快晴さんぽは人生折り返し地点くらいまで来ましたが、年々時が経つのが早まっているように感じます。
実際に時間が速く進んでいるわけではないけど、体感上あっという間に一年が過ぎるな、と。
小学生の頃は夏休みが永遠にも思えたものですけどね。そして楽しかった・・・。
戻れない憧憬はまぶしいよな・・・
・・・いや、懐古的な話をしたいわけではないのですが、時間の流れが早く感じると時間を無駄に使うことに抵抗を覚えるようになります。
すると、「マルチタスク」つまり同時に複数の事を実行したくなってきちゃうんですよね・・・。
同時並行作業が得意な人とか、特に女性なんかはマルチタスク脳とか言われてますから、向いている人には良いんだと思うんですが、正直自分にはあまり合っていないんだろうなぁと思っています。
でもやっちゃうんだよな・・・。時間がもったいなくて。
パソコンなんかはCPUが超高速に作業を切り替えてマルチタスクを実現してますが、人間の脳はそこまでマルチタスクに向いてないんじゃないかな、と感じています。
とは言え、うまく使いこなせば役に立てることだって出来るだろうとも考えていて、今回は「マルチタスク」ってどうやったら使いこなせるんだろう?というところを考えていきたいと思います。
巷ではマルチタスクなんて非効率!なんて意見も多いです。
効率的派が3割、非効率派が7割くらいかな~
とは言え、要は使い方次第です。自分が使いこなせるかどうかです。
ただ、マルチタスクが向く作業と向かない作業があるのも事実。
ここではマルチタスクの向き不向き、使いこなす方法なんぞをご紹介していきます。
人間の脳はそこまでマルチタスクに適していない
人間は基本的に、一度に一つの事しかできません。
パソコンであれば、0.01秒(適当)とかといった極微小時間単位で作業を切り替えられますが、人間はそんなことできませんし、1分毎とかかなりの短時間で切り替えていたらそれこそ切り替えロスが大きくて無駄すぎるでしょう。
本当の意味でのマルチタスクとしては、テレビを見ながらご飯を食べるとか、音楽を聴きながら仕事するとか、片方がバックグラウンド的な行動の事が多いでしょう。
なぜなら、プレゼン資料作りながら小説を書くとかいうマルチタスクは基本不可能ですから・・・。
片方が受動的な行動と言ってもいいな。ただしそのマルチタスクが本当に効率的かどうかは・・・
あとは歩きながら音楽を聞くといった事もマルチタスクですね。歩くという行為がある程度無意識に出来るからこそ可能です。
このように、本当に同時並行的に行うことが可能な作業というのは、
能動行為 + 無意識行為(受動行為)
といった作業に限定されるわけです。
ここではこのような本当の意味のマルチタスクも対象としますし、10分といった単位で切り替えて作業をする疑似マルチタスクも対象にしたいと思います。
どちらも時短や効率化に役立てることが可能ですからね。
あまりにマルチ化するのは避けた方が良い
ということで、この後マルチタスクのメリット・デメリット、その手っ取り早い方法などを紹介していきますが、元も子もないことを言ってしまえば、
「しなくて済むなら出来るだけマルチタスクするべきではない」と
いうことです。
ホントに元も子もないな
事実そうなんですよ。
人の100%分の集中力を分散させることになるので、作業対象によっては全く不向きだったりするからです。
子供の相手をしながら自分の仕事とかやってると明らかに中途半端になるからな。子供も不機嫌になるし仕事のクオリティも下がる汗。こういうマルチタスクはダメ
とはいえマルチタスクの全てがダメかと言うとそうでもないのですが。確かにマルチタスクに向く人はいますし向く作業というのもあるんですよ。
そしてうまく使えば実際に時短をはじめ色々な効果があるのは確かです。
私はどちらかというとマルチタスクが苦手なので、どうにかして使いこなして時間を節約して生活したい!という思いが根底にあって、その方法を日々模索しています。集中力を120%にする方法を探しているのです。
時間の有効活用を目指してマルチタスクをやっていくしかないんだ!
という覚悟をお持ちの方はぜひ参考にしてください。
マルチタスクでやっちゃうことをぶっちゃけ
ながら作業とも言えるマルチタスク、こんな事やっちゃってるなぁ、と思える事例をいくつかご紹介。
やっちゃぁまずいマルチタスクについても考えてみます。
やってる人が多そうなマルチタスク
自分が同時並行的にやってしまう事は次のような作業ですね。
・テレビを見ながら勉強する
・ご飯を食べながらスマホを見る
・歩きながらスマホを見る
・歩きながらラジオを聴く
・歩きながら英語を聴く
・仕事しながらブログを書く(おい笑)
・ネットしながらメールを書く
・本を読みながらネットをする
・会議に出ながら別の作業をする
・同僚と話しながら無関係のメールを書く
などなど。ほんの一部ですね。
こんな感じでマルチタスクやってる人も多いのでは?
