スマホって、一気に世の中に浸透してきましたよね。
スマホ普及率は2018年の段階でほぼ80%に達していて、特に10代や20代といった若者世代では90%を超えています。
そしてよく耳にするのは
スマホがあればパソコンなんて要らない
パソコンの使い方よく分からないし・・・
というような声です。
私の奥さんも家ではほぼスマホしか見てないですね。パソコン(PC)はたまーに使う程度。
スマホやタブレットも広い目で見ればパソコン(PC)の一種だけど、ここで言うパソコンは一般的なノート型・デスクトップ型で、キーボードやマウスといった入力デバイスを備えた機器を指す事にするよ
確かにスマホは情報をサラっと確認したり、人と連絡を取り合ったりするのにはとても便利なのですが、スマホで完結は出来ない事もある、これが事実でもあります。
言ってしまえば
「スマホは受動的な使い方に留まる」
と言うのが持論です。
さらに言えば
「スマホで十分という人はその程度の使い方しかしていない」
と言い切ってしまいます。
それほどスマホ(タブレット含む)とパソコンの間には大きな隔たりがあるように感じているのです。
若者のパソコン離れが、日本のIT先進国としての立場をますます危うくしていくんではないかとも危惧しています。
すでにヤバい領域に片足突っ込んでるけどな・・・
その辺のデータも踏まえながら、若者こそスマホではなくパソコン(PC)使おうぜ!という話をしたいと思います。
日本の若者のパソコン所有率
日本を含めたいくつかの国の若者に関する「内閣府の調査」を見てみると面白い事が分かります。
↓これは各国13歳~29歳までの男女のサンプル1,000以上を対象に行われたWebによる調査です。
若者に関する色々な調査結果が見られるのだ
↓まず、若者の携帯電話・スマホの所有率は韓国やアメリカといった諸外国とそれほど違いはありません。(共用ではなく個人所有の携帯・スマホ)
一人1台のケータイ・スマホというスタイルは日本でも浸透し切っていますよね。
↓次にノートパソコンの所有率を見てみます。韓国を除けば明らかに低い所有率となっていますね。
↓さらにデスクトップパソコンの所有率を見てみると、日本はダントツに低いです。低すぎます。
逆に韓国の若者はノートパソコンとは違ってデスクトップ所有率が突出して高いですね。韓国の若者は家にどっしりとパソコンを構えて勉強などに活用しているのでしょう。
いずれにしても日本の若者がパソコンに疎いのは、そもそも所有していないから、という事が大きく関係していそうです。
更にもう少し詳しく年齢別に確認するために、舞田敏彦さんのブログを参考にさせて頂きました。
すると、日本の13歳~15歳、つまり中学生でノートパソコンもデスクトップパソコンも持っていない割合はなんと”70%”にも達します。他の国ではいずれも20%以下という低水準であるにも関わらずです。
そして16歳~19歳(高校生~大学1年生程度)でも日本ではノート・デスクトップいずれも持たないのは”30%”程度います。他の国はやはり20%以下です。
つまり、日本の10代の若者は諸外国の若者と比べて圧倒的にパソコンを所有している割合が低いという事実があるのです。
このように、日本の学生はパソコンとの関わりが極端に薄い事が分かりますね。
この事実だけが全てとは言えないでしょうが、日本の若者の情報スキルの低下はこういった「パソコンとの付き合いの無さ」から来ている部分も大いにある、という想定は出来そうです。
↓加えてこんな悲しい情報も見て取れました。
日本の若者は本当に勉強が嫌いなんですね~。勉強しても「良いこと無いや」と思ってしまうからこその結果でしょうかね。
パソコンをもっと使って勉強にも活かそうよ!と言いたくなる調査結果でした。
「スマホで十分」はその程度の使い方しかしていないという事
スマホは受動的な使い方がメインです。
ゲームをしたり友達とLINEしたり、Web・インスタ・Twitterを流し読みしたり、といった使い方ですね。
スマホって基本的には画面が4インチ~6インチ程度と小さい事に加え、入力作業がフリック入力といった方法に制限されるので、情報をササッと探して確認するという作業には適していますが、それ以上の事をやろうとすると困難を極めます。
スマホの画面と入力装置でパワポ資料を作ろうとは思わないもんな・・・
タブレットであっても両手で持ちながらでは作業性がとても悪いです。
「スマホで十分」というのはその程度の使い方しかしていない、という事です。
一日中Twitter見てるとか四六時中友達とLINEしてるとかね・・・
そういう使い方は自分のためになっている、自分の将来のための糧になっている、と自信を持って言えますかね?
