TOEICを勉強している、あるいはこれから勉強しようと考えている皆さん、TOEICで900点は難攻不落ではありません。
現実的な目標点として良い選択となり得ます。
英語が苦手な俺でも取れたくらいだからな!
でもTOEIC900点って難しそう・・・
そりゃぁ当然700点や800点を取るより難しいのは間違いありません。
でも900点という数字は難易度と利益のバランスが一番いいのですよ。コスパ最強ってことですね。
ここではそんなTOEIC900点を達成するための考え方と勉強法について、経験を踏まえてご紹介したいと思います。
TOEIC900点の難易度って?
個人的な経験から言うとTOEICスコア600点くらいの実力を持っている人は
・800点:1か月の勉強で到達可能
・900点:3か月の勉強で到達可能
・950点:1年の勉強でも到達出来るどうか?
という感覚になります。
900点はリスニング480点・リーディング420点で到達できるのでそこまで「無理目」とは言えないでしょう。
しかし950点となると大きな壁が立ちはだかります。
リスニングでフルスコア近く490点取れてもリーディングで460点以上が必要となってくるからです。
TOEICはリーディングの得点のしにくさがハンパではありません。
↓この記事でも解説している通り、特にフルスコア近くになるほど、リスニングと同じ正解数だとしてもリーディングはさっぱりスコアが伸びないんです。
↓またTOEIC公式サイトのデータ(2018年7月の結果)も示す通りリーディングで470点以上の人は0.8%しかおらず、リーディングで得点を上げようとすると相当な勉強量が必要になる事が分かります。
感覚的にはリーディングで300点から420点に伸ばすための勉強量を10とすれば、420点から460に伸ばすためには100くらい要るんじゃないかって位の難易度だと思ってもらえればいいかと。
私は特にリーディングが苦手なのでリーディングを伸ばす事に大きなハードルを感じるんですが、そもそもTOEICのスコア算出方法がリーディングの得点を伸ばさない仕組みになってるんですよ。
リーディングでフルスコアとれる人マジ尊敬・・・
といことで950点を目標点に置くよりは900点に目標を置いて、短期間でスパッと達成する事がとても良いチョイスかなーと考えているわけです。おすすめです。
900点って一つの大台でもありますしね。一般的には900点と950点ってそんなに大きな差があるとは思われていなんじゃないかとも思います。
TOEIC950点?900点超えてるなんてすごいね!
この程度の認識かと。現実的には900点と950点じゃぁ天と地ほどの差があるのにね・・・。
TOEIC900点の価値は
↓再び登場、TOEIC公式サイトのスコアデータです。895点以上取れる人は3.3%しかいない事が見てとれます。
つまりTOEIC900点は全受験者の3%に過ぎないのです。100人中たったの3人です、3人。「選ばれた人感」あるでしょ?
TOEIC900点を取れる人というのは、その希少性という観点からもそれなりの評価がもらえる、と思って良いでしょう。
TOEIC900点取得者の利益
TOEIC L&Rの受験者数は年間約250万人です。これだけ多くの人が受験する理由、それは「役に立つ」からです。
「大学の単位取得のために必須!」
「就活で少しでも有利に進めたくて」
「外資に転職するため。TOEICで足切りあるよ」
「昇格のために必要でさぁ」
などなど、TOEICスコアを活かせる場面は数多くあります。必要に迫られて取得せざるを得ない、という人も多いでしょう。
それだけ日本の社会にTOEICが浸透してきていることになります。
まぁ扱いやすいからな、TOEICの成績は
↓実際けっこうな数の大学で単位取得に使えるようですね、TOEICは。
↓TOEICを昇格・昇進の要件にしている、或いは将来的に要件とする可能性がある企業は6割以上というデータもあります。TOEICのスコアを持っていないと取り残される可能性があるわけです。
また、将来のために受験しておこうと考えている人も居るでしょう。
そして900点は難易度的に現実的かつ効果も高いコスパベストな目標です。
しかし役に立つからと言って、ダラダラと勉強を続けて取るようなスコアでもありません。
長くても1年未満、出来るなら3か月で達成してしまおう!というのがこのブログの趣旨でもあります。
2年も3年も勉強を続けて900点が取れない?取れるだけの勉強をしていないだけです。その時間、もったいなくないですか?他にもやる事あるでしょ?
TOEIC900点をサクッと取って他のやりたいことやろうぜ!
TOEIC900点を取るための勉強量
TOEIC900点は3か月で到達可能なレベルですが、やはり腰を据えてそれ相応の勉強をする必要があります。
↓ちなみに私は500点レベルから900点超まで伸ばすために16,000問のTOEIC問題を解きました。(複数回解いた問題も数字としてカウントしています)
16,000問というのは、1問20秒かかるとすれば単純計算で88.9時間かかる事になります。
ん?そんなもんでいいの?
