・自信に満ちていて快活で頼りがいのある人
・ネガティブでいつも不平不満を漏らしている人
どちらの方が人生の満足度が高いのでしょうか。
前者なことは分かってる!だけどそんな簡単に自信があって快活で頼りがいのある人間になんてなれない!!
という人が多いのではないでしょうか。
何を隠そう、私も前者よりは後者の方に近い人間だと自負(?)しています。
私は以前はそんなに自分の事が好きではありませんでした。
大して容姿も良くないし、ストレスに弱いし、風邪をよく引くし、仕事が嫌いだし、人にそんなに好かれる方じゃないし・・・、とまぁ自分を好きではなかった理由を上げればきりがないほどですね。
そんな感じでそこまで自分のことが好きではないのでネガティブな事も頭に浮かびます。
仕事で失敗すれば後ろ向きになり、私生活で嫌なことがあればいつまでも引きずり・・・。そんな生活ですよ。
いつでもどこでもマイナスの考え方をしているだけでは人生が良い方向に転がりはしないだろうということを頭では理解をしていました。
そう、理解してはいましたが、なかなかそう簡単に性格を変えることはできませんでした。
ただやはりこのままでもまずかろうということで、もがきながらも意識的に考え方を変える方法を編み出して実践してきましたので、その方法などをご紹介したいと思います。
自信を持てる、ネガティブな事を引きずらない、不平不満をまき散らさない、そんな人間になるには「自己肯定感」が大事だということがよく分かりました。
つまり自分をあるがまま認めるのです。
自己肯定感を高めることにより、自分の行う事・考える事が腑に落ちて、前向きに物事を進められるということを実感しています。
逆に自己肯定感の低い人は何をやっても満足感を得られないでしょう。
今回はこの「自己肯定感」について考えてみたいと思います。
魅力ある人間になるためにはこの自己肯定感を高めることが一番の近道であるだろうことをご説明すると共に、自己肯定感を高めるための方法についてもご紹介したいと思います。
自己肯定感とは
「自己肯定感」というのは、
”自分をあるがまま受け入れる感覚”
とでも認識してもらえればいいかと思います。
自分の強みはもとより、「スタイルが良くない」「貧乏だ」「頭がよくない」などなど、弱みと思える部分もひっくるめて全部自分なんだ!と思える人は自己肯定感が高いと言えるでしょう。
配られたカードで勝負するしかないだろ!
と考えられる人が、「自己肯定感が強い」と言っていいと思います。
自分くらいは自分の事を好きになってあげてもいいじゃない!と思うのですが、日本人は自己肯定感が低い人が多い印象ですね。
良く言えば「控えめ」、悪く言えば「卑下しがち」といった感じでしょうか。
日本人ならではの美徳とでも言いましょうか。しかしその美徳が個人個人を苦しめているのも事実・・・。
自己肯定感が低い人の特徴
あなたは自分の事が好きですか?
「自分があんまり好きじゃない」そんな人は多いんじゃないかなー、と勝手に思っています。
いわゆる自己肯定感が低い人たちですね。私も含め。
私のように自己肯定感が低い人の特徴を挙げてみます。
自分へのハードルが高い
完璧主義と言ってもいいかもしれません。
どんなに頑張ってもどんなに成果を出しても「まだまだ自分なんか・・・」と思ってしまう人が多い。
自分へのハードルをどんどん上げて、どんどん幸せを感じられない人生になってないですか?
自分の成果に対する沸点が高いとでも言いましょうか、そういう人は自己肯定感が低くなりがちです。
成功体験がない
自信を持つことが自己肯定感を高める事に繋がる、という点は理解できると思います。
その自信はどこから来るかと言うと、いわゆる「成功体験」であると言えるでしょう。
子供の頃から色々と挑戦してうまく行った経験をたくさん持っていれば、それだけ自分が「何かをやり切った」という事実が積み上がるわけですから自ずと自身を持てるようになっていきます。
逆に行動せずにうじうじしていれば何も成せずに自分という存在の意味を見いだせなくなっていく。至極当然のことで。
成功体験を積んでいない人は自己肯定感が低いと言えますね。
私の場合は成功体験がない、というわけではないのですが、大きなリスクを負ってのチャレンジは中々してこなかったので「軽度の自己肯定感低め男」と言えるかもしれません。
まぁ正直、何を成功と捉えるかは人それぞれの感性次第、とも言えます。
