国際結婚に憧れている人たちはとても多いのではないでしょうか。
私の知り合いにも「外国人と付き合いたい!」という人が結構いたりして、まぁそれが単なるミーハーなのか、日本とは異なる文化に触れたい、という思いからなのかは分かりませんが、
日本人の気持ちとしても、国際結婚への抵抗は少なくなってきているのかな、と感じています。
日本人を好きな外国人も多いですしね。
といいつつも、データで見てみると、2006年をピークに国際結婚の婚姻数の数は減少しているみたいですね。(2006年の約44,000件から2013年には約21,000件へと減少)
入管法の改正によってフィリピン人女性の入国が以前よりも難しくなり、日本人男性との結婚が激減したのが原因ともいわれていますが・・・、とはいえ、国際結婚は30組に1組の割合ということで、意外とまだまだ多いな、という印象です。
街中を歩いても、国際カップルは結構見かけますよね。そのうちどのくらいが結婚までたどり着くのかは分かりませんが、異なる文化や考えを持つ人とのつながりは、自分の人生の大切な財産になるはずです。
しかし憧れだけではやっていけません。相手の文化の尊重や、英語が必要、といった、日本人同士の結婚にはない難しさや楽しさがある国際結婚ですが、うまくいくコツをご紹介したいと思います。
①文化の尊重
食文化、宗教、考え方の違いなど、日本人とは異なる感性を持つ外国の人との付き合い・結婚は大きなハードルがあると感じる人も多いと思います。
日本ではまだ一般的な考え方である「結婚したら退職する、専業主婦になる」という考えはほとんどの西洋人の方には受け入れられない事のようですし、国際結婚を意識すればするほど、自分と相手の文化の違いを実感することになると思います。
外国人の旦那が「納豆を食べられない」なんてまだかわいいもんですね。
とはいえ、これは日本人同士の結婚だって同じなんですよね。全く文化が同じ人間なんて存在しません。
出身地域が異なれば同じ日本人といえども若干言葉も違ったり、正月のお雑煮の中身が全然違ったりなんてザラですし、考え方だって皆違うのですから、相手の事を考えて歩み寄らなければ何事もうまくいくはずはないのです。
国際結婚はその違いが少し大きい場合が多いというだけであり、その違いを認識して歩み寄る「努力」はある程度必要だと考えましょう。
このように歩み寄る事で価値観を広げて行くことが出来るので、自分の人生がより豊かになるのが「国際結婚」ではないでしょうか。
②語学習得への努力を惜しまない
英語の学習を続け、積極的にコミュニケーションを取っていくことで、外国の人と異性と親しくなる機会も増えることでしょうから、国際結婚への可能性も高まるでしょう。
逆に、外国人と付き合いたいけど英語の勉強なんてしたくない、という人は国際カップル、国際結婚には向きません。
相手が日本語をある程度話せる場合であっても、その友人や家族が日本語を話せるとは限りませんので、相手の交友関係の輪の中に入った時に周りとのコミュニケーションがさっぱり取れないわけです。
これではカップル・夫婦としての関係が悪化することは目に見えています。
相手の事を考えて語学を学んでいける人が国際結婚には向いていますし、結果的に自分のためにもなる、というわけです。
日本人は英語を苦手と感じている人が多いですが、とりあえず単語を並べてなんとなく日常会話ができるくらいであっても、外国人の異性とお付き合いをして、やがては結婚ということになるケースも多いです。
ただし英語を母国語とする人で他の言語を習得した事の無い人は、非母国語者の不完全な英語を少し見下げる様な場面もある様です。分からない、表現できない、という事が理解できないのかもしれません。
ただ、ほとんどのネイティブの人たちは、相手が完全な英語を話せるとは思っていませんんし、寛大にこちらの英語を受け入れてくれる場合が多いでしょう。臆さずコミュニケーションを取っていきたいです。
よく言われる事ですが、「言語を習得したければ恋人を作れ」というのは的を射ています。
相手とコミュニケーションをとるには言葉を身につけるしかないからです。
恋人になれば、伝えたい気持ちも多く、そして、喧嘩をした時には、言葉がポンポン出てこないと悔しいですし、迫力もありません。
最初は片言であったとしても、やがて交際するということになれば、英語を使うことになるので自然に語彙も増えて気持ちを言い表すことができるようになりますし、英語そのものがぐーんと上達して流暢に話せるようになるものです。