明らかに止めた方が良いマルチタスク
上記の中で、歩きスマホは止めた方がいい。やっちゃダメです。だって下手したら自動車や自転車とぶつかって死にますからね?当たり前ですね。
ウォーキング中にちょっとならいいか、とついついスマホ見ちゃうんだよな・・・
ほんと、病気かなっと。
あと私は車はほとんど運転しないですが、運転中は絶対に運転に集中することにしています。運転中にスマホとか本当に死ぬか殺すかしてしまいますから・・・。
あと、人と話しながら別の事をやるのもやめた方がいいですね~。絶対相手に不快感与えますので・・・。
マルチタスクはうまく使いこなせば確かに生産性向上に繋がる作業もあるんです。でもやっちゃまずいこと、効率性を逆に落としてしまう作業だってあり得ると考えています。後ほどご紹介します。
職業がらのマルチタスク
自分の今の仕事は、専門的かつ一つの事を突き詰めるような仕事ではなく「何でも屋」的な業務をすることになってます。
次から次へと分野の異なる仕事が舞い込み、期限も似たり寄ったりなので必然的に同時並行的に全く違う内容の業務を回すことになります。
そんな時、もちろん「考える作業」+「考える作業」といった「能動「+「能動」的な作業は同時並行ではできませんので、10分といった単位で切り替えてやることになります。疑似マルチタスクですね。
こういった多種多様な作業をスピーディにこなす必要がある場合、マルチタスクでは効率的な面と非効率な面があるんです。
メリット・デメリットを見ていきたいと思います。
マルチタスクのメリット
同時並行的に作業することにはどんなメリットがあるのか。
このメリットを存分に享受できるマルチタスクが出来るといいですね。
時短に効く
うまくはまれば、異なる作業を全く個別に進めるよりも合計時間を短くする事も可能です。
小さい単位のタスクをうまく時間割り当てすれば時短を狙えます。
例えば、残り時間が10分しかないという場合でも、10分で出来る作業を割り当てればそれだけ時間を効率的に使えたことになります。
パズルをはめる感覚ですね。
もちろん適したタスクを選ばないとけないので目利きは必要ですけどね。
精神的な満足感が得られる
複数の作業を詰め込んで実行できれば、
「俺はやったぜ!」
といった満足感を得ることができます。
これが次の作業への活力になる可能性も否定できません。(例え本当は効率化していなかったとしても・・・)
脳に適度な負荷がかかる
異なる内容を並行的に考える場合には、複数のインプットさらには複数のアウトプットを行う事になりますから、脳にはそれだけ負荷がかかることになります。
このような負荷状態でもオーバーヒートしないように脳を慣らす事が出来れば仕事に私生活に生かすことが出来そうです。
気分転換になる
全く異なる分野の仕事を並行的に行えば、一つの事を根詰めてやるよりも気が晴れるかなぁ、というメリットです。
しんどくてやりたくない仕事と合わせて好きな仕事を並列させて、気分を変えながら進めちゃうという寸法です。
マルチタスクのデメリット
メリットがあればその裏返しでデメリットもあるのが世の常。
マルチタスクのデメリットも結構あります。
頭の切り替えロス発生
短時間でうまくやることを切り替えられればいいのですが、時には切り替えのやりすぎが時間的なロスを招くことになります。
全く異なることに取り組む時は、その分作業に対する理解が追い付かない可能性がありますからね。
頻繁に切り替えていたら、その作業を思い出すなどの時間がかかるので、無駄が生じる可能性があるわけです。
そういった無駄の発生しない切り替え方が出来るといいのですが。
脳がオーバーヒート
適度な負荷なら良いですが、能率を求めすぎて脳がダウンしてしまっては能率どころではなくなります。
脳が焼き切れないレベルのマルチタスクにとどめておくべきです。
クオリティが落ちる可能性がある
100%の集中力を分散して合計100%になれば良いですが、分散した結果合計しても80%にしかならなければ結局能率が落ちている事になります。
すると単位時間当たりのアウトプットクオリティも落ちる事になってしまいますね。
どっちつかずな状況にならないようにマルチタスクに適した作業を選ぶ必要がある訳です。
物理的に危険な場合がある
意識が複数に割れることによるリスクがあります。
例えば前述の通り「歩きスマホ」ですね。
意識がスマホに向いてしまうので、周囲の人や走行物に意識が向かず非常に危険、というのは言うまでもないことです。
そういった類のマルチタスクは、自分、あるいは他人を危険にさらすので自重すべきでしょう。
マルチタスクを得意になる方法
人間は元来マルチタスクが苦手です。人間は基本的に一つの作業にしか集中できないという事を念頭にマルチタスクを実践するべきですね。
マルチタスクをやり易くするための工夫をご紹介。
小さなタスクに分解する
異なる仕事を同時並行的に行うには、大きな塊のままだと都合が悪いです。
例えば
・会議資料を作る
・会議を設定する
という二つの仕事であれば、
・「情報を集める」「ストーリーを考える」「PCで書く」「推敲する」
・「メンバーを選定する」「スケジュールを決める」「会議室を確保する」「招集する」
といった作業に分解し、うまく時間に当てはめて効率よく完了できるように進めるのです。
例えば時間があまりないのであれば時間のかからない情報集めと会議室確保を先にやっつけてしまう、などといったやり方です。
