あなたのお宅には、薄型テレビはありますか?
テレビが薄型化して省スペース化や見栄えの向上といった意味ではとても良い時代になりましたが、同時に失われてしまったものがあります。
それは「テレビの音の迫力と音質!!」です。テレビ本体が薄いので、内蔵スピーカーもどうしても小型化せざるを得ず、スピーカーの音が軽くなってしまうのです。
テレビの品質というと映像の綺麗さがクローズアップされる事が多いですが、音もかなり大事だと思うのです。いくら映像が綺麗でも、音がすっかすかだと頭に響いてこないというか・・・。
↓以前、早見再生のすすめという趣旨の記事をお伝えしました
この記事に写真を載せていましたが、スピーカーを追加してテレビの音質・音の迫力を向上させることに成功しました。どのような機材をどう使ったのかご紹介したいと思います。
テレビ音質向上の方向性
テレビ内蔵スピーカーの音がイマイチなのであれば、外部スピーカーを追加するしかないわけですが、テレビの音質・音の迫力を改善する方法としては、バータイプのスピーカー(サウンドバー或いはシアターバー)が一般的かもしれません。
↓こういうやつです。
しかしサウンドバーは結局アンプ内蔵のアクティブスピーカーであり、値段もそこそこします。
また、テレビ台の広さの制約上、設置できないというご家庭も多いかと思います。うちの場合、小型のサウンドバーですら設置困難だったため、他の方法を探す事にしました。
↓以前アップしたPCの音質改善記事で書いた通り、音質的にはアクティブスピーカーよりもアンプ+パッシブスピーカーの方が上です。また自分の思い通りにコスト配分も出来ますから、自分好みの音を作る事が可能なのです。
よって、PCの音質改善の際に得たノウハウを活用し、サウンドバーではなく「アンプ+パッシブスピーカー」という組み合わせでテレビの音も改善しよう!と思い立ちました。
ただし、テレビの場合はPCと違って、英語のリスニングを精緻に聴いたり、音楽をじっくり聴く、といった使い方はしないので、そこまでの音質は求めません。
PC周りの音質改善では10万円近くのコストを掛けましたがテレビの音質改善はなるべくコストを抑え、可能であれば1万円台でやってみようと考えました。
とはいえ、音質を大きく損なうことなく、ある一定のラインを確保したオーディオ環境を目指しました。
安価なデジタルアンプ+パッシブスピーカーという解
なるべく安価にテレビ周りのオーディオ環境を構築したかったので、アンプはOlasonicnoのUA1のような5万円クラスの物は使えません。どのようにリーズナブルに環境を構築したのか、こんな感じです(実際の画)↓
こんな感じでテレビの前面にも裏面にもサウンドバーを置くスペースが確保できなかったのです・・・。
アンプはこれを買った!
いわゆる中華アンプと言われるデジタルアンプを使う事にしました。最近、このような形の小型・軽量、高音質、安価なデジタルアンプが台頭してきています。
そのような中華デジタルアンプは、高級アンプと遜色のない音を出す、と評判です。それでいて価格は高級アンプの数分の1~数十分の1というリーズナブルさです。
今回色々と摸索した結果、FX-AUDIOの「D302J+」を購入しました。
前面はこんな感じです↓
決め手はアナログ入力端子(RCA)を搭載している事です。もちろん、デジタル入力も十分な種類が載っています。なぜアナログ入力が必要だったのかは「操作性・使い勝手」の項目で説明します。
背面はこんな感じ↓
価格も8,000円台という事で、通常のプリメインアンプの価格から考えると安すぎる、というレベルです。それでいて音質はしっかり確保出来ているのでコストパフォーマンスは抜群です。
電源(ACアダプタ)は別途購入が必要なのでご注意ください。
スピーカーはこれを買った!