いつしか早口で自分の言いたい事をポンポンと言えている事に気づきます。語学力が相当身に付いた証拠です。
そうなれば私生活だけでなく仕事にも活かせるでしょうし良い事ずくめです。外国の人と付き合いたい!いつかは国際結婚!と考えている方は、ぜひ語学学習を始めてみてください。
↓なかなか英語の勉強が進まない!という人も多いでしょうから、こちらを参考に。
③不安を乗り越える
交際が順調に進んでいくと、国際結婚がいよいよ現実味を帯びてくることになりますが、実際に結婚までたどり着く事ができるかどうかは、「不安を乗り越える事ができるかどうか」が大事になってきます。
相手の国の環境や文化、宗教、そして家庭の状況を考えつつ、そして相手の国に住むのかどうか、それとも日本で生活するようになるのかにもよりますが、全く背景が違う二人が結婚することへの不安というのはどうしても大きくなるものです。
まぁあっという間に不安を乗り越えてぽーんとあっという間に結婚する人もいますけどね。
国際結婚に向くというのはこういう人なのかもしれません。
ですが、日本人同士でも3人や4人に1人は離婚してしまうという状況であり、結婚が続くかどうかはその人その人の状況に応じていろいろありますから、国際結婚だからとか日本人同士だからとかは何とも言えないんですね。
自分の事、相手の事、家族の事、お金の事、将来の事などいろいろ考えて不安な事も多いかもしれないですが、未来の事は考えすぎてもどうにもなるものでもありませんから、思い切って前に進んでみる!という選択肢も頭の片隅に置いてみてください。
↓この辺も参考にどうぞ
④ポジティブに考える
ネガティブなことを考えるよりも、ポジティブ考えていくこと、これが大事です。なかなか難しいんですけどね。人間、どうしても不安なことが先に浮かびますから。
素敵な配偶者を得ることや、英語を習得して色々な事に活かせること、そして異なる価値観を共有できることや、一緒にいると楽しいことが多いということなど、ポジティブな面に目を向けてみる事が大事になってきます。
多くの外国人というのは、ユーモアがあって面白い人が多く、物事を積極的に考える傾向がありますので、自分も徐々にそうした良い面に目を向けていく事ができるようになると良いですね。きっと人生にもプラスになりますよ。
悪いことが頭に浮かんできたら、そのことの良い面を思い浮かべてみます。
「相手の国の食事があまり口に合わないかも・・・」
↓
「栄養は豊富だし、ダイエットにも良い食事ばかりだ!やった!」
てな具合です。ぜひ意識してみてください。
⑤考えを伝える
宗教の違い、そしてお金に対する考え方の違いが大きな問題になってしまうことがあります。
宗教にとても熱心でありそれが習慣となっていて、生活と密接に結びついている事により毎日のようにお祈りをしたり、礼拝をしたりということがあるかもしれませんが、それを否定するような行動は慎むようにした方がよいでしょう。
自分の信じているものを否定された時ほど悲しいことってありませんよね。
ただし、自分自身にそれを求められた場合、改教を受け入れる事ができるのか、は大きな問題になり得ます。イスラム教やユダヤ教では豚を食べる事も、豚のエキス等がはいった食材を使用する事もできません。よく考え、自分の意思を相手に伝える事が必要です。
またお金の考え方においても、お金は使うものという人と、お金は貯めるべきという人がいます。あまりお金がないのにどんどん買い物をしてしまう、という人もいるかもしれませんね。
貯金体質の人も多い日本人からしてみると違和感を感じる事も多いかもしれません。そんな時には、率直に自分の気持ちを伝えてみる事です。
日本人はあまり気持ちを表に出さないことが多く、それが外国人からするとよくわからないということで、不安を与えてしまうことがあります。
好き嫌いや喜怒哀楽を時には表現して、心の中に溜め込まずに自分の意思を相手に吐き出すようにすることは必要になってくるでしょう。
さりげなくこっちの気持ちを分かって欲しいと思っても、そこまで繊細な相手ではないことも多く、はっきりと話さないとわからないことが多いものです。
「察してちゃん」「構ってちゃん」ではなかなかうまくいかないでしょう。
できるだけ時間をかけてコミュニケーションを取るようにすれば、国際結婚は上手くいくはずです。