パソコンでしか出来ない事
スマホでは出来ずにパソコンでしか出来ないコトがあります。
パソコンなんて要らないわ!
という人は、これから書くことに反論することが出来るか考えてみて下さい。
生み出す作業はパソコンでしか出来ない
下記の点において、パソコンはスマホよりも大きな利点があります。
・適切な大きさの画面サイズを選べる
・自分に合った入力デバイスが使える
・性能を高める事が出来る
これらの点によって、スマホでは出来ないパソコンの使い方が可能になるのです。
そういう使い方としては、画像・映像編集や資料作成、プログラミング、データ処理作業などがあるでしょう。
「ブログを書く」なんてのはまさに生み出す作業ですが、さすがにスマホで書こうとは思いません。
そういった作業は、何か「価値」を生み出す作業と言えます。価値を生み出す作業を行うにはパソコンがうってつけなのです。
パソコンを使うメリットを一つ一つ簡単に見てみましょう。
適切な大きさの画面サイズを選べる
スマホの画面ではプレゼン資料を作る事も長文を書くことも、多くの情報を一度に閲覧することもかなり厳しいです。
スマホで多くの情報を扱うのは土台無理があるわけです。
しっかり資料を作り込むとか、膨大な情報を体系的に確認・アウトプットする作業の場合、ある程度の画面の広さは必須条件となります。
パソコンであれば19インチで24インチでも、はたまた横に長い32インチでもなんでも選び放題です。
自分の作業に合わせて最適な画面サイズを選ぶことが出来ますよね。
自分に合った入力デバイスが使える
キーボード・マウスという現代のパソコン入力装置が最適・最上かと言えばそうとも言えず、もっと良いモノが現れる可能性が無いわけでもないでしょう。
しかしここ何十年か大きく形を変えずに残ってきているという事は、パソコンとの親和性が限りなく高い、といって良いのでしょう。
実際自分はキーボード・マウスに全く違和感がない
逆にスマホのフリック操作では長時間の入力作業には耐えられそうもありません。誤クリックが多発するので細かい作業にも向かないですしね。
スマホで作業を続けていたら一気に親指がダメになりそう。逆にキーボードは両手の指全部を使う事で負荷分散できてるな。
集中して何か(資料やプログラム、画像・映像などなど)を生み出す作業には適切な入力デバイスが必須です。
その場合はパソコンの方が適していると言っていいでしょう。
性能を高める事が出来る
スマホの性能はそれぞれ固定です。パーツの交換もほぼ不可能ですし、OSのカスタマイズもかなりの制限が掛かっていて自由自在にいじくりまわせるレベルにはありません。
しかしパソコンであれば、自分が行う作業に合わせて性能を上げる事が可能です。性能向上はパーツ交換やOSレベルでの設定変更で実現できますね。
例えばグラフィックの性能が必要ならグラフィックボード、汎用的な演算能力を高めたいなら高性能なCPUに載せ換える、とかね。
何かを作り出すとき、必要な性能を思い通りに上げる事が出来るパソコンが優位である事は明らかです。
情報の一元管理はスマホでは難しい
取り扱う電子データの容量は日に日に増大しています。
スマホ本体だけでそういった増大する情報を保管しようとしても無理ですよね。内蔵容量が少なすぎます。
また紛失や破壊のリスクも常に付きまといます。つまり、スマホは大事なデータを保管する先としては容量や信頼性が足らなすぎるんです。
一方、クラウド時代が来ていますので、スマホで撮った写真や得られた情報をクラウドサービス上で保存することが手軽になってきています。
しかし、より大容量の保存領域を使おうと思えばかなりのコストがかかりますし、回線速度・回線料金の問題も付きまといます。
さらにクラウドサービスが終了してしまえばそのクラウドへのデータの保存は出来ません。最悪、突然そのサービスが終了する自体に見舞われれば、一瞬にして大事なデータが失われる可能性だってあるのです。