パッシブスピーカーも天井知らず、高価なものは数十万円のモノもゴロゴロの世界です。
しかし今回はなるべく安価で音質を確保したい、ということで、「なぜこの価格なのか理解が出来ない」と言われるほど安価なヤマハのスピーカー「NS-BP200」です。
価格はわずか8,000円!こんなに安く売って良いの?ヤマハさん・・・というのが率直な感想です。スピーカーケーブル(同線むき出し。私はこのまま使用しています)が同梱されています。
ひょうたん型のサランネットは独特で賛否両論ですが、マグネット式なので好みでなければ外してしまえば良いだけです。我が家では「ひょうたんも味がある」という事で付けたままにしています(笑)
音はどう変わったか
まずは実際の音をお聞きください。(映画シン・ゴジラから拝借しました)
↓まずは元々のテレビスピーカーの音声
↓そして今回のアンプ+パッシブスピーカーによるシステム
いかがでしょう、明らかな違いがあると思います。テレビの前に置いたカメラのマイクで録音したので、ここにアップしている音自体の質が低いのはご容赦ください。
私のアホ耳でもはっきりと違いが分かりました笑。特に36秒~53秒の主演:長谷川博己さんの声を聞くとはっきり分かると思います。
テレビ「BRAVIA」から出る音はこもったような感じですが、スピーカーを設置することで音がしっかりと前面に出てくるようになり、声がはっきりくっきりと聞こえるようになりました。また低音の厚みが増し、高音もよく響くようになったと感じます。
映画を見るのに低音スカスカのテレビからの音では満足できないので、アンプとスピーカーを設置したのは大正解でした。
スピーカー「NS-BP200」は本当に8,000円?というレベルでしっかりと音を出してくれますし、アンプ「D302J+」もテレビとスピーカーの間できっちりと音を増幅して流してくれています。評判の良い商品同士の組み合わせで、音質は折り紙付きです。
操作性・使い勝手
アンプ「D302J+」は複数の入力端子を持っていますが、テレビからの出力に光デジタルやUSBを使った場合、テレビリモコンによる音量変更が出来なくなってしまいます。
これらの出力を使う場合は、アンプ側で音量を変更する必要があります。これではあまりに使い勝手が悪い、ということで、テレビからはLine出力(アナログ)を使う事にしました。デジタル出力よりは若干音質が犠牲になるでしょうが、精緻に聴くオーディオではないので許容しました。
テレビからのライン出力をデジタルアンプのRCA入力で受け、スピーカーへ出力する、という構成です。
これにより、テレビリモコンで音量を変えるとスピーカーから出力される音の大きさも変わるようにする事が出来ました。
コストパフォーマンス
アンプ「D302J+」が8,000円程度、スピーカー「NS-BP200」も8,000円台という事で、組み合わせた価格も非常に安価です。
またアンプ用の電源が1,000円程度、ライン出力→RCA入力用のケーブルも1,000円程度で購入できますので、合計僅か18,000円台でテレビの音を劇的に改善することが出来ました。
サウンドバーは安くても30,000万円以上しますから、それを考えれば非常に安価にオーディオ環境を組むことが出来た事になります。音質も申し分ありません。(安いサウンドバーは音質もそれなりですしね・・・)
個人的に大成功です(笑)
消費電力も低い
デジタルアンプは全ての変換をデジタルレベルで行うため、電力効率が高く消費電力が圧倒的に低いという特徴があります。ちなみにデジタルアンプはD級アンプとも呼ばれます。
一方でA級アンプ、B級アンプ、AB級アンプと呼ばれるリニアオーディオアンプはデジタルアンプに比べて電力効率が低く、消費電力も大きい傾向にあります。また小型化にも向かないですね。
今回チョイスしたFX-AUDIOの「D302J+」はデジタルアンプですので本体も全く熱くならず、電力効率が優れている事が分かります。これからは重厚で価格や消費電力が大きいリニアオーディオアンプではなく、デジタルアンプの時代なのかもしれません。少なくとも私はその風を感じました。
まとめ
「うちのテレビの音、迫力ないな~」
「テレビの音質をもっと良くしたい!」
という方はぜひこの記事を参考にしてみて下さい。リーズナブルにテレビの音を飛躍させることが可能です。
テレビの音が改善すれば、映画を見る場合も、英語の番組で勉強する場合も、ゲームをする場合も、そして普通のテレビ番組を見る時だって、良い音で没入しやすくなって、より楽しめますし、よりはかどります。
今までテレビの音なんてあまり気にしたことがないわ・・・という人も、音質・音の迫力は向上出来るんだ!という事を理解して頂いて、テレビの音改善を考えてみて下さい。
最後までお読み頂きありがとうございます。もし少しでも役に立ちそうだと思われたら、ソーシャルメディアでの共有をお願いします。迫力を
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