Aさん:快晴さんぽさんが、Aさんの事すごく褒めてましたよ!
なんて感じで。人づてに褒める戦法です。
第三者を介すと信ぴょう性が増すので、その点でも”人づて褒め”戦法は使ってみる意義はあると思います。
思ってもいない事は言わない
相手の良い所を褒めるのが基本ですが、良いとも思っていない所を褒めるのは止めましょう。
そのウソ臭さに、気付く相手は気付きます。
無理をして思ってもいない事で褒めるより、自然と見つけられる良い点を褒めてあげよう!
何をするにもウソをついてしまえばあっという間に気がかりを抱えた状態に陥ります。それでは意味がありません。というか状況が悪化してしまいます。
相手を素直に褒める、それを意識してみて下さい。
まとめ
以上、褒める事の意味とこんな褒め方が良いよ!というノウハウのご紹介でした!
あまり人を褒めた事なかったなぁ
という方は、いつも関りのある人を意識して褒めてあげる事で、人間関係が円滑になって生活の質も向上するはずです。
人間の持つ承認欲求をうまく見極めて言葉をかけることで、こちらの意図通りに人を動かすことすら可能になるでしょう。
人を褒める事は結局自分の得になって返って来ます。小さなところからでもいいので、相手を褒める事を実践してみて下さい!
人を褒めるという度量の大きさを見せつけてやろうぜ!
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