快晴さんぽは小型のパソコンが大好きなのですが、同時に「ファンレス」という響きにも憧れを抱いています。
ファンレス、つまりCPUの廃熱をファンに頼るのではなく、何らか他の方法で排熱し切る方法です。
よくあるのがヒートシンクを巨大にする方法で、巨大なケースに巨大なヒートシンクという組み合わせで無理やり空気中に熱を拡散する方法ですね。
確かに理には適っているんですよ。結局可能な限り表面積を大きくした金属製ヒートシンクによってCPUからの熱を遠くへ運んでしまえばいいのですから。
しかし!私は巨大なPCケースは好みではない・・・!
という事で、今回は小型でありながらファンレス運用が可能、その矛盾をうまく融合したPCケースをご紹介したいと思います。
CPUと直接接するヒートシンクを巨大にするのではなく、CPUからの熱をヒートパイプによって筐体の金属部分に運び、筐体をヒートシンク代わりにして熱を放散する方法ですね。。
ケースが外界との遮断の役割と放熱の役割を両方を担っている、この機能性が素晴らしい・・・!
ファンの音がしない、そしてその小型さから存在感を主張しないPCケースを探している方は参考にしてください!
Akasa Plato X8 スリムファンレスケース
インテルの提唱するNUCを構築するためのケースで、厚みがわずか4㎝弱とかなりの薄さを誇る「Akasa Plato X8」のご紹介です。
筐体の左右がヒートシンクになっていてCPUの熱を拡散させる構造ですね。
↓背面はこんな感じ。
使用可能なマザーボードはNUC8i7BEH / NUC8i5BEK / NUC8i5BEH / NUC8i3BEK / NUC8i3BEHとなっています。
第8世代CPU用のNUCだな。TDP的には28WのCPU対応だ。
寸法的には24.7 x 24 x 3.85cm (幅 x 奥行 x 高さ)という超薄型ファンレスPCケースとなっていて、この薄さでありながら2.5インチのSSD/HDDも搭載可能となっているのが実用的ですね。
HDPLEX h1 Sodd Fanlessアルミコンピュータ
こちらも筐体側面のヒートシンクでCPUの熱を拡散する構造のMini-ITX対応ファンレスケース「HDPLEX h1 Sodd Fanless」です。
↓ヒートパイプで熱を異動させる方式ですね。TDP65WまでのCPUに対応できる放熱力を備えています。
↓前面。薄型光学ドライブを装着可能です。この小型さでファンレスで光学ドライブも搭載可能とは意欲的ですね。
↓2.5インチSSDを2基搭載可能です。
サイズは25.4 x 20.3 x 6.4cmとなっていて現実的なコンパクトさですね。
HDPLEX h3 V2ファンレスPCケース
HDPLEX h1 Soddを一回り大きくし、より放熱力を向上させ拡張性も高めたMini-ITX対応ファンレスケース「HDPLEX h3 V2」です。
↓中身はかなり余裕があり、TDP80WまでのCPUを放熱可能になっています。
↓3.5インチHDD2基を搭載可能です。2.5インチHDD/SSDであれば4基搭載できる余裕があります。
サイズは38.1 x 25.4 x 17.78cmとなっていてミニタワーケースよりは全然小さいですね。
拡張性にも放熱性にも余裕を持ったケースが欲しい場合は「HDPLEX h3 V2」を検討してみて下さい。
Streacom DB4 Silver Fanless Chassis
側面4方がヒートシンクになっているMini-ITX対応ファンレスケース「Streacom DB4 Silver Fanless Chassis」です。形としても立方体ぽくて面白い佇まいです。
標準仕様でTDP65WのCPUまで冷却可能となっていてヒートパイプを追加することでTDP110Wまで対応可能ということですが、あまり無茶をしない事をおススメします・・・。
拡張性は結構豊富で、3.5インチ換算で5基ものHDDを搭載可能なので空間の使い方は面白そうです。
サイズは26 x 26 x 27cmとなってます。真四角!という感じですね。
スタイリッシュな佇まいと余裕を持った放熱性を確保したい場合は「Streacom DB4 Silver Fanless Chassis」をチェックです。
Streacom FC8 ALPHA no Optical Drive
他と比べると筐体のヒートシンクが主張しすぎておらずスタイリッシュさを持つMini-ITX対応ファンレスケース「FC8 Silver ALPHA no Optical Drive」のご紹介です。
価格も意外と安価
2.5インチSSD1台+3.5インチHDD1台程度を搭載可能な拡張性を持っています。
対応CPUはTDP95Wまでとなっていますが風の流れがある涼しい場所での運用が前提になっていますので、TDP35W~50W程度が実用的な運用範囲でしょう。
サイズは24 x 25 x 10cmとなっていて、べらぼうに小さいわけではないですがいい具合の小型さです。部屋に置いてもインテリアとして違和感はないでしょう。
まとめ
以上、小型なファンレスPCケースをいくつかご紹介しました。
筐体が放熱を兼ねるという機能性がなんとも言えず好きなんですよね・・・。
ファンを使わずに済むのでノイズが発生しないところが大きなメリット!
小さなサイズで十分な放熱能力を確保できるケースってなかなかないんですよね~。
そんな中、今回ご紹介したファンレスケースは小型ながら一定の放熱能力を発揮してくれますのでおススメです。
ただ、「TDP95W対応!」などと謳っていても風の流れがない場所や室温が高い場所に設置すると放熱不足に陥る可能性があるので、TDP35W程度の低電力版CPUを使うのが無難です。
TDP35Wでも十分な性能を持ったCPUも多いから色々選んでみると楽しいぞ!
小型ファンレスPCケースで無音PCを目指してみませんか?
無音PCを目指したいけど、大きなケースは嫌だ!
という方は参考にしてみてください。
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