皆さん、「桃太郎電鉄」というゲームで遊んだことはありますか?
ハドソンから発売されているボードゲーム風のテレビゲームで、シリーズ化されて何作も世に出ています。
特長は
・日本あるいは世界を電車や飛行機・船で旅しながら各地の物件・物産に投資
・サイコロを振って出た目を進む
・貧乏神といった邪魔者要素あり
・友達と遊ぶとエキサイティング!
といった感じで、いわゆる「すごろく」みたいな感じのゲームですね。
貧乏神を擦り付けられて憤慨したり、桃太郎ランドを買うために必死にお金を貯めたり、といった楽しみ方(?)をした方も多いと思います。
で、この桃鉄というゲーム、大人になってから客観的に考えると、「子供の勉強」という視点で見るとめちゃくちゃ役立つゲームだな、と率直に感じるのです。
学校の勉強で桃鉄を取り入れるべき!というくらい役に立つぞ。
桃鉄が子供の教育にどう役立つのか、いくつかの特徴を挙げながら説明してみたいと思います。
子供が楽しみながら勉強できる方法はないかな・・・
とお探しの方は参考にしてください。
桃鉄の効果~子供の勉強に最適!~
桃太郎電鉄がどのような効果を子供にもたらすのかを考察してみました。
自分も桃鉄で遊んでかなり勉強になったので自分の子供にも伝えていきたいのです。
子供の頃はただ楽しいからという理由で遊んでいたが、大人になってから考えてみると物凄く勉強になったと感じるのだ。
自分が初めて遊んだのはスーパーファミコン時代の「スーパー桃太郎電鉄DX」です。
もちろん、もっと後のゲーム機でも桃鉄はリリースされていますが、今でもDXは名作として楽しく遊べますし勉強の役に立つことは間違いありません。
スーファミ特有のドット絵がたまらんのだ・・・(懐古)
↓2020年の最新は任天堂Switchの「桃太郎電鉄 〜昭和 平成 令和も定番!」です。デザインも一新されて今風になりました。息の長いゲームですね。それだけファンが多いのでしょう。
では早速、桃鉄がどのように役に立つのか考えていきたいと思います。
勉強ひいては人生の役に立つのだ。
地図が覚えられる
桃鉄はスゴロクで日本全国を駆け回るゲームなので、日本全国の地図を自然に覚えてしまえるのが最大の特徴ですね。
「別府かぁ。大分の温泉地だよね。旅行に行きたい~」
「新潟!田んぼを買い占めだ!!新潟県産コシヒカリ!」
「稚内は北海道の北端だよね~。流氷見に行きたい。」
なんて感じで、日本各地の地名・駅名が必ず頭に入って来ますので、自然に身につくわけです。
うちの小学2年生の子供は、学校ではまだ地理的な勉強が始まってはいませんが、既に全ての都道府県と県庁所在地を覚えてしまいました。
遊び始めて2週間くらいで覚えてしまった。
そんな感じで、桃鉄は地理・地図を覚える取っ掛かりとしては最適だな、と感じています。
地域の特産品・名物が覚えられる
桃鉄は全国を回りながら物件・物産に投資してお金を稼いでいくゲームです。
最もお金を稼いだ人が優勝だから、自ずと物件への投資に力が入る。
そして、その投資先は各地域の特産物や特長ある不動産が対象となっているので、自然と日本各地の特産品・特徴を覚えていく事に繋がるわけです。
例えば
・青森ならリンゴ園
・宇都宮ならギョーザ店
・熱海なら温泉
・高松ならうどん屋
・長崎ならカステラ屋
といった具合です。
↓和歌山の物件です。和歌山は梅やミカンで有名だという事が分かりますね。
大人になると色々な出身地の人と話す機会が増えますよね。そういう時に相手の出身地の特産品・名物を知っていると話が弾みます。
その取っ掛かりとして桃鉄が教えてくれたものは計り知れません。
駅名・地域名を見ただけで特産品が頭に浮かんでくるようになった(笑)
大事なのは資産~お金を稼ぐには~
私が桃鉄をやっていて感じる桃鉄の最大の効果は「お金に強くなる事」だと思うんですよね。
お金の稼ぎ方の大事な部分を学べる、と言っても過言ではありません。
地図を覚えること以上に大事かもしれない。
最初は青マスに止まって「お金が増えた!」、赤マスに止まって「お金が減っちゃった~」と一喜一憂していますが、遊んでいくうちに、大事なのは駅で物件に投資して決算でキャッシュフローを得る事であり、それがお金持ちになる秘訣だという事がだんだん分かってきます。
これは現実社会でも同じ事が言えて、消費行動に代表されるような日々のお金の出入りだけではなく、大事なのは資産にお金を使う事なわけですよ。
普通の人は日々のお菓子や飲み物、嗜好品などのために浪費をし、家や車を買うのに平気でローンを組みます。
そして毎月出て行ってしまうお金に対して無頓着になってそれが普通なんだと思考停止しながら生きている人のなんと多い事か。
↓この記事では日々の浪費がとんでもない額のお金を奪っていく事について解説しています。ぜひ読んで欲しいです。
そして、そんな生き方をしている限り、お金や時間に関して自由になる事は不可能です。
何度も言いますが、大事なのはつまらない消費やローンにお金を使う事ではなく、「資産」となるものにお金を使う事です。
お金を運んできてくれるモノが資産、お金を奪っていくモノが負債。
という考え方は「金持ち父さん貧乏父さん」で学びました。お金持ちへの道しるべとなる必読の書です。