もちろん解説を確認するなどの時間がかかりますから、ざっとこれの3倍程度、つまり270時間程度あれば到達可能であると認識しています。
実際私の勉強時間もこれくらいでした。
3か月で270時間ということは月90時間、つまり1日平均3時間という事になります。平日3時間が厳しいという場合は平日1時間、土日にそれぞれ8時間で達成可能です。
しかも3か月限定かぁ。それなら何とか・・・・
この勉強時間が楽勝と思えるかきついと考えるか・・・。
やるかやらないかはあなた次第です!
TOEICスコアを900点まで伸ばすための勉強法
それでは、実際に私が実践して3か月でTOEIC900点超まで伸ばした勉強法をご紹介したいと思います。
英語の細かい勉強法などはこのブログの他の記事をご覧頂くとして、ここではエッセンスだけをお伝えします。
結局TOEICの細かい部分は自分で勉強して会得していくしかないので、まずはやってみる事です。
シャドーイング
まずは
シャドーイング
です。
私はシャドーイングを取り入れる事で、ほんの1か月でリスニングスコアを180点伸ばす事が出来ました。(280点くらい→460点くらい)
これがシャドーイングの威力です。
なんでシャドーイングってそんなすごいの・・・?
・TOEICの音声を聞く
・1単語遅れで発声する
・自分の声を自分で聴く
これらを同時にこなす事が出来るからです。同時に、です。これ大事。
インプットとアウトプットを同時にこなし、さらに自分の音声の正確さも確認できる、という寸法です。
自分が正しく発音できていなければ自分で分かっちゃいますからね、「あぁ、またうまく発音できなかったなー。もっかい!」ってな感じで。
ただ聴くだけのリスニング勉強法ではこんな事できません。
もちろん最初は全く話にならないほど、シャドーイング出来ないと思います。そりゃもう全然発声できません。私もそうでした。
しかし2週間、1か月と続けて行くうちになんとか形になっていきます。
そして慣れてきたら、聴いて話ながら同時に英文の意味も頭の中に浮かべられるように意識して下さい。
・TOEICの音声聴く
・1単語遅れで発声する
・意味を理解する
・自分の声を聴く
これらを同時にこなせるようになればリスニングハイスコア待ったなしですよ。
↓そう、シャドーイングの勉強法は、マンガ「NARUTO」でナルトがやってた影分身での同時修行と同じ理屈です。
「同時に経験することを多重化」することで、短時間で一気にレベルを上げる事が出来る修行法です。
そう、シャドーイングは「聴く、話す、理解する、聴く」を同時に行う、つまり4人で勉強しているのと同じなのです。
え、ホントかよ!?
少なくとも私はこの勉強法すげぇなと思いながら信じて勉強してましたからね。信じる信じないはあなた次第ですが、そう信じて勉強出来るかどうか、が全てです。
CDとかダウンロードで音声が付いてくるTOEIC教材をフル活用してましたよ。全部シャドーイングやりました。そして一気にスコアが伸びました。
つまり、控えめに言って「最強のリスニング勉強法」、それがシャドーイングです。
↓シャドーイングの詳しいやり方は下記記事を参考にどうぞ。
↓シャドーイングのイロハを学んだのがこの教材です。本当にお世話になりました!速聴でのシャドーイングも出来るので一押しです。
速聴
速聴は単純に言えば音声スピードを速めて聴くリスニング勉強法です。
速い音声に慣れれば脳の回転速度が上がり、通常スピードが遅く聞こえる、とまぁこんな理屈です。
マラソンランナーがやる高地トレーニングと同じだな
普段の勉強で負荷をかけておけば本番が楽になる、という事ね。
今は便利な時代です。パソコンで音声スピードを変えられるソフトを使えば速聴の勉強は自由自在。
↓音声スピードを変えられるソフト「聞々ハヤえもん」が便利です。
通常スピードでも聞き取れなければ最初は0.8倍とかで始めてみてもいいわけです。
そして徐々に1倍、1.2倍、1.5倍と上げて行くと速聴の領域に入っていきます。TOEIC音声の1.5倍ならネイティブスピードと同じくらいになるでしょう。
さらには速聴のスピードでシャドーイング出来れば最強ですね。
実際、私は音声スピードを1.2倍くらいまで上げてシャドーイングやってましたね。最初は口がもつれそうになりながら必死に食らいつく感じでしたが、3か月も経てば板につくものです。
この「速聴シャドーイング」に慣れればもうTOEIC本番の音声スピードは蚊が止まったかの如くの「ノロマスピード」にしか聞こえなくなりました。
動きが止まって見える、ならぬ音が止まって聞こえるってやつだな
音声スピードが上がるという事は勉強時間も短縮できるという事になりますので、正に一石二鳥の勉強法ですよ。
皆さんもぜひその境地へ到達して下さい。
↓速聴のやり方は次の記事参照で!