⑥経済力がある程度ある
これは身も蓋もない話ですが、お金は必要です。「愛があればお金なんて!」という気持ちはあれど、生活するには経済力が必要なのです。
国際結婚であれば、夫婦のうち、どちらか或いは両方が母国を離れて暮らすことになります。
たまには親元に帰って元気な姿を見せたいですし、子供が生まれれば孫を連れて帰る頻度も上がるでしょう。
その時の移動にお金がかかるわけですね。片方の親元にばかり帰って夫婦の間に不満が貯まるなどという話も聞きます。出来れば均等に帰省したいですけど、片方が相当遠方などという場合はなかなか難しいですしね。
とはいえLCCなどの台頭によって安く移動する手段も増えてきましたし、旅行の一環と捉えて楽しく移動できると良いのではないでしょうか。
今はインターネットなどのコミュニケーション手段もいろいろありますし、親元と連絡も頻繁にとっていれば心配されることも少なくなるでしょう。
お金がないな~、という場合もいろいろ工夫してみましょう。やはりポジティブに考えるクセを付けて行けるといいですね。
⑦相手の国のことをしっかり調べる
特に相手の国で暮らすことになる際、共働きが普通だったりする場合も多い一方、住む国によっては産休の間も支給される給料額が変わらなかったり、夫も3カ月の休暇を取れたりと、日本に比べると結婚後・産後も働き続けやすい環境である国も多いです。この辺は調べておきたいですね。
また住む国、宗教によっては断食もあります。ヒンドゥー教では牛を食べる事ができません。相手の家族と共に生活をする事になる場合、宗教や生活習慣の違いはかなり大きなカルチャーショックとなり得ます。それなりの覚悟が必要になりますね。
また、言語での意志疎通の難しさは本人同士ではあまり感じられないでしょうが、相手の家族との意思疎通に難しさを感じる事は良くあります。
英語がコミュニケーションツールになる事が多いと思いますが、英語が母国語という人たちばかりではないので、変に緊張するというか言えなくて悔しい思いをするという事もあるかもしれません。
日本人同士でも嫁姑で言いたい事が言えない、なんてことはゴマンとありますし・・・。言語や生活習慣の違う相手の国の家族であればさらに難しくなりそうなのは理解できますよね。
相手の家族やコミュニティがどんなコミュニケーション手段をとっているのか、についても気にしておきましょう。
自分が生活をしたい国、ゆくゆくは国際結婚したいと考える人の国の事を、前もって調べておくことをおすすめします。
⑧子供に継承していけるという考え
子供たちが将来、2つの国の文化と言葉を継承していける、これは国際結婚の大きな財産です。
それぞれの国の法律にもよりますが、子供は2つの国の居住権を得るチャンスが得られる可能性があります。
相手の国・日本以外の国で出産をする場合、3つの国で居住権を得られる場合もあります。
子供が多種多様な文化を肌で知る事ができ、2つ以上の言語を扱う事ができれば、将来仕事をするにしても何をするにしても、いろいろと可能性が広がる事でしょう。
子供の可能性が広がる事について、このように考える事で様々な困難を乗り越え、国際結婚を長く続けていけるモチベーションにも繋がるはずです。
外国人と付き合うという事
いかがでしたでしょうか。外国人との付き合い・国際結婚がうまくいくコツ、考え方をご紹介しました。
国際結婚やその他の方法で海外に出たいという人の中には、日本という環境が自分に合っていないのではないか、ぎすぎすして住み心地があまり良くないと感じている方も多いのではないのでしょうか。
海外に憧れを持つ人は少なからずこんな考えを持っていたりするものです。
外国へ行けば、日本で感じていた問題やストレスから解き放たれる事も確かにあるでしょうしかし、別の問題に直面する事も多いです。
それでも、自分が強く興味を持ち、行ってみたい、住んでみたいと思った国、そしてその土地で恋をして、結婚をする機会があれば、大変さがあるのはもちろんですが、日本に住み続けていたら出会えなかった経験を沢山できるという良い面を楽しんでいけるといいですね。
海外に出たい、外国の人と人生を共にしたいという人は、文化や言語、考え方などの違いを受け入れ、大変な事も乗り越えていければ、とても豊かな人生になることでしょう。
最後までお読み頂きありがとうございます。もし少しでも役に立ちそうだと思われたら、ソーシャルメディアでの共有をお願いします。
コメント