自分が親になって、私の子供は小学生になりました。
子供は小学校に通っているわけですが、自発的に勉強させるのは難しいですね・・・。実感しています。
むしろ保育園に通っていた時の方がひらがなや足し算を一生懸命勉強していた気がします(汗)
徐々に難しくなる勉強に頭がついて行っていない場面も出始めてきた
勉強って何のためにしているかと言うと、もちろん子供自身のためなのですが、子供から見ると場合によっては
・親のために勉強をやっている
・怒られないために勉強をやっている
・言われたから勉強をやっている
なんて事になりがちです。本来の目的から外れて行っちゃうんですね。
そうなれば近い将来、伸び悩んでしまう事は容易に想像が付きます。
勉強のための必然性、やる気が失われていくからです。
今回は子供が自発的に勉強するにはどうすればよいか、について考えてみたいと思います。
子供が自分で進んで勉強する方法が知りたい!
という方はぜひ参考にしてください。
自分が子供の頃の実体験
私はド田舎で生まれド田舎で育ちました。
今思い返すと、高学歴と言われる人は周囲にはあまり居ない環境でしたね。
それでも子供時代、かなり勉強をした記憶があります。
エアコンすらない家で、暑かったり寒かったりする中でよくあそこまで勉強したと思うわ・・・
なぜ勉強をしたのかと言えば、
・親が低学歴で低賃金
・親が勉強に干渉しない、好きにさせてくれる
といった絶妙な状況にあった事が影響したのではないかと考えています。
まぁ低学歴ゆえに勉強に関心が無かった、ということかも知れない
我が家はどちらかと言うと貧乏な方だったと思います。そんな中で大学まで出してくれた親には感謝感謝です。
しかし一方で、「親のような低賃金の人生はどうなんだ?」と心の奥底で思っていたことも事実です。
底辺を抜け出すために必要なモノが「勉強」であるという事を直感的に理解していたんだと思います。
そして私の親は子供を割と自由にさせてくれました。勉強したいと言えば参考書や勉強道具はすんなり買ってくれましたし、行きたい学校に活かせてくれましたしね。
ただしオール公立な(汗)
親が置かれた低賃金という状況が反面教師となりつつ、それでも勉強に対する理解を示してくれたことが、私の勉強魂に火を付けていたのかなぁ、と考えています。
しかし、その状況が楽しかったか、と言えばそうでもありませんでした。
楽しいよりは”苦しい”という感覚が勝っていたと記憶していますね。辛く苦しくも勉強をする、というスタイルでした。
強迫観念のようなものがあった。
そんな経験をしたので、自分の子供には楽しく意欲的・自主的に勉強をして欲しいと切に願っているのです。
子供の自発的な勉強を促すやり方
子供が自分で楽しく勉強するようになるにはどうしたらよいのか、自身の経験も踏まえて考えてみたいと思います。
将来に向けやるべき事を一緒に考える
子供は将来の夢を持っています。
電車の運転手、警察官、看護師、先生、などなど子供はそれぞれなりたい将来を持っていますよね。
親としては、子供が将来なりたい職業に就くにはどういう勉強をすればいいのかを子供と一緒に考えてみるのです。
例えば「飛行機のパイロットになりたい」と子供が考えているなら、
・飛行機の操作が必要 → 物がどう動くのか物理を学ぶ必要がある → 数学・算数が絶対に必要
などなど、やりたい事から逆算して今勉強しなければならない事を子供と一緒に考えてみます。
パティシエになりたいという女の子であれば、
・甘さやおいしさを引き出す必要がある → 食材がどうやって出来ているのかを学ぶ → 理科、生物や化学が必要
などなど、単に「なりたい」だけでなく、なるには何を勉強すればいいのかを子供と共有するのです。
意味もなく勉強しているわけではないんだ、なりたいモノになるには勉強が必要なんだ、という事を教えてあげる必要があると考えているのです。
もちろん、なりたいモノが途中で変わったっていいんです。成長の度に将来の夢が変わって行っても、それに応じて今やるべき事を一緒に考えればいいのです。
子供がワケも分からず勉強している、という状況は避けたいのだ
褒める
子供は親に認めて欲しいのです。
大人でも承認欲求がありますよね。他人に認めてもらいたい、という欲求です。
子供は親からの承認に飢えています。
「もうこんな難しい事やってるの?すごい!」
「この前のテスト90点だったんだ!やったね!」
「勉強がんばってるな!お父さんうれしいぞ!」
などなど、子供のやる事を徹底的に褒めてあげることです。
褒めて乗せてあげるくらいで丁度いいのです。
子供が調子に乗るくらいでもいい。子供が気持ちよく勉強するために乗せてあげるのだ!