得意なパートを伸ばす
ここまでリスニングメインの勉強法をご紹介してきた通り、自分はリスニングの方が得意です。
リーディングはいまだにパート7で塗り絵しちゃいますから・・・。
さらに言うと上で説明した通りTOEICスコアの計算の仕組み上、リーディングは点数が上がりにくいわけです。
だからまずはリスニングを伸ばし切る事にしたのです。割り切りですね。結果的にリスニングはフルスコア近くまで一気に上がりました。
その後は余裕が出て、リーディングにも時間を割くことが出来ましたよ。
逆にリーディングが得意という人であれば、まずはリーディングに磨きをかければ良いのです。
得意なことからやっていきましょう。
苦手な事を最初にやりだすと「苦痛」な気持ちが先立っちゃって続かないんですよ。
やらなくちゃ・・・って思ってると嫌になってやめちゃうんだよね
昔は私も「自分が苦手なところを潰さなきゃ・・・」なんて思い悩んで四苦八苦しながらやってましたが、結局伸びないしやる気が無くなるしで踏んだり蹴ったりでしたね。
それならば自分が好きな事、得意な事をとことん突き詰めた方が良いです。得意な事がうまく行けば苦手なことに着手する余裕も生まれるでしょうし。
好きこそ物の上手なれ!ってね。
音質の悪いスピーカーでリスニングを勉強
TOEIC会場のスピーカーって当たり外れありますよね。
あぁ、古のラジカセみたいなヤツ使ってる会場もあるな・・・
ショボいスピーカーって音質もショボいですから、音声がこもってしまって聞き取りにくいったらありゃしない。
であれば、普段の勉強の時から低音質の音声で勉強しとけばいいんです。そんな勉強法におススメなのが「LOGICOOL ステレオスピーカー Z120BW」です。
価格は1,500円前後と安価であり、アマゾンではカスタマーレビュー数が異次元の4000件超という化け物スピーカーです。売れてるんです。
音質は「価格の割には」ちゃんと鳴ってるな、というレベルで、ちょっと高めのスピーカーには全く歯が立ちません。
ちかし
そこが良い!
うちにはプリメインアンプ+パッシブスピーカーという環境もありますが、TOEICの勉強にはこの1,500円の「ちょい音ワルスピーカー」を使ってます。
聴こえてくる音が低音質がゆえに耳と脳が極限まで研ぎ澄まされて、聴き取ろうとする能力が開花するんです。
お試しあれ!
TOEIC特化の勉強をする
3か月で900点超までスコアを伸ばしてみて分かった事は、TOEIC用教材以外は不要だという事です。
TOEICがターゲットなのに英検の単語帳使って勉強する人とか、TOEFLの長文読む人とか、無駄無駄無駄無駄ぁぁぁーーー!です。
例えば英単語帳では「Duo」とか勧める人いますけど、TOEICに出てくる英単語とズレてるし、TOEICに出てこない単語を覚えても役に立ちません。
DuoにはDuoのターゲットがあるんです。TOEICがターゲットではないですよ。
回り道が好きな人は良いんですが、みんなそんなに暇じゃないでしょ?他にもやること一杯あるでしょ?
TOEIC900点は最短でサクッと取っちゃって次行こう、次。
日本語に訳さない
TOEICを解く時に「日本語訳」をする人は700点、800点レベルになってくると流石にいないとは思いますが、500~600点レベルだとまだいるかもしれませんね。
TOEICの英文を日本語に訳す場合、解くための時間が「2倍かかる」ことになるので、非常にもったいない。早めに止めた方がよい、と言っておきます。
英単語を見た時にそのモノを思い浮かべる、という訓練をしていきましょう。
appleという単語を目にした時、「りんご」という日本語ではなく「りんご」そのものの形・色を思い浮かべる感じ
英文を聴いた時、読んだ時に日本語を思い浮かべるのではなく、英語のまま意味を理解できると、スコアが上がりやすくなるわけです。
加えて、そもそも英語と日本語って単語の順番が違いますよね。
例えば
「I am playing the video-game my father bought last month in a game shop.」
こんな英文を聴いたり読んだりする時、日本語訳をするには文章が完結しないと訳せないですよね。shopまで聞いてやっと訳し始められます。
「私は父が先月ゲーム屋で買ったテレビゲームを遊んでいる」
こんな事をやっていてはいつまで経っても速く読む事は出来ません。
私のリーディングスピードが遅いのはこんな所に原因があるのかもしれません・・・。学生時代に繰り返した勉強法ですからね。
もちろんTOEICの時はもう和訳をしているつもりはないのですが、無意識に日本語に変換してしまっているのかも。。日本の英語教育の弊害とでも言いましょうか。
長年染みついた物はなかなか変えられないな
英語のまま理解することに慣れておらず、最悪日本語訳をするにしても英文の順番のままで行きましょう。上記の英文例で言えば、
「私は、遊んだ、テレビゲームを、それは父が、買った、先月、ゲーム屋さんで」
これで全然OKです。なんで日本の英語教育は自然な日本語にさせようと躍起になるんでしょうねぇ。
翻訳家を目指すならそれでもいいですが、目的は英語の理解ですよね?ならば英語の順番のままで良いんですよ。
そしていずれは英語を英語のまま理解できるよう、和訳と決別できるよう、意識して訓練していってみて下さい。
英単語は英文の中で覚える
英単語だけが載っている英単語帳でひたすら単語だけを覚えようとしている人、もしかしたらですが苦痛じゃありませんか?
