「あなたは仕事をするために生きていますか?」
それとも
「生きるために仕事をしていますか?」
自信を持って答えられる人が何人いるでしょうか。本来、後者である人が多数だと思います。そう、私たちは生きて行くために仕事をしているのです。生きて行くためにお金を稼いでいる、と言ってもいい。仕事は人生の一部分でしかありません。
でも何故か前者のような生き方になってしまっている人が多い。仕事をするためだけに生きている、そんな状態になっている人が・・・。
「今日も終電だ・・・」
「仕事のせいで睡眠不足・・・辛い・・・」
「上司のパワハラにどうやって耐えればいいんだ・・・」
「あぁもう無理だ。会社に行きたくない・・・」
こんな気持ちで普段の生活を送っている人がなんと多い事か・・・。この世に生を受けて、楽しく自分の人生を送りたいと願っているのに、なぜか出来ない。そんな気持ちで悩んでいる方がいらっしゃいます。
私も数年前、心と体を壊す寸前まで行ってしまいました。しかし無理をして毎日律儀に会社に通っていたのです。それによりさらに心身へのダメージが蓄積してしまったのです。今思えば非常に後悔しています。(今もその不調を引きずっていますから・・・)
会社・仕事は人生のほんの一部、本来あなたは休みたい時に休んでいいのです。仕事に行きたくなくて悩んでいるあなたにとって、少しでも気が晴れる内容にしたいと思います。気になる部分だけでも読んでみて下さい。
あなたが休んでも会社は回る
「自分が会社に行かないと同僚に迷惑が・・・」
「今日は取引先との大事な打ち合わせが・・・」
「自分が行かないとあの仕事が進まない・・・」
そんな思いを引きずりながらなかなか休めない方も多いと思います。気持ちは非常によく分かります。
しかしあなたが会社に行かなくても、他の誰かが対応するのです。むしろ、あなたが休んだ程度で仕事がとん挫してしまうような会社は遅かれ早かれまずい状態に陥るでしょう。
会社、そして経営者は、人員配置に対する責任を負います。あなたが休めば別の方法で会社が回るように手配する責任を持つのです。
むしろ逆に、あなたが休まずに、あなたがあなたの心や体を壊しても、会社は責任をとってはくれません。
知らんぷりです。あなたの心身の運営はあなたが見るしかありません。会社の運営は会社に任せ、あなたはあなたの心身とよく話し合ってみて下さい。
心の重荷は体も壊す
「会社に行こうとすると吐き気がする・・・」
「動悸が止まらない・・・」
「ベッドから起き上がれない・・・」
こういった状況はうつ状態、うつ病の症状と言っていいでしょう。
「鬱病って心の病気でしょ?」
「体はなんともないんだろうから気合でなんとかしろよ!」
なんていう考え方をしている人がいるとしたら大きな間違いです。「うつ病は精神的な甘え」などという認識の人がまだいるようで、残念な限りですよ。そういう人は一度このような症状に陥った自分を想像してみるべきです。
精神的なストレスは体にも多大な影響を及ぼします。体が言う事を聞かないのです。体がいう事を聞かないわけですから、仕事や生活がままならなくなるのは当然でしょう。
それは体の正常な反応です。心がやられてしまっていれば、「これはまずい」と体が反応してあなたを休ませようとしている、そういうごく普通の反応です。
体が「この人は心に大きな負担を抱えているから体の活動を止めて休ませてあげよう」とまぁ、あなたを守るための体の”策”なわけですから、素直に従うのが早く回復するための最善の行動だと考えて下さい。
しかしこの反応に無理に抗うと、取り返しのつかない状態、つまりは
「心が壊れて戻ってこない」
「体が異常に陥って回復しない」
「最悪は自死」
という結果に繋がってしまいます。これだけは避けたいところです。
今は大丈夫、とあなたが思っていても、限界は前触れもなくある日突然訪れる可能性が高いのです。
会社を休むのに理由など要らない
体がいう事を聞かない時は、あなたを守るための反応をしてくれているのだと理解し、思う存分会社を休んでください。そもそも会社に行ってもまともに仕事など出来ないはずです。
症状を正直に話せば、会社としても休んでほしいと言うはずです。
しかし、あなたは体を引きずって会社に行って、何事も無いように無理して仕事をしているのでしょう。そういう状態では会社の上司や同僚もなかなか声を掛けづらい。
そして会社を休むのに理由など不要です。というか「会社に行きたくない」これが必要十分な理由となります。
会社に行きたくないのはどこかであなたが無理をしているからです。これを続ければいつか心と体が壊れます。そうなる前に会社を休んでください。壊れてからでは遅いのです。
逆に、休むためにもっともらしい理由を求めるような会社、休みたくても休ませてくれない会社はロクなものではありません。なぜなら「あなたの個人的な事情よりも会社の利益の方が大事」と言っているのと同義だからです。
個人あっての会社なはずなのに、個人の都合を無視するような会社、そんな会社のためにあなたの心と体に無理を強いてまで行く必要があるのでしょうか?