親が勉強する姿を見せる
勉強は子供だけがするものではありません・・・。
むしろ社会に出てからが本当の勉強の始まりだったりします。
私も資格取得の学習ややTOEICの勉強を子供の前でやってりしています。
勉強をしている親と家でダラダラしている親とを比べると、子供の勉強意欲に大きな影響があるみたいですね。
子供に「勉強しろ」と言っておいて親自身が遊び呆けていたら説得力ないですからね。
英会話でも算数ドリルでも何でもいいので、親が勉強する姿勢を見せると子供に好影響だと思いますよ。
自分が最近はあまり勉強できていないのが残念・・・。やるか・・・!
勉強の楽しさを伝える
子供の行動の動機は「楽しい」かどうかです。
YouTubeを一心不乱に見る姿や、公園で一生懸命遊具で遊ぶ姿、役になり切っておままごとをする姿などを見て、
あぁ、子供は楽しいと一生懸命やるんだな
という当たり前の事を理解できますね。
勉強は本来、「知らない事を知る」ための行為ですから、知的好奇心を刺激して楽しいはずなんですよね。
しかし、
・同じ漢字を30回書け!
・無味乾燥な計算問題を100問やれ!
なんて詰め込み学習の果てに「楽しさ」が失われて行ってしまうのは想像に難くありません。
子供と一緒に「新しい計算法」とか「宇宙の秘密」とか「身近な物理法則」とか、たまには知識欲を刺激する勉強もやってみると良いのではないでしょうか。
楽しい勉強を子供に教えてあげたい
子供の「何故」に向き合う
子供は「空はなんで青いの?」「魚はなんで水の中で息できるの?」といった素朴な疑問を親にぶつけてきます。
その問いかけに対して無視したり、ぶっきらぼうに知らないと言ったりしていませんか・・・?
また「そんな事も知らないの?」なんて言って馬鹿にしたり、すぐに答えを言ったりしていませんか・・・?
子供の疑問は子供と一緒に考えてみる事です。
例えば「雨はどうして降るの?」という問いに対して、雨は雲から降ってくるけど雲はどうやって出来るのか、どうやって浮いているのか、そこからどうやって地上へ?などなど色々調べてみれば親でも勉強になると思います。
親の勉強する姿を見せる事にも繋がるぞ!
子供の知的好奇心は自発的な勉強への第一歩です。学び知る意欲を削がないようにしたいものです。
子供のやる事を否定しない
例えば、子供が宿題で出された題意と違う答えを書いていたとしても、「全然違うでしょ!」と頭ごなしに否定しない事です。
もうそんな事されると子供は一気にやる気を失います・・・。
なぜその答えを書いたのか、どう考えたのかを聞いてあげる事で子供の自主性を引き出すことが出来るのです。
例えば漢字を30回書いてくる宿題だったとしても、5回書いて覚えたのであればそれでよしとなるよう学校の先生と相談してみる、とかですね。
漢字を書く目的は覚える事だ。少ない回数で覚えたならむしろ褒めるべきことでしょ?