英単語だけをひたすら頭に詰め込むのってつらい・・・
で1週間後に同じ単語がTOEICのパート7問題などを読んでいる時に登場してきても意味を全く思い出せない・・・。なんてことはザラです。
そりゃそうです、単語だけを単発で覚えようとしても脳みその中で定着するはずがありませんから。
そこでおススメなのが「英文の中で英単語を覚える」方法です。
英文と紐づけて有機的に単語を覚える事で、実際の読解時にスムーズに意味を引き出してくることが出来ます。
思い出す、というより頭にパッと浮かぶと言った方が近いかも
「この英単語の意味はう~ん、う~ん、こんな意味だったかな?」
ではなく、
「car」という単語が目に入った瞬間に「車」のイメージが頭に浮かぶ感じです。
文章の中で覚える単語は自然に思い出せるんですよ。お試しあれ。
量をこなす「量質転化」
私は3か月でTOEIC900点を取るまで、16,000問の問題を解いたと書きました。
900点を取るにはそれなりの勉強量が必要なのです。
始めから「効率の良い勉強法」とか「質の高い勉強法」とかを探してると行き詰るのが目に見えています。
最初はとにかく量をこなすことが大事です。「量」をこなした先で「質」が付いてくるんですよ。質ありきではないんです。
量をとことんやった先に見えてくるものがある・・・!
そして量をこなす事で自然と質が上がって行き、結果的にさらに量をこなせるようになる、という好循環が生まれます。
ところで小学生の頃に九九を勉強した時のこと、覚えていますか?(私は覚えてません笑)
きっと最初は詰まりながら
「いんいちが1・・・さん・・し・・えーと12・・・・・ごし25、あ!間違えた!」
こんな感じで四苦八苦した事でしょう。
そして続けるうちにラクラク暗唱できるようになり、いつしか九九を唱えずとも1ケタの掛け算を瞬時に回答できる、そんな所まで来たはずです。
TOEICも同じ事です。TOEICでなくともその他の勉強でも仕事でも趣味でも同じなんです。
その道で達人と言われる人たちも最初から達人だったわけではもちろんありません。最初は当然素人です。そして圧倒的な作業量をこなして来たからこその結果ですよね。
まずはつべこべ言わずに量をこなして下さい。話はそれからです。
まとめ
3か月でTOEIC900点を取るための方法論を書き殴ってみました。いかがでしたでしょうか。
実際に私はこの方法で勉強して500点~600点程度だったスコアを900点まで上げる事が出来ました。
特段難しいことはやっていないですし、天才じゃなければ出来ない、というような方法でもありません。
私自身凡人ですしね。しがないサラリーマン、毎日を懸命に生きる社畜に過ぎません。そんな私でも仕事をしながら達成することが出来たんです。
私に出来てあなたに出来ない理由などありません。
この記事を読んで「あぁ、そんな感じか」で終わる人が99%だと思います。
実際に行動に移すのは1%とかそんなもんじゃないかと。
やれば出来る、やらなければ出来ない、ただそれだけです。
あなたは99%の方ですか?1%の方ですか?
最後に。「本気で勉強したいんだけど自信ないなぁ」と思ったあなた。
リスニング伸ばしたいけど時間もモチベーションも足りない・・・
徹底的にリーディングを鍛えたいけど続かないんだよなぁ
という場合には、外部から強制的に「時間確保」「モチベーション維持」を手伝ってもらうのもアリです。
「時間」と「やる気」を時間で買うわけだな
↓お金を払う事により「やらざるを得ない状況に自分を追い込む」というのは立派な戦略です。参考にしてみて下さい。
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