よく聞く言葉として
「人の心は変えられないんだから、まず自分が変わろうよ!」
という表現があります。
言いたい事はよく分かるのですが、思考停止ワードっぽい匂いがして嫌な感じがするんですよね。
その「嫌な感じ」の正体について考えてみたいと思います。
人の心を変えられないとしたら、そもそも人間関係なんて構築できないじゃない?
そう、私たちは他人の心と関りながら生きているわけです。人の心を動かせないのならば人間社会の中で生きてはいけないと思うんですよ。
自分と他人は違う人間で違う考えを持っていますから、他人の心を動かせないのであれば自分にとって地獄みたいな世界になってしまいそうです。
「人の心は変えられない」になぜ違和感を感じるのか、そして人の心との関わり方をどうしたらいいのか、について考えて行きたいと思います。
私たちは人の心を動かして物事を前に進めようとしているのではなかったか?
そもそも私たちは自分一人の力で何かを成そうとしても限界があります。
だからこそ他人の力を借りて物事を前に進めようとするわけですよね。
特に仕事なんて自分一人の力で出来ない事の方が多い。
・膨大な作業量、役割の分担
・意思決定のための議論
仕事の場で”人”、そして”人の心”と触れる機会は多いはずです。そして人と関わりながら物事を前に進めています。
そんな時に人の心を動かせないとしたら、仕事を円滑に進められるとはとても思えません。
仕事の場で感情は不要と言うが、仕事をする人だって人間だから感情・心で意思決定を変える可能性はある。
嫌いな人との仕事はどうしても気分が滅入る、そんな当たり前の事にも目を向けてみると”人の心”って面白いな、と感じます。
仕事の場ですらそんなんですから、もちろん、プライベートの場でだって”人の心”は動きまくりです。
例えば
最初は嫌いだったけど、触れ合ううちに何故か好きになっていた。
そんな話には枚挙にいとまがありません。
そう、人の心は変わりますよね?
人の心を変える努力を止めた時、人間関係が終わるのだと私は考えています。
もちろん、しつこいとか害を与えるとかいう関わり方はダメだけどな・・・
人の心として自分の心との接し方について見ていきます。
自分を変える事は良い事なのか?
「他人を変える」事がなぜ無理・無駄・良くない事と考えられるようになったのでしょうか。
自分の心を変える方が簡単だからでしょうか?
でも、自分の心を無理やり捻じ曲げるって結構なストレスですよね?
日本人は、自分への攻撃・自己犠牲・自虐的な事が美徳みたいな風潮を持ち出しますけど、そんな事を続けているから「ストレス社会」とか「うつ病が増えている」なんて事になるのではないかな、と思っています。
自分が変わろうとし続けるのは無理があります。自分を殺し続けるのと同じだからです。
そして他人は今のまま変わっていないのであれば自分にとってのストレスが続くことになってしまいますよね。そんなの楽しいですか?
きちんとした理由があって他人を変えるのであれば、それは悪い事ではなく、むしろ自分の心を守るためにも有用な事ではないでしょうか。
他人を変えられないのではなく、他人を変えるための熱意が足りないだけ?
他人を変えるためにはそれ相応のパワーが必要です。
・変えるための盛り盛りの根拠が必要?
・熱い説得が必要?
・変わってくれるまで何度もアタックが必要?
まぁ、もちろん熱意も必要でしょう。
しかし、しつこく粘ったからと言って良い結果が生まれるとは限りません。
他人に変わってもらうにはどのようなアプローチが良いのか、考えてみました。
他人の心を動かすにはどうしたら良いか
これはブロガーとしての考え方の影響も大きいのですが、人に変わってもらうためには一定のやり方があるんだろう、という事が分かって来ました。
人の心を動かして購買行動を起こさせるブロガーはそこら辺をよく考えているはずだ。
人の心を動かすために実践しているブロガーとしての、味付けをされた私のやり方をご紹介したいと思います。
未来を見せる
「あなたが変わってくれないと無理!」
なんて言い方ではなく、
「あなたが心を動かして行動してくれれば、1年後にこんな利益になって返って来るよ」
という言い方をする事で相手は心を動かしてくれる可能性が高まります。未来の利益を見せるのです。
人は先の事より目の前の利益を優先しがちではありますが、きちんと示して相手にもメリットが大きい事であると示せれば少なからず乗ってくれるかもしれませんよ。
もちろん、目先で利益になる事があればそれをニンジンのようにぶら下げてみてもいいでしょう。
心を動かして行動することでどんな良い事があるかをリアルに感じさせるんだ!