学校の言う事、親の言う事にがんじがらめにされた子供ほどかわいそうなものはありませんよ・・・。
自分で考える力を養う意味でも、子供が持つ意図をしっかりくみ取ってあげる事が大切です。
一緒に目標を設定する
子供が自分で目標を設定するように促してみましょう。
・2か月後の漢検に合格する
・友達よりもいい点数を取る
・1か月で算数の問題集を終わらせる
などなど、親が目標を決めるのではなく、子供が自分で目標を設定する事でモチベーションの維持に繋がります。
「友達に負けたくない!」といった思いは結構強いモチベーションになりますよ(笑)
ライバルがいると勉強に張り合いが出る、というのは高校時代の切磋琢磨や社会人になってからのTOEICの勉強中に強く感じたものだ
アウトプットを促す
アウトプットと言っても難しい話ではありません。
子供に、
今日学校で習った事を教えて
と言って、説明してもらうのです。
もちろん、たどたどしい説明になるでしょうが、話を遮ったり否定したりせずにじっと聞き入りましょう。
アウトプットは本当に大事な作業です。TOEICでシャドーイングをやっている時も感じましたが、インプットしたらアウトプット必須!と言えるくらい大事だと考えています。
子供は自分が習った事を親に説明する事で理解しきれなかった所を特定したり、説明する能力を身に付けていく事が出来ます。
勉強がどう役立つのかを伝える
学校の勉強なんて役に立たない
なんて事がまことしやかに言われていますが、役に立てられるかどうかは自分次第なんですよね。
役に立てる気が無ければ役に立たないに決まっている。逆に役に立てたいという意思を持って実際に役に立てている人はいくらでもいる。
例えば数学の三角関数なんて役に立たない分野の筆頭みたいな言われ方をしていますが、家を作る時などモノづくりのための測量や設計分野では必須でしょうし、或いは国語なんて人生においてあらゆる場面で「文章の意図を読む」ために必須です。
個人的にも業務に必要となる資格を取ろうとした時に、学生時代に学んだ数学や物理などが役立ったことは数知れずです。
勉強は役に立たない、ではなく、「自分のために役に立たせるモノ」なのだ、という考えを事あるごとに伝えていきたいところです。
勉強をしない人の末路を考える
諸刃の剣ですが、「勉強しないとこうなる」というダメな例を提示してみるのもアリかなと考えています。
まぁ、賛否両論あるでしょう。
私が個人的に子供のころ、周囲の反面教師を見て、「なにくそ!」と奮起してきたので、合う子供には合うと思います。
子供が人を蔑むようになる可能性もあり、万能ではないですけどね。
そのような人を馬鹿にする意図は全くないのですが、勉強をせずに学歴を持てなかった人たちは低賃金な職業に就く事が多いです。
勉強できなくても大金持ちになってる人はいる!
などという統計を無視した話をしたいわけではありません。
あくまで、そういう傾向にある、という事です。
学歴社会はダメだ、とか終身雇用制度が崩壊した、などと言われていますが、それでもやはり、現代の日本では勉強をし、ある程度の学歴を手にした者が相対的に賃金の高い職業についています。
賃金が全て、と言うつもりも全くありませんが、お金がない事による苦労を進んでする必要もないと考えています。
まとめ
以上、子供が自発的に勉強をするにはどうしたらいいか、についてお伝えしました。
多少の大変さ・苦労はむしろ必要ですが、あまりの苦痛に苛まれながらの勉強を強要してしまっては、子供にとって悪影響になってしまいかねません。
子供が自ら興味を持って進んで勉強する、そんな家庭を作りたいのだ
子供が幸せになるために、「子供の頃勉強を頑張ってやり切った!」そんな経験がきっと役に立ちますし、実際に学んだ知識が活かせる場所が必ずあるはずなんですよ。
何に対してもやる気を起こさず、逃げてばかりの子供時代を過ごせば、大人になってからもその生き方の延長になってしまうだけです。
自発的に子供に勉強してほしい人はぜひ参考にしてください。
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