TOEICにおける斜め読み・部分読み・飛ばし読みの弊害と改善策

TOEICの勉強法・テクニック

皆さんは、TOEICのリーディングセクションPart5・6・7の英文ってどんな風に読んでますか?空欄の周りだけ読んだり、文章の途中だけ読んだり、といった読み方をしていませんか?

 

TOEICを解く際のテクニックとしてよく紹介されたりしていますが、ハイスコアを目指す皆さんは斜め読み部分読み飛ばし読みといった読み方を改めた方が良いです。

 

「斜め読み」「部分読み」「飛ばし読み」は厳密に言うとそれぞれ意味が違いますが、ここではどれも「英文を全て順に読まずに、部分的に読む読み方」を指す事とします。全文を読まない事を指すので、単に「部分的な読み方」と言っていいでしょう。

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斜め読み・部分読み・飛ばし読みの弊害

まずはこの読み方の弊害を見ていきます。

Partごとの部分読みの弊害

例えばPart5・6で言えば空欄の周りだけ読んで答えが分かる問題もあるかもしれませんが、結局解答精度はかなり落ちてしまいます。英文を全て読まないと、ひっかけ等の罠にかかってしまうのです。

 

Part7で言えば、天才的な勘により設問で問われている所を問題文の中からピンポイントで見つけられる人もいるかもしれません。しかし天才的な勘はいつも発揮されるとは限りません。部分読みでは、問われている箇所をそれほど簡単には見つけられないのです。少なくとも私には難しいです。すると何度も問題文を読むことになり結局時間がかかります

 

また、あっちを読んでこっちを読んで、をやってると、ストーリーの繋がりが分からなくなります。すると設問で問われている部分が問題文のどこに該当するのかが不明瞭になってしまい、解答精度が落ちます。結局、先頭から順に読んだ方が結果的に解答精度も高まりますし、時間の節約にもなるのです。

 

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初心者がやっても弊害しかない

部分的な読み方は、元々英語を正確に読める人が、効率的に文章全体を把握するために行うものです。TOEIC900点にも達していない人がやるべき事ではありません。逆に読む精度・効率が落ちてしまいます。

 

「TOEICの英文全部正確に読んでも問題を解き切れる!」という人のみが斜め読み・部分読み・飛ばし読みを取り入れるべきなのです。

 

よって、TOEICの勉強では出来るだけ英文全体を読みこなして問題を解く、という事を意識してほしいです。

 

文章読解の改善策

では斜め読み・部分読み・飛ばし読みをせずとも英文をきちんと読めるようにするにはどうしたらいいのでしょう。その改善策を考えてみます。

和訳をやめる

英語を日本語に訳す「和訳」ですが、リスニングにおいてもリーディングにおいても大きな弊害があります。特に時間勝負な所があるTOEICでは、和訳をする事であっという間に時間を消費してしまうのでデメリットが大きいのです。

 

↓和訳の弊害と英語のまま理解することの大切さについては次の記事を参考にしてください。

英語教育の功績と弊害 和訳を止めて英語のまま理解するには
小学校、中学校、高等学校と英語ってかなりの時間、勉強していますよね。それなのに英語に苦手意識を持つ人が多いのは何故なんでしょう。英語教育の良い所と改善すべきところを考えてみたいと思います。

 

戻り読みをしない

これは「和訳をやめる」にも関係しますが、意味が読み取れずに何度も前に戻って読むことを「戻り読み」と言い、これを繰り返すことでどんどん時間を消費してしまいます。

 

特に和訳のクセが抜けていない人は、後ろから順に訳すというやり方のせいで、何度も前に戻る事を繰り返しやすくなってしまいます。まず、和訳をやめ、徐々にでも「英語を英語のまま理解する」ことを実践していってほしいです。

 

また、英文の意味を理解しきれない時も前に戻って読み返してしまいますよね。読んだらその場で理解する!という意識を強く持って、英文を理解することに集中しましょう。

 

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まずはゆっくり読んでしっかり理解する

読解スピードを上げるには精読多読を繰り返すしかありません。

 

まず、ゆっくりでも良いので内容がしっかり理解できるレベルで読みます。そして、同じ文章を読むスピードを上げて、2回、3回と何度も読みます。

 

この精読・多読を、文章を変えて何度も繰り返します。このような学習法で読解スピードを上げていくことが出来ますし、逆に読解スピードを上げるにはこの方法しかないのです。遠回りにも見えますが、一生ものの読書スピードを身に付けるには「急がば回れ」です。

