TOEICテスト本番で、「音が聞き取りにくいな~」と感じたことはありませんか。
音声がクリアに聞こえていれば、あと20点、30点は上がるんじゃないか、という事はざらにありますよね。
私たちが音声を聞き取りにくいと感じる場合、次のような要因が考えられます。
「会場の音響環境が悪い」
「耳の調子が悪い」
「脳の処理能力が追い付かない」
これらの要因に対処することで、試験本番における「聞き取りやすさ」を劇的に上げることが出来るのです。
では一緒に見ていきましょう。
TOEICの音声を少しでも聞き取りやすくする方法~本番で聞き取れない人へ~
TOEICのリスニングで5点でも10点でも伸ばすためのテクニックをご紹介します。
自分に合いそうな方法を見つけて下さい。
会場の環境の悪さに立ち向かう
試験会場のスピーカー環境とか、周りの人が静かな人か、とかって、ほんとに運ですよね・・・自分では選べません。
たまたま高性能スピーカーから丁度良い距離で、周りの雑音もない、という環境であれば
聞き取りやすさに問題は出ませんが、そういう環境ばかりじゃないですしね。
運営には、音声環境の向上を意識してほしい所ですが、文句を言ってばかりもいられません。自分でどうにか出来る方法を探してみます。
①席を変える。
100人、200人規模を収容する教室で試験を受ける際、後ろの端っこの席を割り当てられてしまったために、リスニングの音声が聞き取りにくかった!という経験をお持ちの方、結構いらっしゃるんではないでしょうか。
試験開始前の音声テスト時に聞き取りにくい場合、前の席が空いていれば席の交換・移動が可能ですので、試験管にお願いをしてみましょう。
私もだだっ広い教室の後ろに座らされ、音が聞き取りにくかった経験があります。
前方の席が空いていたので席を変えて貰えばよかったと後悔しましたね。
②音質の悪いスピーカーでリスニングの勉強をする
TOEIC試験会場のリスニングに使ってる機材って結構しょぼ~くないですか?古いラジカセみたいな機材を使っている所もあったりします。で、高音がこもったり音が割れたり・・・聞きにくいったらないですよね。
こればっかりは受験する会場の機材に左右されますから、自分ではどうにもなりません。
そこで、普段から音質の悪いスピーカーを使って勉強するのです。これに慣れれば、試験本番のしょぼい機材でもそれほど聞き取りにくくはならないはずです!
↓おすすめとして真っ先に挙がるのがこの「ロジクール(LOGICOOL) Z120BW」ですね。もの凄い数が売れてます。非常に安くて評価も良いです。ただ、私も使っているのですが、値段(1,500円ちょっと)の割に音質が良いというだけで、高級スピーカーには全く歯が立ちません。しかし、むしろそれが良いのです!適度(?)に音がこもるので、これで普段の勉強をしておくと、本番でよく聞こえるでしょう。
↓とはいえ、普段もやっぱりそれなりの音質でリスニング勉強をしたい!という方にはこちらがおすすめ「JBL Pebbles」です。USBで音信号と給電双方可能の簡単接続、音質は折り紙付きです。ノートPC内蔵の音声などで勉強している方には非常におすすめです。
集中力を上げるための方法はこちらの記事をご覧ください
③リスニング勉強時の音量を小さくする
実際の試験会場で、音がやたら小さいことがあります。実際は音声テストを行って、問題がある場合は改善してもらう事が可能ですが、そうはいってももっと音が大きい方が良いなー、という場合もあり得ます。
これも普段から小さい音でリスニングの勉強をすることにより、本番の音がそれほど小さく聞こえない、という効果をもたらすのです。
④ドアや窓を開けて、或いはテレビを付けて勉強する
雑音に慣れる訓練です。試験中に試験管の動作や、風邪気味の人の鼻をすする音、咳払いなんかが煩わしく感じたことはないですか。
普段の勉強時に雑音をわざと取り入れて、試験本番のちょっとした物音などには動じない体と心構えを作るのです。
普段からイヤホンやヘッドホンで周囲の音を完全シャットアウトしたり、全く音のしない防音室のような部屋で勉強をしていると、本番のざわざわした空気が気になって仕方なくなってしまいますよ。
⑤音質の低いイヤホンを使う
とはいえ、住宅環境の事情で前述のようなスピーカーが使えないとか外でも勉強したいとかいう場合はイヤホンを使わざるを得ない状況もありますね。
そのような場合もやはり音質が低めのイヤホンで練習することで高地トレーニングの効果を発揮できますよ。
まぁ音質が低いというと語弊があるかもしれませんが、”そこそこ”聞こえる音質で低価格なイヤホンを選んでTOEICのリスニングに使おう、という事です。
普段から音質低めの英語で練習することによって本番で力を発揮する・・・!
