人の耳は年齢が上がると共に、段々と高音域が聴こえ難くなっていきます。
個人差はありますが、これは仕方のない事です・・・。
また、人間が聴く事の出来る音の周波数にも限りがあります。
人間の耳は20Hzから20,000Hzの間の音を聴き取る事が出来ると言われている。
この周波数範囲を可聴域と言ったりしますね。
その中でも3,000~4,000Hz程度の音が聴き取りやすいようです。
ちなみにCD、つまりコンパクトディスクに収められた音の周波数の上限は22,050Hzとなっています。
サンプリング周波数44.1kHzの半分な。
人間の耳は、年齢が上がるごとに聴こえる音の周波数、特に高音域が聴こえなくなっていってしまうのです・・・。
CDの音すら、全周波数帯の音がちゃんと聴こえるかと言うと、歳行った人は怪しいですね。
今回は自分の耳が一体どれくらいの周波数までの音を聴き取れるのかをテストするための方法をお伝えしたいと思います。
自分の耳に自信のある人もない人もぜひ試してみて欲しい。
ハイレゾ音源の躍動
人間の耳の限界が約20,000Hz(20kHz)で、加齢と共に徐々に高周波数を聴き取れなくなっていくにも関わらず96kHzや192kHzといったハイレゾ音源がにわかに脚光を浴びるのは「出来るだけホンモノの音を聴きたい」という欲求の現れかもしれません。
生の演奏であれば、楽器の特性に応じて20kHzよりも遥かに高い音域も奏でられているからな。
それでも私たちの耳はそこまでの高音は原理的には聴き取れないのです・・・。
192kbpsのmp3は周波数的には19kHz程度まで出ている事になるが、正直言うと、この192kbpsのmp3くらいでも音質的に不満はないのだ・・・。
とはいえ、直接的な音として感じ取れはしなくても、ハイレゾの高音域は確かに空気を振わせているわけですので、その空気感みたいなものを人間は感じ取れているのかもしれません。
そして、耳の性能として、出来るだけ高周波数の音まで聞き取れた方が音楽を豊かに楽しむことに繋がるのは間違いないでしょう。
自分の耳の性能を調べるためのソフトウェア「可聴周波数域チェッカ」をご紹介したいと思います。
「可聴周波数域チェッカ」でどれほどの高周波数まで耳が対応できるかをテスト!
「可聴周波数域チェッカ」は簡単な操作で、自分の耳がどのくらいの周波数まで聴き取れるのかをテストする事の出来るソフトです。
面白いのでやってみて下さい。
「可聴周波数域チェッカ」のダウンロード
「可聴周波数域チェッカのダウンロードページ」へ行きます。
↓下方にダウンロードリンクがあります。圧縮ファイルですね。インストール不要なのでお手軽便利です。
↓ダウンロードされたのは、ほんの70KB未満のファイルです。超絶に軽いソフトウェアですね。素晴らしい。
「可聴周波数域チェッカ」の使い方
先ほどダウンロードした圧縮ファイルを解凍すると次のようなファイル・フォルダが出てきます。helpフォルダの中を見てみましょう。
↓helpフォルダ配下に「index.html」があり、これを実行するとブラウザが起動し、ソフトウェアの説明を見る事が出来ます。
↓こんな感じの説明ファイルですね。
↓そして「mamimichk.exe」を実行すると「可聴周波数域チェッカ」が起動します。WindowXP時代のソフトウェアですが、Windows10上でも難なく動作しました。
↓起動するとまず簡単な設定画面が表示されます。音量を調節し「サンプルサウンドの再生」で音量を確認したのち、問題なければ「音量調整の完了」を押します。
↓メイン画面に遷移します。「現在の周波数」で周波数を確認しつつ、「チェック開始」を押すことでテストが始まります。
↓「周波数手動設定」によって、細かく周波数を変更する事が出来ます。
↓音を聴いた後、何回音が聴こえたかを選びます。当たると自動で周波数が上がり次のチェックが可能となるわけです。外れると少し周波数が下がります。もちろん自分で調整も出来ますよ。
使い方はこんなところです。簡単ですよね。
ぜひ色々な周波数の音を聴いてみて下さい。22kHzくらいまで聴こえたらスゴイですよ・・・。
「可聴周波数域チェッカ」の音を実際に聴いてみよう
さて、実際に「可聴周波数域チェッカ」を使ってテストをしている場面をご紹介したいと思います。
↓動画にしてみました。こんな感じでその周波数の音が何回鳴ったかを当てると周波数が上がっていきます。
動画撮影時の音の録音可能周波数が低いのか、12,000Hzのテスト以降の音が聴こえなくなっていますが、実際の私の耳には聞こえています。
そして、16,000Hzで聞こえなくなりました。間違えると自動で少し周波数を下げてテストを継続してくれます。
私の耳の限界は15,500Hz(15.5kHz)くらいでした。思いのほか低かったですね・・・。
128kbpsのmp3の上限周波数が16kHz程度と言われていますので、ビットレート128kbpsを超えるmp3だと私の耳には判別不能という事になります・・・。
とは言え、実際には自分の耳は128kbpsと192kbpsのmp3の音質の違いはなんとか聴き分ける事が出来る・・・!まぁでも160kbpsくらいから上は判別できないだろうな・・・。
という事で、人間の限界と言われる20kHzには遠く及ばないほど耳が劣化している事が分かりました・・・。
今度、子供に聴かせてテストしてみたい。18kHzとか聴こえるんだろうか。興味津々。
16kHz以上が聴こえないという事実はショックではありますが、オーディオにお金を掛けてもしょうがないな、という事が分かって良かったです(笑)
ホント、歳食ってからオーディオに金を掛けても高い周波数帯の音が聴こえないんだから若干もったいないんだよな・・・。
まぁ、「お金をかけた」という事実があれば、プラシーボ的に「良い音」を聴いているという満足感はあるのかもしれませんね。
まとめ
ということで、自分の耳がどこまでの高周波数音を聴き取る事が出来るのかをチェックするための方法をご紹介しました。
「可聴周波数域チェッカ」は軽いソフトですし、気軽に耳のテストが出来ますよ。
人間ドックの時の耳の検査を思い出す音だな(笑)
四十路の自分は16kHzも聴こえないほどの体たらくでしたが、あなたはどこまでの音が聴こえますか・・・?
最後までお読み頂きありがとうございます。もし少しでも役に立ちそうだと思われたら、ソーシャルメディアでの共有をお願いします。
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