昔の私はリスニングへの苦手意識がもの凄かったです。TOEICのリスニングパートがさっぱり聞き取れないんですよ・・・。聞き取れない英文、理解できない英文、本当に悔しいですよね。
パート1は何とか聞き取れる問題があるものの、パート2、3、4で完全に理解できる問題はほとんどなく、3択や2択まで落とせる問題はあるものの全く分からない問題も多く、それらは勘で答えるしかないありさま・・・。
全く勉強していなかったわけではないんですよ。公式問題集などを使ってリスニングのトレーニングはやっていました。
しかし「やってたつもり」に過ぎなかったんですね、スコアが伸びていないんだから勉強法が間違っていたわけです。
私のようにリスニングの苦手な人間はどのようにTOEICの勉強をすべきなのか、自分自身の経験を通して考えてみたいと思います。
スコアが伸びないリスニングの勉強法
それまでの勉強法と言えばCDプレイヤーやパソコンで音声を流して順番に解いていく、といったやり方をしていました。まぁ普通の解き方ですかね?
当然完全には理解できません。間違った問題はもう一度音声を流して何となく分かった「つもり」になって次の問題へ・・・
これがいけなかったのです。スクリプトとか日本語訳を見ながら音声を聞くと「何となく分かってしまう」んですよね。で直後にスクリプトとか日本語訳を見ずに音声を流すと先ほど見ていた文章が頭に残っているので、やはり何となく分かってしまう。。
しかし、1週間後に同じ問題を聞いたらまた理解できない状態に逆戻りですよ。だって実際は聞こえていないんですから。
英語のリスニングにおいて「何となく分かったつもり」の状態のままでは本当に英語が聞こえた状態とは言えないのです。
しっかり理解できた状態を100%としたら、この「何となく分かった」の状態は30%くらいですかね。これでは自信を持ってTOEICの回答にマークすることが出来ませんよね。
自分の経験上の感覚ですが、このスクリプトを見ながらただ音声を流して聞いて、の勉強法では、なかなか「クリアに理解できた」というレベルまで行けないのです。
よって、この「普通のやり方」だとしっかり理解するにはその英文を何回も何回も聞く必要があるな、という感覚です。他にもたくさん英文を聞きこなしていかなければならない中で、これでは効率が悪すぎます。
リスニング力を飛躍的に向上させるには
単純にスクリプトを見て音声を聞いて、という勉強法ではリスニング力が伸びにくいので、もっと強制的に強く耳と頭に「刷り込んでいく」勉強法が必要だと感じました。
いろいろと調べてみた結果、同時通訳者になるための訓練法として有名な「シャドーイング(シャドウイング)」が良いのでは?と考えるようになり、「何はともあれやってみよう!」と思い立ったのです。
実はシャドーイング自体はバイリンガルの友人に教えてもらっていて知ってはいたんですね。でも「面倒くさそう」というアホな理由でスルーしていたわけです。
本当にもったいない事をしました・・・。もっと早く始めていれば、という思いがよぎったのは確かです。でも、いつ始めるにしても遅すぎることはありません。
シャドーイングはリスニングはもちろん、スピーキング力の向上にも非常に有効な方法です。英語力を一気に高めたい方はぜひ、食わず嫌いをせずにやってみてください。
何事も「まずやってみろぃ!」です。
↓シャドーイングの具体的なやり方は下記記事を参考に。
英語力を圧倒的に伸ばすシャドーイングの実践法
シャドーイングは聞こえてくる英文のすぐ後ろ、概ね1、2単語遅れくらいでを影(shadow)のように追いかけていく勉強法です。
多くの人が誤解しているかもしれないのですが、シャドーイングは
「聞く」
↓
「真似して発音する」
では実は足りません。効果はありますが不完全なのです。
最初は聞いて真似して発音するだけで精いっぱいだと思いますが、慣れてきたら、次のような方法に切り替えて行きます。
「聞く」
↓
「内容をイメージして理解する」
↓
「(理解と同時に)真似して発音する」
つまり、「内容を理解」する事を発音と同時に行う事で、リスニング力が飛躍的にアップするのです。
これは自分の経験からも明らかに感じましたね。シャドーイングがサマになってくるにつれて、音声がクリアに聞こえるようになってくる事に驚いたものです。
自分の声が耳に届くのがまた良いんですよ。最初の英文が聞こえた時に理解した内容を再度自分の声で頭に叩き込めるからです。
もっとも最初は真似て発音するのもままなりません。「あ・・・う・・・さ・・・・うがー!ダメだー」てな具合です。
本当に最初はまったくできません。1~2週間やっても形にならないかもしれません。でも2週間以上愚直に続けていくと、徐々にですが出来るようになりますから最初出来なくても諦めてはいけません。諦めたらそこで試合終了です。
腐らずに続ける事で何とか真似発音だけは出来るようになってきます。
そしてさらに慣れてきたら「その英文の内容をイメージして理解する」という作業を、発音するのと同時に行うのです。
これは相当頭が疲労しますね。最初は10分も続けられないほど脳がくたびれます。しかしその疲労の分だけ英語の能力が向上している証明になります。
なぜ発音と同時に内容を理解しようとすることでリスニング力が向上するのか。それは「実際のコミュニケーションと同じ」だからです。
人と話す時に私たちはただ機械的に声を出しているわけではありませんよね。相手の言う事を理解しながら自分が言う事を考えているのです。
つまり聞こえてくる音声の内容を理解しようとする姿勢・意識が、リスニング力を向上させるのです。
シャドーイングの効果
それまで高々300点程度だった私のリスニングスコアですが、シャドーイングを1か月間実践しただけでTOEIC本番のリスニングパートの音声がクリアに聞こえてくるまでレベルが上がり、スコアも一気に460点まで伸びました。(3か月で480点に到達)
1か月でリスニングスコア300点→460点という結果でしたが、いかがでしょう?リスニングが得意な人から見れば大したことはないかもしれませんが、英語を聴くのが本当に苦手な人には非常に魅力的に映りませんか?
リスニングが苦手な人こそ得意になれる
リスニングが苦手な人は英語が理解できずにもがき苦しんでいると思います。それは英語が出来るようになるまでに誰しもが通る道です。
全ての人が最初から出来たわけではありません。英語圏であろうが日本であろうが、生まれた子供は膨大な時間を掛けて言葉を覚えて行きます。
一筋縄でいかないのは当たり前なのです。
リスニングが苦手、と思っている人はそれだけ伸びる素養を持っています。なぜなら苦手ともなんとも思っていない人はそもそも勉強もしないし出来なくてもどうでもいい、としか考えていないからです。
或いはそういう人は全く何も考えいないでしょう。苦手である事に意識を向けない限り上達はあり得ません。
「苦手だ!何とかしよう!」
という気持ちを忘れなければきっと出来るようになるのです。
英語にコンプレックスを持っている人、リスニングが苦手な人、そして英語が好きな人!は、リスニングの勉強をする時に「ただ聞く」だけでなく、ぜひシャドーイングを活用して内容理解と同時に発音も行うアウトプットを積極的にやってみてください!
日々の継続こそが未来のあなたの原料です。
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