高級で細部まで聞こえてしまうイヤホンは、TOEICの練習には逆に不向きなのです。
自分の耳をチューニングする
耳の調子が悪い場合、やはり聞き取りにくくなってしまいますよね。良く聞こえる「耳」を手に入れるために出来る事を書いてみます。
⑥耳自体の能力を上げる。
聴覚・聴力を上げてしまおうという事です。
「耳門」(じもん)と呼ばれるツボ(口を開けた時に耳の内側の突起から指一本分上にできる窪み)を押すと難聴に効果があるそうです。
耳周りの血流をアップさせる事でも、聴力を上げる事ができます。方法は、耳たぶを引っ張ってくるくる回したり、耳の軟骨に沿ってさすってみたりなど、耳周りで自分が気持ちいと感じる事を実践してみてください。
また難聴や一時的な不調でどうしても耳が聞こえにくい、という場合は補聴器を使ってみるのも一つの手です。TOEICテストでは補聴器の使用が認められています。
⑦手をメガホンのようにして音を集める
これは、試験会場のスピーカーがあまりに遠くて聞き取りにくすぎるという場合の最後の手段としてご紹介です。
利き手でない方の手を耳の周りに当て、メガホンのように丸めて音を集約する方法です。
この時、丸めた手の方向を、スピーカーの方に向くようにします。
この「音を集める」方法は結構効果がありますよ。ただ、片手が使えなくなるので、その分不便さが増します。いざという時、使ってみましょう。
脳の処理能力を上げる
音声が脳に入ったときに、脳が処理できる量を超えている場合、情報が欠落して
「聞き取れなかった~」
となるわけです。となれば、脳の音判別能力を上げてしまえばよいわけです。
⑧音声のスピードを上げてリスニングする
「リスニングの音声スピードが速くて全然聞き取れないなー」
という声をよく耳にします。
それなりにTOEICの勉強をして、集中して聞いているのに英語が理解できない、というのは結構悲しいですよね・・・。
TOEICのナレーターの一人、オーストラリア人男性の話すスピードは特に早く感じます笑
そこで、私が実践した方法として、
「普段の勉強時の音声スピードを1.2倍程度にする」
という方法をご紹介します。
これは結構効きましたね。高速で音声をしっかり聞いて理解した後に通常速度の音声を聞くと、
「あれ?こんなに遅かったっけ?聞き取りやすい!」
となります。普段から速い音に慣れておけば通常音声がスローのように聞こえ、一種の「リスニング出来る感」を感じることができます。
「1.2倍」という部分はご自分のレベルに合わせてもう少し速くしたり、遅くしたりと調整してもらえればと思います。
ちなみに私はパソコンでは「聞々ハヤえもん」というソフトを使っていました。音声スピードの変更が楽ちんでしたし、スピードを変えても音程が変わらないという点が素晴らしいです。
⑨シャドーイングする
これは私がリスニングにおける「最強の勉強法」と自信を持ってお勧めできる勉強法です。シャドーイングは簡単に言えば、音声を聞いて少し遅れて自分でも発音していく、という手法です。
音を聞く → 頭で理解する → 口から正しく発声する
という流れを一瞬一瞬でこなしていく必要がありますので、リスニング能力が大きく鍛えられます。
シャドーイングをマスターすれば、リスニングのスコア480点位が見えてきますよ。
詳しい方法はぜひ次の記事をご覧ください。
音声は工夫次第で劇的に聞き取りやすくなる!
ということで、ここで紹介した方法は、「普段のリスニング環境を乏しく」して、
「本番の環境」での聞き取りやすさを相対的に上げる、という方法が多かったですね。
いわゆる高地トレーニングみたいなものです。標高の高い地域でマラソン等のトレーニングを
行うと心臓が強化されて、平地での本番がとても楽に感じる、という手法と同じなんです。
このように音声の聞き取りやすさを上げて、リスニングスコア50点アップは可能だと思います。
まとめ
・音を聞き取りやすくするために、「会場の環境に負けない」「耳の性能を上げる」「脳の処理能力を上げる」を意識してみよう。
・マラソンの高地トレーニングのように、自分の「聞き取りやすさ性能」を上げていこう。
・TOEICの音声を聞き取りやすくするだけで、スコア50点アップを目指そう!
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