ここで書こうと思っている事は、「考えすぎ」とか「意識しすぎ」といったレベルのものかもしれません。
しかし、少なからずそう思っている人も多いと感じ、筆(キーボード)をとってみた次第です。
そして意外な事実を発見したので、思わず皆さんにお伝えしたくなってしまいました。
しばしお付き合いを。
さて、
「すいません」
という言葉を意識した事はあるでしょうか。この言葉を聞くことが一日に何度かあります。またあなたも使っているかもしれませんね。
・ドアを開けてもらって「すいません」
・お菓子をもらって「すいません」
・間違いを指摘されて「すいません」
・誰かに声を掛ける時に「すいません」
しかしこれでは
話主の気持ちが全く伝わりません。。
もう言わない方が良いんじゃないかってレベル。
感謝の場面で「すいません」は、
「あぁ、わざわざどうも。誰も頼んでないけど」
みたいな感じで卑屈に聞こえてしまうんですよねー。
あぁ、なんかバカにされてると感じる事あるな
そして、
「すいません」って、使わなくても生きて行けるんじゃね?
そう思って日々の「すいません」を観察してみました。
その結果面白い使い方も発見したのでご紹介します。
この記事で伝えたい結論としては、「すいません」の多用は控えませんか?ってことです。不快感を与えている可能性すらありますからね。
すいませんの本来の意味
「すいません」は「すみません」の話し言葉です。
そして「すみません」は「済みません」と表せ、元は「済みませぬ」という形でした。
つまり、物事が「済んでいない」時、「完了していない」時に使ったのが起源だそうで。
例えば
「仕事が終わっていない」
から、
まだ終わっていない→「済んでいない」→「済みません」、という使い方ですね。謝罪の意味です。
また、贈り物を貰った時に、
頂いてばかりで私の気持ちが「済んでいません」→「済みません」という感じ。感謝の意味ですね。
ということで、「すいません」を感謝や謝罪の場面で使うのは間違ってはいない、と言えます。
とはいえ、言葉の感じ方や受け取り方は変化していくもの。
「すいません」と言われた時に違和感を感じた事はないですか?
「すいません」じゃぁ伝わらない
すいませんを使う人たちを観察してみた結果を元に理解したこととして、すいませんを使うのは「感謝」「謝罪」「声掛け」というパターンで使われている事が多いな、と。
元々感謝や謝罪の場面で使える言葉だから当然と言えば当然です。
とはいえ、よく言われる事ですが、それぞれ専用の言葉があるのだから、そっちを使った方が伝わると思いません?実際多くの場面でそう思いました。
・感謝の気持ちなら「ありがとう」
・謝罪の気持ちなら「申し訳ない・ごめんなさい」
・声掛けなら「〇〇さん!」
と声を掛ければ一発で伝わるでしょう。
上でも書いた通り、感謝の場面での「すいません」は卑屈に聞こえるし、謝罪の場面での「すいません」は「あーうるせーな。分かってるよ!」みたいな意思が見え隠れして胸糞悪いなーと感じる人もいるかと思います。
そして声掛けの場面での「すいません」は
俺、すいませんって名前じゃないんだが
てな受け止め方をしてしまう可能性があります。まぁ多少穿ってますけどね。持ってます、大げさに言ってます。
普段の生活でそんなあからさまに嫌な受け止め方をしているわけではないです。どっちかっていうと、意味のない言葉としてスルーする感じですね「すいません」を聞くと。
だから言う側も意味なく「すいません」を使うもんじゃないよ、って事が言いたい。ほんと言いたい。
まぁ意味がないくらいなら、多少の違和感を感じつつもそこまで大きな害はないかな、と思えるんですが、もう一個、これは使っちゃだめだな、相手を逆なでしてむしろ自分がダメージ食らうぞ、っていう使い方があったのでご紹介します。
「すいません」のもう一つの使い方
「すいません」を別の目的で使ってる人がいるなぁ、と感じた事がありまして。それは「その場を無難に乗り切るため」に使う人たちです。
言ってしまえば「思考停止のすいません」、と言って言いでしょう。何も解決策も思い浮かばないからこその、意味のない「すいません」です。
謝罪の延長にも思えるけど謝るつもりは毛頭ない、というか何も考えていないという時点で「謝罪」ではない、と理解しています。
・相手をかわすための「すいません」
・面倒くさい指摘されてその場しのぎで「すいません」
そんな使い方。
そしてこれは、
自分は何も考えてません
と言っているのと同じなので、使ってはいけません!ダメ!絶対!と言いたい。
感謝や謝罪、声掛けと違って、相手を拒絶する「すいません」なんですよ。
つまり「何も解決しない」どころか相手を怒らせ、事態を悪化させる可能性すらあります。
その場を乗り切る一時しのぎの「すいません」、あなたは使っていませんか?
職場でのネチネチ君とスイマセン君
うちの職場にはネチネチ君(と私が勝手に名付けてる)がいまして、いつも後輩に対して指導ともイジメとも取れるネチネチ攻撃を繰り出しているんですが、
とある日、
スイマセンを繰り返す後輩に対して、
「すいませんばっか言ってんじゃねー!何の解決にもなんねーだろ!」
という趣旨の言葉を発していました。
いつもはネチネチうるさい奴だな、としか感じていなかったのですが、その言葉にはちょっとだけハッとした事を覚えています。
スイマセン君にその意図があったかどうか分かりませんが、なんとか先輩のネチネチをかわそうと、スイマセンを連呼していたのです。
ネチネチうるさい先輩の攻撃をやり過ごすには取りあえずスイマセン言っとくしかねぇ
とまぁ無意識ながらもそんな考えがあったのではと。
確かにこりゃイラッとする
いずれにせよ、ネチネチ君は職場の空気を汚し過ぎなので、給料減額でおなしゃす!
スイマセン君はスイマセンばっかり言ってないでシャンとして!!
まとめ
生活の至る場所で聞こえてくる「すいません」という言葉について考えてみました。
すいませんの使い方が軽くなりすぎて、「すいません」と言われると下手をすると卑屈に捉えられたりバカにされているように感じたりする人もいるんじゃないかなーと思った次第です。
「すいません」以外の表現でちゃんと表せるなら、そういった他の言い方できちんと言葉にした方が相手にも伝わるんではないかと思います。
また、「思考停止のすいません」「相手を怒らせる可能性のあるすいません」を使ってないか、気にしてみて下さい。あなたは大丈夫ですか?
テキトーにその場を切り抜けるために使ってたわ
って場合は他の言葉で相手に伝わるように話してみるのもいいのでは、と思います。
本当に嫌だったりするのであれば、ちゃんとそう言えばいいんです。言わなきゃぁ伝わりませんて。
自論ですが、「すいません」は「吸いません」なのかな、っと。
「すいません、あなたの感情は吸いません」、つまりあなたの気持ちなど理解したくもない、あなたの事はどうでもいい、ってな聞こえ方になってしまう可能性があるので、「すいません」はできるだけ控えた方が良いかな、というお話でした。
あなたも「すいません」を使っちゃってるなーという自覚がある場合は、口から出る前にちょっと考えてみて下さい。
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