権威性を使う
人は、特に日本人は権威に弱いです。
「ノーベル賞受賞者のあの人が言っている」
「あの〇〇大学の教授の研究結果だ」
「□□部長が会議でこう言ってたよ」
そんな感じでさりげなく”権威”をちらつかせる事で、それとなく相手の心を誘導していきます。
あまり露骨に権威を登場させると反発を食らう可能性がありますから、さりげな~く伝えてみるのが肝です。
偉い人、すごい人が言っている事なら間違いない!という考えを誰しも少なからず持っているものだ・・・!
褒める
人は皆、承認欲求を抱えて生きています。誰かから褒められたいのです。認められたいのです。
そんな中、その人の事を褒めてあげる事で、こちらの言い分を聞いてもらいやすくなるのは当然の帰結ですよね。
褒める → もっと褒めてもらいたいから褒めてくれる人の言う事を聞く
というごく自然な反応です。
松下幸之助は人を褒める事に長けていたそうですどんな人であっても自分よりもすごい部分は必ずあり、それを見抜いて褒める事でその人の心を動かし能力を発揮させていた、という訳です。
人の心を動かしたいなら、褒める事を意識してみてはいかがでしょうか。
欲求に訴えかける
その人が欲している事・情報などを調べて伝えてあげる事でこちらの言い分を通しやすくなる、というのはあると思います。
人には欲求があります。その欲求を満たしてあげる事が出来れば懐柔しやすくなるわけです。
逆に相手にとって不愉快な事をし続ければ言うことなど聞いてもらえるわけないですね。
相手が何を望んでいるのかを捉えて接してみましょう。
返報性の原理を活用する
上記の「欲求に訴えかける」と通じるものがありますが、人は何か施しをしてもらったら、お返ししなくては!という心理が働きます。
これを「返報性の原理」といいます。
普段の生活でも何か親切にしてもらえれば「お返し」をしたくなったりしますよね。
結婚式など見ると、ご祝儀をもらったら引き出物を渡す、なんて行動が当たり前になっています。
「お返ししたくなる」人の心理を考えて、人へはGiveの精神で接すると相手を動かしやすくなるはずですよ。
自分ごととして考えてもらう
「考え方を変えないと、あなたが損をすることになるよ?」
という話をしてみると相手の心に響く可能性があります。
人間、損をしたくない、という心理が働く。
「自分が」損をしたくないから行動を変える、という方向に持って行けると良いですね。
とにかく相手に「自分ごと」として捉えてもらうのです。
責任を持ってもらう、と言ってもいいかも知れません。
人間は「自分の事」として考えれば行動も違ってくるものです。
否定ではなく肯定で接する
否定されていい気持ちになる人は恐らくいないと思います。
超絶なマゾ以外はな・・・
否定ではなく肯定の言葉・態度で接する事で、相手もあなたに心を開いてあなたに合わせた行動をしてくれるようになる可能性が高まります。
まとめ
以上、「他人は変えられない!」という考えに疑問を持って、自分の心を守るために人の心を動かすことを諦めずに行こうぜ!
というお話しをしました。
人とのコミュニケーションによって人の気持ち・行動を変えられる可能性があります。人の行動が自分の意思に沿っていたらストレスも減りますよね。
プライベートでも仕事でも、人の心と行動を変える事は出来るし、むしろ変えていかないと楽しく生きられないと思う。
自分が変わり続けなければならない人生に生きづらさを感じたら、ぜひこの記事を参考にしてみて下さい。
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