A・B・C・D、マークのどこを塗るか。それが問題だ。
TOEICで盛大に塗り絵してしまう事ってありませんか?
「今日のTOEIC、10問も塗り絵しちまったよ~」
なんて会話をTOEIC試験が終わった後によく聞きますよね。選択肢のマークのうち、どこを塗るか、迷ったことって、誰にでもあると思います。
何を隠そう、900点ホルダーの私も塗り絵は大得意なんです!いまだに塗り絵してしまうんです・・・塗り絵しても900点くらいなら取れるんです。
私は正解できる精度を上げるためにスピードを抑えて解いている関係で塗り絵が発生していますが、塗り絵しないようにすべて解こうとすれば正答率が落ちますので、スコアは変わらないと思いますね。
TOEICのマークシートにおける塗り絵とは
そもそも「塗り絵」というのは何かというと、
「リーディングセクションを解く時間が足りず、マークシートを適当に埋めること」
です。マーキングによりさながら絵に色を塗っているように見える事からこのように言われるようになりました。主にパート7の最後の方を塗り絵してしまう人が多いと思われます。
選択肢はA・B・C・Dの4つですので、完全にランダムにマークした場合の正答率は1/4(25%)ですよね。しかし少しでもスコアを上げたい私たちは、塗り絵といえどなんとか正答率を高められないかを一度は考えるわけです。
そんな事に時間かけてないで1問でも多く問題解けって?おっしゃる事は分かります、しかし世の中にはどうしてもTOEICが解き終わらず、塗り絵せざるを得ない人もいるのですよ・・・私のように・・・。
よって塗り絵、解き切れなかった時の最後のマークの塗り方は死活問題、少しでも正答率を上げるためのテクニックが欲しいのです。
問題を見ずに完全当てずっぽうで塗り絵
こんな記事を見つけました。
この記事によると、新公式問題集Vol.1~5の最後の10問(190~200問目)を塗り絵した場合、次のようになったそうです。
・全てBで塗った場合の正解数が2.6(完全ランダムの場合は2.5問正解のはずなので0.1上回る)
・全てCで塗った場合の正解数が2.9(2.5を0.4問上回った)
つまり、完全にあてずっぽうで塗るなら、BかCで塗ると正解率が高い、と結論付けています。
この方が検証していないVol.6で私も確認してみました。パート7全問(テスト1・2それぞれ48問)で確認です。結果は以下の通りでした。
・全てAで塗り絵:正答率23%
・全てBで塗り絵:正答率26%
・全てCで塗り絵:正答率25%
・全てDで塗り絵:正答率26%
ということで全てAで塗った場合の正答率が明らかに低い以外は、B・C・Dで大きな差は出ませんでした。出題者の意識として、Aにいきなり正解を持ってくるのは気が引けるんでしょうかね。
ということで、全くのあてずっぽうで塗り絵をするなら、全てBか全てC、場合によっては全てDというのもありです。
とはいえこれはあくまで公式問題集の結果であり、試験本番が必ずしもこのような傾向になるとは限りません。塗り絵は最後の手段として、全問題を解き切れるスピードを身に付けたいものです。
↓塗り絵のみならず、マークシートへのマークには、芯が極太のシャーペンが非常に役に立ちます。マークシートの塗りスピードを上げたい方はぜひ!
こちらの記事もご覧ください。
そもそも塗り絵を回避できないか
そもそも塗り絵自体がバクチ要素満載なので、なんとかこの塗り絵を減らしたいですよね。
そこで次のような戦略を考えてみます。
パート5・6・7の解く順番を変える
リーディングセクションはパート5、6、7とあり、順番に解いて行く人が多いと思います。しかし、順番に解かなければならない決まりなどないので、パート7から解いて行く、という戦略もありなのです。
そういった解き方が自分に向いているかどうかを見極める必要があります。パート7が得意なんだけど、その前段のパート5・6に時間を掛けすぎて結局パート7が解き切れない、といった方におススメです。
ただ、問題を飛ばした場合、マークを1つずらしてしまった、などの最悪のマークミスを誘発する可能性もあるため、普段の勉強の中でどの順番で解くかを決めておき、マークミスに対する警戒も十分に養っておく必要がありますね。
パート7の中で解く順番を変える
パート7のシングルパッセージ問題の最後の2題くらい(問題数にして8~10問程度)は、難易度が高い傾向にありますので、これを飛ばして複数パッセージの問題を先に解く、という戦略もアリですね。
ただこれもマークミスには気を付けたい所です。
文章量の少ない問題からとく
パート7って、文章が多い問題は読む気力を削がれますよね。情報量が多くてどこが設問に関係するのか判読しにくいです。
よって、文章量が少ない問題を真っ先に解いて行くことで、読解量を減らし、何とか問題解答の時間を短縮していくことが可能です。
ただし文章量の少ない問題は、設問の数も少ない傾向にありますので、設問の多い問題を先に解きたいという場合は戦略を変える必要がありますね。
リーディングパートの時間を区切る
パート5・6・7にそれぞれ費やす時間をあらかじめ決めておいて、その時間が来たらすっぱりと次に進むという戦略です。
Part5:30問 → 12分(1問24秒)
Part6:16問 → 9分(1問33秒)
Part7:54問 → 54分(1問60秒)
こんな感じで時間を決めておきます。パート5などは特に後半の問題が難しい傾向がありますから、時間が来たらパート5を終えて(解き切れなかった所は塗り絵しておく)、次のパートに進むのです。
これにより高難度の問題を自動的に避け、自分が解ける問題に時間を割くことが出来るようになります。
パート7の文章を全て読んでも解き切れるスピードを身に付ける
これはもうテクニックというよりは王道ですね。
読解量を減らすためのテクニックとして、ザッピングや斜め読みといったテクニックが広く知れ渡っていますが、それではいつまでたっても正答率が上がらないのです。
文章を全て読めれば、設問で問われている所がどこなのかも精度高く分かるようになりますし、まさに王道的な解き方が出来るようになります。パート7の文章を最初から最後まで全部読んでも解き切れるくらいのスピードを身に付けたい所です。
読解スピードに関する考察はこちらを参照
英語の実力を高めよう
いかがでしたでしょうか。
塗り絵のテクニックなどという少し後ろ向きの話題になってしまいましたが、それだけ私たちはスコアにこだわっているわけですよね。
ただし、塗り絵を減らすために解答の精度を低めてしまっては本末転倒です。斜め読みや部分読みでは、必然的に解答の質が落ちてしまうのです。
そういう解き方をやってもらえれば分かると思いますが、しっかり読んで精度高く解答した時とスコアは変わらないはずなのです。そして英語の力は定着しにくくなってしまいます。なので、TOEICを解く時は、しっかり精度高く解いていくことをおすすめします。
小手先のテクニックだけでは限界が見えてきた、という方はぜひ実力を高めるための勉強に力を入れましょう。
ETSが
「実力が同じ人であれば、何度受けてもスコアは変わらない」
と言っている通り、「実力」を上げるしか、スコアを上げる方法は無いのです。
まとめ
・正答率が高くなるマークの塗り方、がありそう。。
・リーディングセクションは、順番に解くことにこだわらなくても良い
・テクニックだけに頼り過ぎない。実力を上げていこう。
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