会社は責任を取ってくれますか?
会社のために尽くした結果心と体を壊してしまったとしても、被害を被るのは会社ではありません。大きな被害を被るのはあなた自身です。
あなたが壊れてしまえばあなたのその先の人生はとても大変なものになってしまうでしょう。逆にあなたが大変な事になってしまったとしても会社は痛くもかゆくもないのです。
それなのに、原因となった会社はあなたの面倒を見てくれることはありません。それどころか「辞職」、つまりあなたが自分で会社を辞める事になってしまうのです。あんまりではありませんか。
あなたに責任を持てるのはあなただけです。あなたがあなたのために出来る事をするしかありません。
思い切って実際に会社を休む
自分の心身が悲鳴を挙げていると思えば、あなたが出来る事、つまり「休む」を実行に移してみてください。
しかし自分がいなくても会社が回る、という事を頭では理解してもなかなか実行に移せない、という方もいるでしょう。
実際に私の職場でも突然キーマン的な人が1週間ほど病気で休む、なんてことがありました。
その時会社は、最初こそどのように仕事を回すかを確認する程度はしますが、その後は特に問題なく業務が進められていました。
大なり小なりそんな事は日常茶飯事でもあります。どんな会社、どんな組織でも起こる事です。集団で大勢の人間が辞める、なんて事になったら話は別ですが、あなたが休むだけでは会社には影響などないのです。
あなたが休んでも会社が回る、という事実を実感してみて下さい。そのために一度思い切って会社を休んでみませんか?休むことに関してあなたが気に病む必要は全くありません。
「会社に行きたくない」
「体がいう事を聞かない」
という状態になってしまっているあなたの心身の声を聞いて休んでも良いのです。いえ、むしろ休んだ方が良いのです。あなたにとっても会社にとっても意味のあるものになるでしょう。
休んでいる間の心の持ち方
休んでいる間、会社の事を考えてはいけません!といっても考えてしまいますよね。。
「あの仕事どうなっているだろう・・・」
「同僚に負担掛けてないかな・・・」
あなたの真面目さはあなたの美点でもありますが、同時にあなたを壊す諸刃の剣にもなり得ます。
休んでいる時は、あなたの好きな事をするのが一番です。趣味、ショッピング、運動、家族と話す、なんでもいいのです。会社の事を頭から追い出せることであれば何でも。
これからの人生、あなたのやりたい事などについて考えてみるのも良いでしょう。
それでも会社の事を考えてしまうのであれば、会社のさらにその先、或いは会社の外と言っても良いかもしれませんが、今いる世界の「外の世界」を考えてみるきっかけにしてみるのも手です。
外の世界を眺める
この項目で書くことは、休んであなたの心身が回復した後のステップで活きてきます。頭や体が動かないのであれば無理をして調べたりする必要はありません。
出来る状態になってからでいいのです。今後の役に立つことがあるかもしれませんので記しておきます。
あなたが通う会社は、数多ある会社のうちの一つに過ぎません。あなたに強く「会社に行きたくない」と思わせてしまう会社、そんな会社にあなたの方から見切りをつけるべき時が来るかもしれません。
もちろん、今すぐ辞めよう!などと無責任な事を言うつもりはありません。
いつ限界が来ても大丈夫なように、少しずつ「転職サイト」などで外の世界の事を調べるだけ調べてみても良いのではないでしょうか。「MIIDAS」を使ってあなたの市場価値を調べる事が出来ます。