その点パソコンであれば安価で大容量のストレージであるHDDなどを自分の好きな構成で使う事が出来ます。
速度が必要ならSSD、容量が必要ならHDDといった使い分けも、使う人次第でいかようにもできますよね。
パソコンならあらゆる電子データを全て管理することが可能でしょう。
もちろんローカルで自分の手元にデータを保管するのであればバックアップは必須です。
HDDを2重にしてRAIDを組んだり、より大事なデータは他の媒体にも並列保存したり、それこそクラウドを並行運用的に使う事もアリでしょう。
バックアップ強度・信頼性について、コスト・手間との兼ね合いを考えて自由に構成する事が出来るのがパソコンの強みです。
スマホしか使えない若者の末路
「スマホで十分だしぃ」と言う若者たちは、十分でない状態に出くわしたらどうなってしまうのか。
スマホで本当に何でも出来る時代が来るのであれば良いですが、それは近い未来というわけには行かないでしょう。
自分で何かを作り出す作業が出来ない
前述の通り、「スマホで何かを作り出す」という作業は無理でないにしても大よそ非効率的過ぎます。
入力デバイスが貧弱ですし細かい作業もやりにくいったらありゃしないからです。
「スマホで十分」 と言う事は、 「パソコンが使えません」と言っているようなもいのですし、さらにそれは
「私は何も作り出す事が出来ません」
と言っているのと同じと思った方が良いです。
何も作り出す事が出来なければ、ただの消費者側に甘んじている事に他なりません。単に使う側・消費する側にいるだけでは何も成す事は出来ないでしょう。
社会で必要とされるのは「作り出す事の出来る人」、例えばサービスを作る、ゲームを作る、といった人が使う・お金を払うモノを作る事の出来る人です。
これは今も昔もパソコンでしか出来ない芸当でしょう。
スマホで単に情報を流し見するようなことしか出来ない人は
「自分は社会で役に立ちません」
と言っているのと同じであると自覚した方が良いと思っています。
社会に出てパソコンを使えないのはマズイ
会社に入って「エクセル使えません」はかなり致命的です。
流石にうちの会社に入ってくる学生にはそのレベルはいませんが、それでもITリテラシーのスキル差は大きいものがあります。
エクセルが仕事に最適なのかといえば絶対にそうだとも言い切れませんが、それがディファクトスタンダードになっている以上、”出来ない”ではお話にならないわけです。
もちろん、エクセルに限った話ではありません。
IT全般のスキルが足らない学生はそれだけスタートダッシュが遅れる事になります。
・パソコンが故障しても原因特定が出来ない
・使いやすいパソコン環境を自分で作れない
・キーボードの入力が遅い
・そもそもパソコンの使い方が分からない
という若者はそれだけ社会での「生き抜く力」を自分で削いでしまっていることを自覚した方が良いでしょう。
子供の可能性を伸ばすためにパソコンを
今、うちの子供は本を読むのが好きです。その読書は継続させつつ早い段階でパソコンも与えて使い方を学ばせようと思っています。
もちろん適正なペアレンタルコントロールを施した上で。前にタブレットを与えてしまって失敗してるからな・・・。
これからの時代はますますパソコンを使えなければ何も出来ない「情報駆使社会」になっていきます。
パソコンで何が出来るのかを一通り教えたら、後は子供が自分で使って学んで行って欲しいと願っています。
結局自分でやってみないと何も進まないですから。
Webブラウジングをやってみたりや色々なソフトウェアを使ってみて、今までの自分の知識を超えたところに新たな興味を抱いたり、なんて経験を沢山してほしいかな、と思っています。
そして、「パソコンを使うとこんな事も出来るのか!!」という経験も積んでもらって、自分のやりたい事は何でも自分で切り開くクセを身に付けて欲しいですね。