何をやるにも小さいタスク単位に分解して取り組んでみるのです。
これは言ってしまえば「シングルタスク」を極めた状態に持っていくことを意味します。
一つの小タスクを短時間で集中して終わらせて次に進むという事の繰り返しです。
複数の仕事を同時に行っているように見えて実は、一つの作業つまり「シングルタスク」を連続で行っているに過ぎません。
実はパソコンも同じ。極小時間の中でシングルタスクを切り替えているだけなので。
このように目の前の作業一つに集中する事が一番効率的、と言う場合が往々にしてあります。
PC環境はマルチディスプレイに
調べものをしながら資料を作るというような場合に、画面一つでは使い勝手が悪いです。
本当の意味でのマルチタスクではありませんが、
「調べものをする」
「資料を作る」
という二つの作業の間に無駄なラグが発生しないよう、物理的に画面を二つ(以上)にしてしまうのです。
マルチディスプレイを一度体験すると、シングルディスプレイには戻れんな
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別の作業をする時は今までの作業を頭の外に
複数の作業をする時に、前の作業の懸念点ややり残した事などを引きずるとパフォーマンスが発揮できません。
今目の前にある作業に集中することでパフォーマンスを落とさないようにしましょう。
マルチタスクに向く作業
やっても意味のない、さらにはマイナスになってしまうマルチタスクがあるのも事実、逆にマルチタスクを適用することで捗る作業があるのも事実。
ではマルチタスクに適した作業とはどんな作業でしょうか。
意識的な行動が1つのみの作業
前述した通り、無意識で行っても価値がある作業を絡めると良いですね。そして意識としては一つの作業のみに集中するわけです。
「無意識の作業」と言う部分は「完全に慣れ切っている作業」と言ってもいいです。
例えば
「料理をしながら英語のリスニングをする」
→これは料理に慣れているからリスニングに集中する場合と、リスニングに慣れているから料理に集中する場合があるでしょう。
いずれにしても集中するのは一つです。もう片方は慣れていて無意識に近い状態でこなせるものを選びます。
「掃除をしながらオーディオブックを聞く」
→掃除を無意識に出来るとした場合に、「本を聞くこと」に集中です。
本を読むのではなく聞くんですね。「オーディオブック」を使う事で時短にもなりますし、視覚で読むよりも頭に入ってきやすいという利点もあります。
体と脳を使う作業
マルチタスクとして体と脳を使う作業を選んでみます。
「意識的な作業1つのみ」に通じる所がありますが、体の動きをルーチン化・無意識化出来ている作業であれば、もう一つの作業に脳を集中させることが可能です。
例えば
「ウォーキングしながらラジオを聞く」
→ウォーキングはルーチンで実行可能ですから、ラジオを聞くことに集中できます。
ラジオの部分を英語の勉強、シャドーイングとかに変えても良いですね。ただし周囲の音が聞こえなくなるほどの音量で聞くのは止めましょう。
近づいてくる車の音などは十分に聞こえるよう配慮です。
「筋トレしながら本を読む」
→腹筋しながら小説を読むといったマルチタスクです。
腹筋はルーチン化できますから本を読む事に集中です。腹筋がきつくても本を読むための集中力を切らさない事が大切ですよ笑
マルチタスクに向かない作業
脳と脳を同時に使う作業はマルチタスクに向きません。
例えば資料を作りながらテレビを見たりすると、意識がどっちつかずになってしまってどちらのパフォーマンスも上がらない、なんて事になりがちです。
もっと言ってしまえば言語が脳に入ってくる”複数”の作業は同時にしない方が良い、という事です。
仕事の言葉とテレビの言葉が脳の中で衝突してしまうわけですね。
複数の人に同時に話しかけられると「ちょっと待て!同時に話しかけるな!」ってなりますもん。
もしも複数の言葉が頭に入ってきても同時に処理できる人がいたら、それは人間を超えたナニカなのかもしれません・・・。
聖徳太子的な・・・?
まとめ
ということで、マルチタスクのメリット・デメリットやその方法、マルチタスクに向く作業向かない作業なんかを見てきました。
実際に生活の中でテレビを見ながらブログを書いたりとかってやっちゃうんですけど、言葉と言葉のぶつかり合いでどっちつかずになってしまうんですよ・・・。
薄々分かってはいるんですけど、マルチタスクの魔力にとりつかれてしまうんですねぇ。どうやればマルチタスクを活かせるのかを考えたいところです。
闇雲になんでもかんでもマルチタスクすればいいってもんじゃないんですね。マルチタスクに向く作業、向かない作業を見極めましょう。
「マルチタスクなんて意味ない!非効率!」という意見も溢れていますが、ただ鵜呑みにしているだけでは思考停止で終わってしまいます。
何ごとも要は使いようです。
このマルチタスクは自分に合ってる!
というやり方を見つければ良いだけですね。人の意見は人の意見として受容しつつ、自分の意思を持って日々生きていきましょう。
一気に10の仕事をこなす! マルチタスク・ワーキングのすすめ (アスカビジネス)
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