私は昔から「良い人」だと言われます。何をするにも慌てず騒がず、誰にでも当たりが柔らかい、そんな感じの人物評です。
まぁ確かに人に合わせるのが多かった人生だと思います。
好意的にに言えば「人が良い」、裏を返せば「人畜無害」「居ても居なくても同じ」みたいな評価になってしまうでしょうか。
「良い人」というのはそういう微妙な判断を下されがちです。
まさに
「(どうでも)いい人」
という無常なる評価を頂くことに・・・。
ここでは良い人というのを「否定をせずにただ流されるように肯定のみを行う人」と定義してみます。
つまり厳しさを見せるべき時でもただただ嫌われたくなくてなぁなぁで済ます人です。
それが「人の良さそうな人」に見えるのが確かです。
しかしなんといいますか、信頼されるような力強さが不足しているんですよね。そんな人たちを「良い人」と呼んでみます。
「良い人」は嫌われたくなくてそのような態度を取っている事も多いです。
それを見透かされれば人から注目をしてもらえることもなく、ただの「良い人」で終わってしまう可能性が高くなってしまいます。
この記事ではこれら「良い人」でしかない人が損をしているという事実、そして「良い人」を脱していくための方策について考えてみたいと思います。
良い人でいることのデメリット
「良い人」は周囲の人に合わせているので周りからの評価が高いかと言えば全くそんな事はありません。
なぜでしょうか・・・。自分を殺して周りに合わせているのに・・・。
「良い人」でいる事のデメリットを見てみます。
良い人は仕事を押し付けられる
「良い人」は嫌われたくなくて周りに合わせている場合が多く、何か頼まれごとをした時に断る事が出来ません。
そうすると、そういう人の所には次々と面倒な仕事が舞い込んでくることに・・・。
良い人は、
あ、こいつ何でも言う事聞くから、面倒な事押し付けちゃお
と思われて利用されてしまうのがオチです。
私が昔心身の調子を崩した時も、上司からその時の仕事と全く関係のない重い仕事を押し付けられたことがきっかけでした。。
その時に断るか、別の案を提示して方向性を変えていれば・・・なんて今でも思います。
今現在もその時崩した体調の影響を引きずってるからなぁ
まぁ後の祭りですけどね。
良い人は要らぬ仕事・無理難題を押しつけられやすいと考えておきましょう。
恋愛市場における不利
特にこれは女性から見た男性の場合に多く言える事ですが、人は決断力と行動力のある人に憧れます。
何か大ごとが起こった時に何とかしてくれる力強さを感じるからでしょうね。
単なる「良い人」は、
あの人、良い人なんだけど、それだけなんだよね・・・
とか、
異性としての魅力を感じられない。友達のままで。
なーんて言われてしまうんですねぇ。
ただただ相手に合わせて肯定しているだけの男がモテるはずがないのです・・・。
恋愛市場において「良い人」が有利になるとは限らない、と言われる所以です。
確かに周りを見ても、ひたすら良い人よりも、力強くて言う時はズバ!っと言えて、行動力溢れる人がモテてるんですよねぇ。
なにをしても怒られない人と思われる
良い人は基本的に否定や批判をしませんから、相手にとってみれば何をしても怒らない人間、という評価をされてしまいます。
すると、どんどん相手をつけ上がらせてしまう事に・・・。
そうするとそれに振り回されるだけの「良い人」の価値はだだ下がりです。
もちろん図に乗ってしまう人が悪いのは当然なのですが、相手をつけ上がらせてしまう理由は「良い人」のせい、という側面もあるわけですね・・・。
批判された時に潰れてしまう
良い人は波風を立てたくなくて周りに合わせて来たのに、ひょんな事から批判されてしまえば、
「これまで懸命に言う事を聞いてきたのに・・・」
「なんで自分が他人から悪く言われなくちゃいないんだ・・・」
こんな風に感じて簡単に心身の調子を崩してしまう事が多い・・・。
まぁ自分の事ですけどね・・・。
「良い人」というのはメンタル的に弱い傾向があるだろうな、というのは自分自身を見てもそうだし周りの良い人を見てもそうだと感じますね。
メンタルが弱いから、波風立てないように「良い人」にならざるを得なかった人たち、という見方もできるわけです。
イジメられやすい
良い人は自己主張のない人が多いです。
モノ言わぬ人は「何を考えているか分からない」という評価の元、いじめのターゲットにされやすいと言えるでしょう。
大人しくてうじうじした人はいじめられても言い返せない事が多いですから、さらにいじめがエスカレート・・・なんてことにもなり得ます。
自分の学生時代を振り返ってみても、イジメられていると噂されていたのは大人しい子が多かった印象です。
嫌がらせやいじめを受けて黙っているのはそれだけ損だと言えるのでは。
良い人を脱却するには
良い人というのは前述の通りなぁなぁで済ませる人の事です。