「電車の取り換えがうまくいった!」くらいの事でも大きな達成感を得られる人もいれば、「仕事で大きな事を成した」のにさっぱり達成感を感じられないという人も居るでしょう。
周囲の人の目が気になる
自分と言う存在の判断基準が自分ではなく「周囲の人間」と言う人は自己肯定感が低い傾向があります。
自分の存在が他人の評価次第になってしまっている人ですね。
他人なんて自分でコントロール出来ないのですから自分に対して心無い言葉を浴びせてきたり、無理難題を吹っかけてきたリ、嫌な事も多々経験することになりますよね。
そんな時に相手が自分に嫌な事をやってきているという事を全面に感じてしまって、
「あぁ自分は嫌われてるんだ」
「なんでこんな嫌がらせするんだろう」
なんて考えてどんどん自分を卑下していってしまいます。
自分以外の何かが自分の価値を決めていると考えてしまうとこのようなドツボにはまる事になります。
そもそも他人の自分に対する評価なんてその本音のところは分からないですし、コロコロ変わってしまうものでもある時点で・・・。
何でも親が決めてきた
子供の頃から親が何でも与えて何でも決めてしまうと、子供の自主性が芽を出しません。
自主性が育たなければ自分で決めたり自分で挑戦したりと言った機会がほとんどなくなりますから、結果的に何かを成すという経験が極端に少なくなり、自分を認めてあげる場面に出会えません。
この延長線上に「自己肯定感の低い人間」が出来上がってしまうのです。
出る杭は打たれると思っている
日本はホント変な国です。
「個性が大事!」とか大層な事を言いながら、目立つ人を寄ってたかって貶める風習があります。
マスコミなんてその最たる先鋒ですよね。ちょっと”はみ出た”事をやる人がいれば全局で集中攻撃です。
・子供を職場に連れてきた議員
・不倫芸能人
・訴訟を起こした有名人
などなど。まぁこういうのが大衆受けするんでしょうね。
出る杭は打たれてしまうわけです。
だからどんなに良い事があってもどんなに成功しても慎ましく控えめに生きて行くのが美徳とされてしまうわけです。
そんな精神構造の人が多いから「自己肯定感」の低い人が量産されるわけです。
「出る杭は打たれる」ということを理解しているからこそ、自己肯定感が低くなりがち、と言えるでしょう。
自己肯定感を高めることのメリット
自己肯定感が高いとどんな良い事があるのでしょうか。
自己肯定感を高める事のメリットを見ていきます。
優しくなれる
嫌な所も良い所も全ての自分を受け入れている「自己肯定感の高い人」は、他人の事も受け入れる度量があると言えます。
となれば、人の言動に対して寛容になれますから、大らかな人・信頼感のある人と認識してもらえるでしょう。
つまり人間関係の円滑化に効くわけですよ、自己肯定感の高さは。
人間関係が良好になれば更に自分の事を安定的に認めてあげられるようになりますから、正に好循環が生まれます。
自分ならやれる!と思える
何か壁にぶつかった時、自己肯定感の低い人は
「やっぱり自分には無理だ・・・」
と考えてしまいがちな一方、自己肯定感の高い人であれば
「何とかなる!やってやる!」
と挑み続ける習慣を身に付けている事が多いです。
どちらが成功に近いかは一目瞭然ですよね。
どんなに高い能力を持っていようが、途中で止めてしまえばそこまでですから。
何をやるにも楽しめる
自己肯定感が低いと、何をやるにも「どうせ自分なんて・・・」「どうせうまく出来ないし・・・」なんて考えてしまってどう考えても楽しそうじゃない、なんて事態になってしまいます。
自己肯定感の高い人は何をやるにも楽しい気分を維持することが出来ます。
うまく行けば純粋に「やった!」と楽しめるでしょうし、失敗したとしても「良い経験が出来た!」とこれまた楽しんでしまいます。
どちらの生活を送りたいですか?ってことです。
自己肯定感を高める方法
無理やり「自分を好きになれ!」なんて言われても難しいでしょう。
いきなりゴールを目指すのではなく、小さく積み重ねていく事で自己肯定感を高めて行けます。
自分も少しずつ実践しています。
取り入れられそうなものがあればぜひ参考に。
どんな成功でも喜ぶ
どんなに小さな事であってもうまく行ったことがあるなら喜んでください。
極端な例を言えば
・魚を綺麗に食べられた!
・好きな人と話せた!
・仕事がテキパキ進んだ!
