皆さん、TOEICテストの本番って、緊張したり、周りの環境が悪くて気が散ったりで、思うような受験が出来なかった、という経験をお持ちではないですか。
そんな時でも、ちょっとした工夫でスコアアップを狙えるかもしれませんよ。
パートごとに、ちょっとしたテクニックをご紹介したいと思います。
私もこれらの工夫がなければ900点に到達していなかったかもしれません。
リーディングパートの工夫
リスニングパートと違い、リーディングパートは時間の配分を自分で決められます。
リーディングパートの持ち時間は75分ですので、概ね以下の時間配分で解けるとバッチリです。結構忙しいです。時間に追われる人が多いのも頷けます。(私もその一人・・・)
Part5:30問 → 12分(1問24秒)
Part6:16問 → 9分(1問33秒)
Part7:54問 → 54分(1問60秒)
リスニングパートでも「英語のまま理解」が重要であると記載しましたが、
リーディングパートは
「英語を英語として理解し、戻り読みしない」
を意識してほしいと思います。和訳・日本語訳をするために戻り読みをしてしまうとどうしても時間がかかりますので、読みながら文章の意味を英語のまま理解していけるように日頃から訓練しておきましょう。
Part5を解く時の工夫
短文の中の空欄を埋める問題、穴埋め問題ですね。
空欄周りだけを見て解答するのは危険
よく、空欄周りのみを見て答えを得ようとするテクニックが紹介されていたりしますが、あまりお勧めしません。
空欄周りのみ見ただけでは正確な文法・文意が掴み切れなかったりで、正解率が落ちるからです。ざっと全文を読むようにしましょう。
もちろん、慣れてきたら穴周辺だけを見て解答できるのはどういう問題か、が分かってくると思いますが、こればっかりは自分で勉強を積み重ねて行くしかないです。
テクニックだけに始終してしまっては、英語力が伸びず、ひいてはTOEICのスコアも上がらなくなります。最初はきちんと全文を読みましょう。
わからない問題に時間をかけない
Part5は1問24秒で解こう、と上でも書いてある通り、テンポよく解いて行く必要があります。
少し考えて答えが分からない問題は時間をかけても解けません。その1問にこだわらずに、
その時点で正解と思う選択肢にマークしてどんどん先へ進みましょう。
Part5は1000問解こう
これはテクニックというよりは普段の勉強の話に近いですが、Part5用の問題を1000問解けばPart5で解けない問題はなくなると言います。
この勉強はPart6にも繋がりますから、みっちりやっておきましょう。
Part6を解く時の工夫
Part5は短文内の穴埋めでしたが、Part6は長文内の穴埋め、また適切な1文を選ぶ設問もあります。
Part6はPart5とPart7の中間と考えてください。
穴埋めという点ではPart5に近いですが、長文読解という意味ではPart7の特徴も持っています。
よって、Part6は文脈を把握していないと解けない問題も出題されます。
やはり空欄前後だけでなく、ある程度文章は読むべきでしょう。読まなくて良い所は、勉強が進むにつれて徐々にわかるようになってくるはずです。それまではきちんと全文把握です。
Part7を解く時の工夫
Part7は1問当たり60秒の時間を確保したいところです。
よって、Part5・6はスピーディに解き終わり、このPart7の時間を確保してください。
マークの塗り絵に関する考察はこちらをどうぞ
本文の前に設問を把握
本文を読み始める前に設問を読むかどうかですが、選択肢全てを読む必要はないにしても、設問はざっと目を通した方が良いです。
なぜなら、その後本文を読んでいる中で、「ここはあの設問の事を言っているな」と、解答に必要な個所がピンポイントでわかるからです。
とは言え、読むのが非常に速い人は、設問の先読みをせずに、オーソドックスに解いて行く方法でも問題ないと思います。
シングルパッセージ(SP)の最後2つは飛ばす
文章が分かれていない問題、つまりSPは最後の2題程度の難易度が高い傾向にありますので、
飛ばしてDP・TPの方へ進んだ方が良いかもしれません。
最初から順に解いて行かなければならない理由はありませんので、解きやすいように解きましょう。
本文を全て読むか
賛否両論あると思います。
設問を読んで聞かれていることを把握し、本文は全てを読まず斜め読みして聞かれている所を見つけよう、というテクニックは有名ですよね。
しかしながら、Part5・6でも書きましたが、斜め読みでは正解率がかなり落ちますので基本的には文章は全て読んだ上でしっかり解答できるようにするべきです。
Part7の文章を時間内に全て読んで回答する場合、「160wpm」程度の読書速度が必要と言われています。これは、「160 words per minute:1分間に160単語を読む」という事を意味します。
日本の大学生の英語読書速度はおよそ100wpm程度です。この速度ではTOEICのリーディングパートを読みこなすのは難しいでしょう。ちなみにネイティブの読書速度は300wpmらしいです。訓練すればいつかこのレベルまで届く、のでしょうか・・・。
100wpm以下の読書速度しか出ていない方は、読み方に何らかの問題がある可能性があります。英文和訳をしてしまっている、という方は次の記事をご参照ください。
自分の力を客観的に把握するために、実際に自分の読書速度を測ってみましょう。
計測方法は簡単です。
・これから読むPart7の問題の単語数を数えておきます。
・実際に時間を測りながら読んでみます。
単語数を、読んだ時間(秒)で割れば、読書速度(wpm)が求まります。
実は私の読書速度は160wpmに達していません。よって、Part7を解き切れてはいないです。(いつも塗り絵が発生します・・・)それでも他が正確に解けていれば900点は取れるのです。
正確に読むことを心掛けているので、スピードが犠牲になっていますが、きちんと解答した問題はほぼ満点となっています。
正確に全て読みこなせる人は良いのですが、そうでない方は解答精度を落としてでもすべての問題を解き切るようにするか、最後まで解き切れなくても解答精度を上げるか、の2択を迫られることになります。
ご自身に合ったやり方を見つけてください。
工夫を取り入れてみよう
リーディングパートにおけるちょっとした工夫・テクニックはいかがでしたでしょうか。参考になる部分があればぜひ取り入れてみてください。
いきなり本番で使うというのもリスキーですので、普段の勉強の中で使ってみて自分に合っているかどうかを確認しておくと良いと思います。
もちろん、普段の勉強による土台がしっかり出来ていなければ、テクニックを使ってもスコアは伸びないので、まずはしっかりTOEICの勉強を進めましょう。
どれだけの時間、TOEICの勉強に費やせば良いのかは下記の記事をご覧ください。
まとめ
・英語を英語として理解し、戻り読みしない
・リーディングパートは時間配分を意識
・全ての英文を読んでも解き切れるように日頃から勉強しよう(部分読みは危険)
最後までお読み頂きありがとうございます。もし少しでも役に立ちそうだと思われたら、ソーシャルメディアでの共有をお願いします。
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