 

とはいえこの訓練をもってしても、一朝一夕で読解スピードを上げる事は出来ません。私は3か月という短期間でTOEIC900点まで達したので、この期間で十分な読解スピードを身に付けられた、とは言えない状態です。

全ての問題を解き切れなくても900点は取れる、という事は分かりましたが、読書速度を上げたい場合は継続して学習を繰り返す必要があると実感しています。

 

ストーリーの予想をつける

何度も解いているとTOEIC特有のストーリーの癖、というのが分かってきます。なんとなくでもストーリーの予想が付けば、読む速度も上がるでしょう。

たくさんのTOEICの文章を読むことにより、勘所を身に付けていくことができます。

問題として問われそうな場所の目星を付ける

やはり何度も解いていると問題として問われそうな所が分かるようになります。TOEICのパターンというのが体に染み込んでくるんですね。

語彙力を上げる

知らない単語や見慣れない熟語(イディオム)などが英文の中にあると、読むのが止まってしまいますよね。つっかからずに読むためには、語彙力を上げておく必要があるのです。

幸いTOEICに登場する英単語・熟語は広くはないので、ある程度学習すれば短期間で習得することが可能です。

 

英単語だけを覚えても意味がないので、なるべく文章の中で自然に覚えられるような単語帳を選ぶことをおすすめします。私は短期間で900点をとるために、英文を読みながら単語を覚えられる単語帳を使い続けました。読解力・読書スピードも上がり一石二鳥です。

 

↓おすすめの単語帳はこちらを参考に

TOEICで絶対役立つおすすめ問題集・教材はコレだ!~英単語編~
TOEICの教材って多種多様で沢山ありすぎて何を選べば良いか迷ってしまいますよね。3か月で500点レベルから900点超えを達成した際に使った教材の中から役立つおすすめ問題集をピックアップ!ぜひ参考にしてください。

先読み・・・設問を先に読む

これはテクニックですね。Part7において、問題の英文を読む前に設問を先に読むことを「先読み」と言います。ただ、人によって先読みをやった方が良い人と、先読みに頼らない方が良い人がいます。

 

設問をしっかり覚えた上で本文を読める人は、設問で問われている部分がここだ!と浮かび上がりますので、先読みを取り入れると良いでしょう。逆に本文を読んでいる間に設問を忘れてしまう人は、結局再度設問を読むことになり2度読みになるので時間がかかってしまいます。

 

自分がどちらのタイプなのかは普段の勉強の中で特定できるでしょう。自分に合うやり方を身に付けましょう。

部分読みと言ったテクニックに頼らない力を身につける

いかがでしたでしょうか。

自分もなんとか解くスピードを速められないかと斜め読みをしまくって解いたことがあったのですが、よくてスコアが変わらないか、逆にスコアが落ちてしまいましたね。精度がはっきり落ちるのを感じました。

斜め読みしながら解いていても答えが見つからないケースが多く、イライラしましたしね。リスクは大きいと感じました。

 

であれば、しっかり文章を読んで納得して解答を選ぶ、この方が精神衛生上も良いです。解き切れずに塗り絵になってしまう部分は今の実力と割り切ってしまいます。

↓塗り絵を減らす方策はこちら

TOEICのマークシート 塗り絵のテクニックと塗り絵を減らす極意
TOEIC受験の際、問題を解き切れずにマークを適当に塗りつぶす「塗り絵」をしてしまう方も多いと思います。私もです(笑)。マークの塗り方、或いは塗り絵を減らす術について考えてみたいと思います。

 

訓練を重ねて、全文読んでも問題を全て解き切れるだけの読解スピードを徐々に身に付けていけば良いのです。

 

↓読解スピードについては、こちらの記事を参考にどうぞ

工夫でスコアアップ!TOEICテストの解答テクニック~リーディング編~
TOEICリーディングパートにおける、ちょっとしたテクニックをご紹介。英語を英語として理解し、戻り読みをしない読み方をする事で、しっかりとした文章読解が出来るよう、日頃から勉強する必要性を記載。

 

まとめ

・部分的な読み方をする事で正解精度が落ち、結局時間もかかってしまう。
・部分的な読み方は、元々英語を正確に読むことの出来る人だけが取り入れるべきだ。
・部分的な読み方をせずとも問題を解き切れるだけの読解スピードを身に付けよう。

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