もちろん会社に縛られる必要はありません。あなたが何か特技を持っているならば「事業を起こす事」や「フリーランス」でやっていく事だって可能ですし、在宅で可能なありとあらゆる仕事が集まる「クラウドワークス」や「Bizseek」「ココナラ」といったクラウドソーシングが話題です。
またあなたのノウハウを時間単位で売り買いできる「タイムチケット」といったサービスを使って、家に居ながらオンラインで仕事が出来る時代でもあります。
今の環境を抜け出す土台を作るために本格的に稼ぎたいということであれば能力を活かした高単価で週1~2から働ける「プロの副業」を見てみてはいかがでしょうか。
能力にマッチした仕事があれば大きく稼ぐことも可能です。
今の会社でうまく行かなかったとしても、外に飛び出せば可能性はいくらでもあります。あなたの人生を、可能性を、今の会社の中だけに留めておく必然性などないのです。
就職・復職してもやっていけるか不安
この記事では、「行きたくなければ休んでいい!」と言い切っていますが、そうはいっても休んだ後の自分の未来が心配だ、という方も多いでしょう。
そう思う気持ちは非常によく分かります。私も昔、そういう思いに囚われていましたから。
うつ病などの精神障害、ADHDどの発達障害、知的障害、その他難病を患っていて仕事が思うように出来なかったり、心と体がどうしても言う事を聞いてくれなかったりしても、心と体に鞭打って仕事に行っている、という人もいるでしょう。
そして、会社を休む決断が中々出来ない、という人も多いと思います。そしてさらに心と体をすり減らして行ってしまう・・・。抜け出せない地獄です。
休んだら休んだで、その後復職しても病気が再発しないか、スキル・知識が追い付かず周りに迷惑を掛けてしまわないか、そんな思いで休むこと自体や、休んだ後の復職・就職に不安を抱える人も多いと思います。
実際、精神障害の方は就職した後1年以内に半数以上が離職してしまうと言われています。定着が難しいのです。
そんな方には病気や障害を理解してくれ、ストレスケアや脳と身体の健康に良い生活習慣を身に付けるプログラムを展開、そして職場への定着へ向け力を貸してくれるニューロワークスを見てみると何か得るところがあるかもしれませんよ。
まとめ~あなたは会社を休んでいい。いやむしろ休んでくれ!~
大事な会議がある?取引先と商談がある?上司との面談がある?そんな事とあなたの人生、どちらが大切なのでしょうか。
心と体が壊れそうという自覚がある、或いは自分では自覚できずとも周りからそう指摘されたことがある、という場合は、一旦立ち止まって考える事が大事です。
「自分はなんのために仕事してるんだろう」
「自分は何のために生きているのだろう」
「自分は何がしたいのだろう」
思い立ったが吉日です。自分は会社を休むべきなんだ!と理解が出来たら明日からでも実行してみましょう。
そして今後の人生、自分がやりたいこと、心と体の事を少しでも考えてみて下さい。自分の会社以外の外の世界について調べて見るのもいいでしょう。
あなたの人生はあなただけのもの。あなたが責任を持つべきはあなたの心と体だけです。
とにかく心と体を壊す前に休んでくれ!これだけです。
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