「英語は話せなければ意味がない!」
そんな言葉をよく目にします。
本当にそうでしょうか?読めるだけ・聴けるだけでは意味がないのでしょうか?
英語を話すのが得意な人もいれば、読むのが得意な人もいます。読む事しかできない人は「英語が出来ない」としてしまって良いのでしょうか。
「英語が出来る」とはどういうことなのか。それは英会話でなければならないのか。少し考えてみたいと思います。
英語の能力
英語はもちろんですが語学には主に次の能力が必要です。
「読む : Reading」
「聞く : Listening」
「話す : Speaking」
「書く : Writing」
日本人にとっての英語はとにかく「英会話」が出来るようになるのが最終ゴールのような雰囲気がありますよね。
コミュニケーションとしての「会話」は非常に重要です。話す力、聞く力が必要になってきます。ただ英会話というとなぜか「話す事」がクローズアップされがちですね。聞く力も重要なはずなんですけどね。
アウトプットが出来なければ意味がない、という風潮があるのが現実なのです。
語学におけるアウトプットとは
語学においてアウトプットとは何も話したり書いたりする事ばかりではありません。
読んだり聞いたりした英語を日本語に置き換える事も立派なアウトプットですし、読み聞きした英文を元に全く別の価値を生み出せることも重要なアウトプットです。
英語で読み聞きしたとしても、英語でアウトプットしなければならないわけではありません。
特定の能力だけでも活かすことが出来る
たとえ話せなくとも読めて、理解して日本語など他の言語に置き換える事が出来るだけでも立派な能力です。英語を読めるのであれば、読めない人よりもよほど活かし所がありますよね。
読んで・聴いて理解できるだけで従事できる仕事もあります。翻訳業などですね。
↓次の記事を参考に。
「話せる事」は必須ではありません。適材適所を考えてください。自分が活かしたい所に、自分の能力を活かすことが出来れば良いのです。
今は話せなくても「発展途上」
誰しも最初は英語を話すことはできません。それどころか読めもしないし聴いても英語を理解できませんよね。
英語の能力がある人は「英語が出来ない」時代にトレーニングを積むことで徐々に英語が出来るようになっていったのです。
今英語が話せないとしても、それは「これから話すための土台作りの最中だ」くらいの気持ちで前向きに進んでいくことが大切です。
今話せないからと言って「自分はダメだ・・・」と勉強をやめてしまったり諦めてしまえば、そこで成長は止まってしまいますからね。「今は発展途上」という心持ちで行きましょう。
完璧主義・完全主義をやめる
「話せなくちゃ意味がない!」といった考えのままでは逆に成長が止まってしまう可能性があります。
分からない単語や文法はいくら勉強しても次から次へと出てくるでしょう。しかしその度で「自分はだめだ・・・」と悲観に暮れるだけで勉強の手が止まってしまいます。
完璧主義をやめる事です。「今はこんな感じ。いずれもっと伸びる」と自分の今の状態を認めて、訓練をし続けることが大切です。
日本では重視されている文法についても、特に英会話では完璧主義を捨てた方が良いです。私は英文法は大切だと考えている方です。英文法は英語のルールだからです。
しかし英会話においては文法を意識しすぎて言葉が出てこなくなることを避けたいので、文法はひとまず置いておいて積極的に言葉を出していくべきです。相手に伝わっていない、と思えば言い直すこともできますからね。
必要な時に必要な能力を鍛える
そもそも普段必要がないのに英会話をマスターしようにもモチベーションが続きません。必要に迫られれば人間は必然的に力を発揮するものです。
英語を読む機会は頻繁にある、という場合はまずは読む力を高めるために英単語や文法の習得、文章を読むトレーニングを積んでいくことです。
ひいてはそのトレーニングが将来的な英会話のための土台となります。何事も無駄にはなりません。
意識を反転させる
「英語を話せない自分はだめだ・・・」
と考えるのではなく
「英語を読めるだけでも自分はすごい!」
「英語が聴けるだけでも自分はえらい!」
という意識を持ちましょう。悲観しているよりも自分の能力を信じている方が将来の伸びしろは大きいはずです。
何事もネガティブに捉えるだけでは手が止まってしまいがちです。出来ない自分を認めつつも前向きに考える事が人生においても大切です。
まとめ
「話せなければ意味がない」と考えるだけでは思考停止状態です。極論を言えば「話せなくても良い」のです。話せなくても英語の活かし所はあります。
「話せなくても、読む・聴く・書くで活かし所を見つける」という意識を持って実際に行動せる事が大切です。
「英語が出来る」とはどういうことか、それは自分が活かしたい所に自分の能力を活かせることです。
逆にいくら会話が達者でも活かすことが出来なければ意味がありません。
「英語を聴いて理解する」或いは「英語を読んで理解する」ことしかできなくても、それを日本語訳するなど何らかのアウトプットが出来るのでであれば活かし所は大いにあります。
「英語が話せなければ意味がない」という言葉に惑わされず、必要な能力をしっかり伸ばして自分の人生に活かしていきましょう。
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