良い人は微妙な評価をもらう事が多いです。ではどんな人を目指せば良いのでしょう。そしてどんな風に良い人を脱出していけば良いのでしょうか。
「優しくて厳しい人」を目指せ
ここで「優しい人」を登場させてみます。
似ているようで違うこの二人の人「良い人」と「優しい人」。
「優しさ」というのはただ単に肯定する事ではありません。その人の事を想えば厳しくすべき時に厳しく出来る、それが「優しさ」です。
例えば子供、或いは大人であっても悪い事をしている人がいるならきちんと叱れる人が信頼を得ます。それは相手を想っての”叱り”だからです。
つまり「優しい人」というのは、普段はちゃんと肯定しつつ、言うべき時は厳しい事も言える人、そんな人だと定義してみます。
本来目指すべきはこの「優しい人」です。誤解が無いように表現するなら「優しくて厳しい人」と言ってもいいかもしれませんね。
ただ単に優しいというだけでは良い人と変わらないですからね。
良い人ではなく「優しくて厳しい人」を目指す事です。
断る時はしっかり断る
「良い人」は頼み事を断れない、前述の通りです。
無理難題や誰も受けたがらない面倒な仕事を丸投げされる事が多いわけです。
良い人は断らないからな・・・
そうやって業務がひっ迫し、精神が追い詰められて心身の調子を崩す、そんな事になってしまっては勿体なさ過ぎます。
であれば、自分が無理だと思った事、嫌だと思った事を断る度胸も必要ですよ。
決断力を磨け
自分の職場を見渡してみると、ズバッとモノを言う人がいます。大抵周囲の信頼を勝ち取っている人たちです。
矛盾が多い案件や困難な案件であっても、何とか前に進めようとするための「決断」が必要な時がありますよね。
良い人は波風を立てないためになぁなぁな回答をして自分の首を絞めるような事もあります。
逆に決断力のある人は自分の信念を元にしっかりと判断をして一番いいやり方を見つけようとします。
それが今痛みを伴う方法だったとしても、です。中長期的に見て「良さそう」な判断を下そうと考えを巡らせているわけです。
決断力を磨くことが「良い人」脱却の一歩になり得ます。
「行動力がある人」を目指す
女性の「優しい人が好き」というのは、「行動力があってぐいぐい引っ張ってくれる人が好き」というのと同義な場合が多々あります。
女性のモノ言いを表面だけで捉えない事だ・・・
優しさと言うのはただただ肯定するだけでなく、厳しさを併せ持ち、さらには行動力も伴った言葉、と言える・・・のか?まぁ言っちゃいましょう。
「優しい人」というのは相手を包み込む力強さを持った人、という解釈で良いでしょう。肯定も否定も出来るし、やる時はやる、そんな人の事です。
行動力がある人はトラブルが起こった時にもササッと解決してくれそう、という良いイメージを持ってもらいやすいのです。
行動力を身に付けて、ただの「良い人」を脱出してみませんか。
行動力を身に付けるには場数を踏む事です。まずは何でも手を付けて始めてみる事からスタートしてみましょう。
嫌われる事を恐れない
嫌われることが怖いから「良い人」になってしまう、そんな人が多いです。
嫌われる事は普通のことだし、むしろ嫌われる事で前に進む事もあるんだ、ということを理解しているのとしていないのとでは、その後の生き方が大きく変わってくるはずです。
嫌われる勇気を持てると強いですよ。
自分のやりたい事を優先する
なんでもかんでも相手に合わせることによって、相手から見てもあなたの評価が上がらないですし、あなた自身にとってもとても詰まらない人生になってしまいます。
あなたのやりたい事を優先する方向に変えてみてはいかがでしょう?
伸び伸びとやりたい事をやり、言いたい事を言えば、それがあなたの魅力として写る可能性もあります。
あなたの人生はあなたのモノです。人に合わせてばかりいるのがあなたの人生ではないはずです。
良い人でいる事は報われないのだと理解する
これまで見てきた通り、「良い人」の評価は散々なものである場合が多いです。
良い人であることによるデメリットでダメージを受けるよりも、「良い人」を脱した時のメリットに目を向けてみるのはどうでしょう。
「良い人」というのは周りに流される生き方です。
そうではなく自分の思う通りに生きる事が結局は周囲からの信頼を勝ち取る事にも繋がるのです。
まとめ
ということで、「良い人」でいることのデメリットと、「良い人」脱出のための行動・思考方法についてまとめてみました。
「良い人」の良くない部分は自分の経験を大きく踏まえて書いています。
また良い人を脱出する方法については、周囲の人たちを観察した結果と、自分が少しずつ行動している内容を盛り込んでみました。
良い人でいる限り「(どうでも)良い人」の域を脱することは出来ません。
少しずつ考え方と行動を変えてみてはいかがでしょうか。
厳しい時代を乗り越える 強いリーダーがやるべき88のこと (アスカビジネス)
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