どんなパソコンを買えば良いか
市場には、1万円~3万円という低価格で売られているパソコンがあります。
安さにつられてつい買ってしまいそうになりますが、注意が必要です。
安いPCというのは
・CPUにATOMといったモッサリプロセッサが積まれている
・視野角が超狭いダメ液晶が積まれている
・eMMC32GBといったダメダメなストレージが積まれている
と言う感じで、常用するには我慢出来ないほどのPCである事が多いのです。
ハッキリ言って激安のPCを常用する事は全くおすすめできない。自分もATOM機を3台ほど持っているが、適用個所を限定して使うしかないほどの動きしかしないから。
また有名メーカー製のパソコンも、性能の割に高すぎる値段を見ると買う気がしません。
パソコンを買うなら「マウスコンピューターといったBTOメーカー」で買うのがベストです。
BTOなら、
「CPUはそこそこでいいけどストレージを多く積みたい」
「メモリを沢山積んでクリエイティブな作業をしたい」
「ゲームにも使えるようにGPUを積みたい」
といったカスタマイズも簡単にできますからね。
また、「持ち運ぶ」という明確な意思がないのであれば、性能を高めやすくディスプレイサイズも自由に選べるデスクトップパソコンがおすすめです。
デスクトップなら性能や機能がかなり自由に選べるからな
自分に合ったパソコンを選んでみて下さい。
まとめ
以上、「スマホで十分はその程度の使い方しかしていない」、「自分の未来を自分で切り開くためにパソコンは使っておけ」というお話でした。
スマホは毎日見るけどパソコンの電源を入れるのは月一くらいかな、なんて育ち方にならないように自分の子供にはパソコンリテラシ-、ひいてはITリテラシーを学んで行って欲しいです。
日本全体で考えた場合でもパソコンを使って何かを生み出すという点を考えれば、IT競争力を維持するためにも若者のパソコンへの親和性は高めたおくに越したことはないでしょう。
そもそもスマホって画面が小さくて手に持ちながら見るしかないので、体にとっても負担なんですよ。
・小さい画面を凝視することによって眼精疲労が溜まる
・小さい画面を近くで見るので斜視が進む
・首を曲げるため肩こり頭痛、首痛の原因になる。
これらの体への影響はパソコンを使用することによっても引き起こされるでしょうが、スマホの方が圧倒的に短時間で影響が出てくる事は体感済みです。
パソコンで出来る事はなるべくパソコンで行い、そこから発展性のある作業へと繋げていきたいものです。
パソコンさっぱり分からないから、詳しい人に習ってみたい
と言う場合は、「22万人以上が利用している学びのサービス 【ストアカ】」で”パソコン”などと検索してみると1,000件もの講座が登録されてますよ。
タッチタイピング、エクセルでピボット活用、Illustrator講座、プログラミング、ネットショップ開業、基本操作講座・・・なんでもあるな。
或いは「習い事のオンライン予約サービス【EPARKスクール】」なら、スクール形式のパソコン習い場が150件も登録されています。学校形式で学びたい人にぴったりでしょう。
老舗っぽい所も沢山あるな。パソコンの基本操作はもう型が決まってるから、かっちり教えてもらうには良さそうだ。
この記事を読んで頂いても、行動に移す人はあまりいないんじゃないかと思っています。行動するかどうかがあなたの今後を左右する可能性もありますよ・・・。
スマホばっかりだったけどパソコンも使えなくちゃな・・・
という思いが浮かぶ場合は、まず行動してみましょう。
↓パソコンを買うなら、自分に必要な性能・機能を自由に選べるBTOメーカーがベスト!
最後までお読み頂きありがとうございます。もし少しでも役に立ちそうだと思われたら、ソーシャルメディアでの共有をお願いします。
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