その考え方で言うとローンで買った家は負債、という事になります。ローンの支払いに伴う利息、固定資産税、保険料、修繕費などなど、家はお金を奪っていく存在ですからね・・・。
家を買うにもなるべくローン額を下げるために頭金を多く用意したいし、車をローンで買うなど論外。
私快晴さんぽは、子供の頃、家庭では全くお金について教えてはもらえませんでした。お金の話をするのは汚い事、ローンを組んで家を買うのは当たり前、車を持つのは当たり前、的な感覚で育ってしまったのです。
そんな私も30代になってようやく資産とは、負債とは、ローンを組む必要があるのか、ライフプランはどうやって組み立てよう、やっぱりお金についてしっかり計画しないとまずいな、といった事をちゃんと考えられるようになったわけです。
自分が子供の頃の親や学校の先生を責めるつもりはありません。親や先生もお金について学んでこなかった人たちですから、子供に教えられるわけがないんですよ。
日本の教育の「穴」だわな。
自分の子供には若い時からお金について考えてもらって、自分の人生を切り開いていって欲しいのです。
「お金」は生きていく上で必要不可欠・最重要事項なのだから、自分で学んで行くことが大事なのだ、という事を声を大にして言いたいです。
桃鉄は、そんな資産へのお金の使い方・お金の増やし方を教えてくれる、またとない教材と言えるのです。
遊びながらお金について学べる稀有なゲームよ。
サイコロの出る目の確率が分かるようになる
桃鉄はスゴロクゲームの特徴を持ちますので、算数・数学的な視野も与えてくれます。
どういう事かと言うと、例えば青森など、自分のいる位置によって1マスでも4マスでも到達できる、というような場面が出てきます。
その場合、「2/6 = 1/3 の確率で目的地に到達できる」という計算がパッと頭に浮かんで来るようになるわけです。
つまり、ゴールし易さ・し難さ、というのが感覚的に分かるようになるんですね。
確率的な感覚は人生においても大いに役立つ。
また、ゲームの中で出てくる大逆転カードはサイコロを振って6の目が3回連続で出れば多額のお金がもらえるカードですが、6が3回連続で出る確率は1/6の3乗で1/216なわけです。つまり216回やって1回出るくらいの頻度、0.5%くらいの確率だな、という感覚が養われていきます。
0.5%というのは宝くじよりは確率が高いが、分の悪い賭けである事に変わりはない。
「大逆転カードを使ってターンを消費するよりはゴールを目指してサイコロを振った方がいいかも」といった発想も出来るようになるわけです。
なるべく自分が有利になるにはどうしたら良いか、を確率的に考えるきっかけになり得る。
確率的な思考・嗅覚を育ててくれる桃鉄はやっぱり稀有なゲームです。
戦略・駆け引きを学べる
桃鉄は友達と遊ぶにしろ、コンピュータと遊ぶにしろ、様々な駆け引きがゲームを面白くしてくれます。
例えば、
・目的地へ向けてコマを進めるべきか、少し戻ってでも貧乏神をなすりつけるべきか
・ぶっ飛びカードに賭けてみるべきか
・所持金を減らしてでも高い物件に投資すべきか
・ここでうんちカードを使って妨害すべきか
などなど、ゲームを通じて戦略を学ぶことが出来るのが桃鉄の良い所ですね。
それは競争相手との駆け引きにもなるわけです。
ベースがスゴロクですから、「次はどう行動すれば得か」と考えながら進められるようになりますから、自分の人生・生き方においても「次はどう行動しようか」という感覚を磨くための土台になってくれそうなゲームなのです。
悔しさを学べる
桃鉄は楽しさと共に悔しさも与えてくれます。
・友達と競って資産額で負けてしまった
・貧乏神に物件を売られてしまった
・ぶっ飛びカードを使ったら目的地と逆に飛んで行ってしまった
などなど、勝ち負けがあるゲームという事は、負けた時は詳しい思いをする事になる、という事でもあるわけです。
いつでも勝てる、というわけではないのは人生と一緒。
悔しさを受け止めて噛み締めて次へ進む、そんな遊び方が出来るゲームなわけです。
楽しいから続けられる
小学2年生の子供と一緒に桃鉄を遊び始めたら子供はかなりハマりまして、「パパ!桃鉄しよう!」と言ってくるようになりました(笑)
勉強ってのは続けるのが一番大変なんですよね・・・。逆に言えば、続ける事さえ出来れば”勝ち”とも言えます。
その点、桃鉄はスゴロクゲームの発展版なので子供受けは抜群、楽しみながら続ける事が出来ます。
桃鉄には何度やってもまたやりたくなる魔力がある
そして、続ける過程で地図や特産を覚えたり、お金の感覚を養ったりという、人生で役に立つ知識が自然に身に付いてくれるという寸法ですね。
楽しみながら続けられる桃鉄、最強の勉強法です。
まとめ
以上、桃太郎電鉄(桃鉄)がどう子供の勉強に役立つのかについて考察してきました。
結局楽しみながら勉強できる、という点が素晴らしいんですよね。
そして、地図や各地の特産品、確率的感覚を学ぶのに役立ちますし、さらには人生の最重要課題とも言える「お金の感覚」が身に付くという類まれなゲームなので、ぜひ教育の一環で取り入れるべきだと思うんですよね。
少なくとも自分の家庭では桃鉄を使って子供に学ばせてみたい。
「実学」的な素養を身に付ける事が出来る桃鉄、ぜひ取り入れてみて下さい!
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