てな具合でホントになんでもいいのです。
これらの積み重ねが自信に繋がり自己肯定感、つまり自分を認める事に繋がっていくのです。
肯定的な言葉に置き換える、良い面を捉える
嫌な事を嫌な事のまま抱えていては、いつまで経ってもそこから抜け出せずに暗い気持ちのままです。
自分の嫌いな所が沢山ある!と言う人は別の言葉、可能な限り肯定的な言葉に置き換えてみて下さい。
例えば
・頭の回転が遅い→じっくり考える事が出来る
・いい加減な人間→大らかな人間
・細かい性格→よく気が付く性格
などなど。
自分の事が嫌いだなんて言ってるとますます嫌いになって負のループです。
欠点と思える部分の視点を変えて長所だと考えてみませんか?ちょっと無理やりでもいいので思い込んでみるんです。
これを発展させて自分の嫌いな所以外でも、何かしら嫌な出来事があればそれらを肯定的な言葉に置き換えて見るのも良いでしょう。
自分がやりたい事を中心に考える
本当は見たい番組があるのに、家族や一緒に見ている人に対して「チャンネル何でもいいよ」と言ってしまう自分がいる。
食べたいものがあるのに、周りの人に合わせて無難な食事を選んでしまう。
そんな感じで本当はやりたい事があるのに、真反対の事を言ってしまう。これではいつまで経っても自己肯定感は向上しないでしょう。
自分が「本当は何をしたいのか」を常に自分に問う事です。
そして本当にやりたい事をやってみるんです。
自分の人生なのにやりたい事が出来ない、自分で抑え込んでしまってやれない、なんてもったいないじゃないですか。
とは言えいきなり全部自分の思い通りにしようとしたってうまく行きませんし周囲の反発を招いてしまうだけです。
まずは考えるだけで良いです。自分が何をしたいのかを。
そして少しずつ自分を出して行く、そんな感じでいってみましょう。
他人と比べない
「あの人は成績がよくていいな・・・」
「同期の中で昇進が遅れてる・・・」
「自分って友達より可愛くないな・・・」
なーんて他人との比較ばっかりやってたらますます自分のことが嫌になっちゃいますよ。
相手もあなたの事を羨ましがってるかもしれないじゃないですか。
お互い口には出さないだけかもしれませんよ・・・。
であれば考えるだけ無駄ってものです。比較しても何かが良くなるってわけでもないですからね。
「自分は自分だからね!」
って考えてみませんか。
苦手な人から離れる
他人の評価が気になって仕方ない人は、自分にマイナス評価を下す人間の術中にはまってしまっている可能性があります。
いつも自分を蔑むような人の近くにいる必要はないのです。
思い切って距離を置いてみましょうよ。
嫌いな人間となるべく話さない事でだいぶ楽になる
距離を置いても生活に支障がないなら、その相手はあなたにとって不要な人だった、というだけの事です。
そもそも嫌いな人の評価なんて本来気にする必要がないんです。
嫌いな人の評価ではなく、あなた自身があなたを評価してあげて下さい。
誰かを好きになる
「愛されたいなら愛すことだ」
という言葉にも表れている通り、周囲の人かからの愛を受け取るためにはまず自分が相手を好きにならねばならない、という事が言えます。
周りから愛されれば必然的に自分で自分の事が好きになるでしょう。つまり自己肯定感が高まります。
人は人に認めてもらいたいのです。あなたも褒めてもらえればうれしいですよね。褒めてもらえれば自己肯定感が高まります。
人から関心を持ってもらうにはあなたも人に関心を持つ、人を好きになる事です。
あなたが周囲の人を好きになれば周りの人もあなたを好きになり、あなたの承認欲求は満たされるでしょう。
これは実生活でもかなり実感しますね。
こちらから積極的に話しかけたりオープンな態度で接したりしていると相手もこちらに対してオープンに接してきてくれます。周囲から関心を持たれる事で自分の自尊心向上に繋がり、それが自己肯定感へと繋がります。
逆に不愛想に関わり合いたくなさそうにしていれば相手もこちらに関心を持たないものです。
自分を褒める
人に褒めてもらおうと思っても、他人の心はコントロール出来ない、と言うことを理解しておくことです。
前述のように他人に褒めてもらう事は”運だ”くらいに思っておくのが丁度いいでしょう。
自分が好きになった相手も自分の事を好きになってくれれば御の字ですが、必ずしもそうとも限りませんよね。
そんな人しか周りに居ないのであれば、自分で自分を褒めるしかありません。
何か少しでも出来た事があれば、大げさでも構わないので自分で自分を褒めてあげる事です。
ちょっとした達成の後に美味しい物を食べてもいいし、大好きな温泉に浸かってもいいし、買っておいたゲームで遊びまくる、なんてのでも良いでしょう。
自分を褒める事で自己肯定感は高まるはずです。
まとめ
ということで、「自己肯定感」について考えてきました。
自分の良い所だけを好きになるのではなく、今一なところ、嫌いなところもひっくるめて認める事が出来ればそこがスタートです。
完璧な人なんていないんだから、自分の嫌な所とも折り合いをつけて生きて行くしかないんですよ。
だとしたらわざわざネガティブ方面に捉えずにポジティブに考えた方が武器に出来ます。
容姿の悪さをバネに!とか、貧乏だからこそ出来る事がある!みたいに美談にされがちといえばされがちですが、単に「自己肯定感が高い」人が何かを達成した、という事に他なりません。
もちろん、最初は嫌な所は嫌なんですよ。でも前に進むには一旦認めるしかないじゃないですか。
「自分はそれほど器量が良くない。じゃぁどうしたらいいだろう」、そんな風に考えて行動できる人が強いんです。
あなたは「自己肯定感」が高い人ですか?低い人ですか?
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