私は虫が好きな方です。トンボやカブトムシ、セミなんか好きですね。
害虫と言われるゴキブリとかシロアリなんかは好きとは言えないですが「まぁそういう生き物だし仕方ないね」という感情があるだけです。
我が家の奥さんは大の虫嫌いでして、どんな虫も触るのはおろか見るのも嫌、といまぁ一般的~やや過剰気味な虫嫌いと言えるでしょうか。
うちの奥さん、セミを見せただけで絶叫だぜ・・・
同僚に聞いた話で、ゴキブリが家の中に出た際に奥さんが家の外に逃げてしまって、退治を全く手伝ってくれなかったと嘆いていました。
そんな話を聞くにつけても、虫が嫌いな人は多いんだな、ということは当然の感覚としてありますね。
人間、よく分からないものに対しては恐怖感、嫌悪感を感じるように出来ています。それが普通です。
虫の造形、生態、食事、生殖、知らない事ばっかりじゃないですか。そういうコントロール不可の対象に対して距離を置きたくなるのは当然の事と言えますね。
ここでは虫に対する「よく分からない」状態を少しでも脱して、虫嫌いを克服していくための方策についてご紹介したいと思います。
虫嫌いの理由
人間が虫を嫌う理由は何でしょうか。
いくつかあるのだとは思っています。
うちの奥さんなどにも聞いてみて虫嫌いの理由を特定していきたいと思います。
周りに「嫌いになりなさい」と教えられるから
「ハチは刺すから近づいちゃダメ!」
「ゴキブリは汚いから触っちゃダメ!」
「毛虫は触るとただれるから近づいちゃだめ!」
そんな感じで親なり先生なりに教えられながら育つのが子供です。
虫を食べる地域の人間であれば逆に
「虫取ってこい!」
なんて言われるのかもしれませんけどね。
そんなこんなで虫を必要としない、むしろ害だと思っている人間が多いのであれば子供もその考えに染められていくのも仕方ないでしょう。
害があるから
刺す虫、臭い虫、不潔な虫などなど、害をもたらす虫が嫌い、というのは理解できる理由です。
例えばハチやカメムシ、ゴキブリなどですかね。巷でも嫌われる虫の筆頭に挙げられるでしょう。
カメムシなどはいや~な匂いを体から出します。
その匂いが嫌い、という人は多いです。当たり前か。
パクチーの匂い・・・
私も昔田舎に住んでいる時はカメムシが家の中に何匹もいたものです。
昔ながらの家はあちこちに隙間があるので虫が入り込んできちゃうんですよね。
カメムシも暖かい所が好きですから、あれよあれよと人家に集まってしまう。カメムシだって本能で動いているだけなのに人間は嫌って殺してしまうわけです。
お互い良い事無いんですよね・・・。
ただ、そういった害をもたらす虫が嫌いだという心理が、他の虫全てに及んでいるのだとしたら、少しもったいないかも?とは思います。
大人になったから
昔は虫が平気だったのに、いつの間にか見るのも嫌!になってしまった人は多い。
感性が大人になったという事かもしれません。
ただ、その感性は「人間とは異なるものに嫌悪感を抱く」という類の、ちょっと度量の狭い感性ですけどね。
虫が嫌いじゃない自分は心が子供のままなのか!・・・そんな気はしてた。
単純に気持ち悪いから
人間などの哺乳類とは似ても似つかないその造形や生態を考えると、虫に対する嫌悪感しかわかない、そんな気持ちになる人も多いでしょう。
いわゆる「気持ち悪い」という感情ですね。
同じ人間ですら「あの人、生理的に受け付けないわ~」なんて人がいる位ですから、人間対虫であればさらに「気持ち悪い」という感情を持ってしまう人が多い事にも納得です。
虫も人間を気持ち悪いと思っているかもしれないけどね・・・
そもそも虫嫌いは普通
子供であれば先入観がない分、虫への嫌悪感もそれほどでは無かったりしますが、大人になると嫌いになるという人は多いです。
人間は基本的にころころ丸くて柔らかくて目がまあるい生き物、つまり人間の赤ちゃんや犬・猫、コアラやパンダなどが好きですよね。
そういう丸くて柔らかい動物が嫌い!嫌悪感を感じる!という人の方が少数派でしょう。
つまり相対的に硬くてゴツゴツしていて哺乳動物などとは全く違うカタチをしている虫の事は嫌いになっても仕方ないのでよ。
虫嫌いは普通の事なんだ、と考えても良いでしょう。
むしろそんな中で「虫が好き!」という人は普通の人には獲得できない類まれな能力を勝ち取っているといっても過言ではないのですよ。
虫が好きな俺は能力者だったのだ・・・!
虫嫌いじゃない人のメリット
虫が好き、とまでは行かなくてもそこまでの嫌悪感はない、という人は生活の中で様々な利点を有していることになります。
その辺を少し考えてみましょう。
虫が嫌いじゃないならそれだけで儲けもの
モテる?
虫嫌いでない人(特に男性)はモテるというか「マイナスにならない」、という程度には効果があるでしょう。それなりに小さくはない効果ですよ?
正直「虫いやだーーー!」とか言って逃げ回ってる男はみっともないです・・・。
男の自分から見ても恥ずかしいので、女性から見れば頼りにならない男性に見える事間違いなしです。
屋内で虫を見つけても寛大な気持ちで
「大丈夫大丈夫!虫も一生懸命生きてるだけだから!」
と言って優しくつまんで外に出せる、そんな男は頼もしいですね。
子供のヒーローになれる
虫取りなどでカッコいい虫を捕まえて見せてあげる事が出来れば、「パパ(ママ)すごーい!」と羨望のまなざしを受ける事間違いなしです。
逆に虫に対してへっぴり腰では子供からシラケた目で見られてしまう事間違いありません・・・。
子供と虫取りに行くような時期までに虫嫌いを少しでも克服できると良いですね。
虫を好きにならずとも、触れるくらいまで持っていければ御の字だな
家で虫が出ても慌てず対処できる
部屋に虫が入ってきただけで慌てふためいて叫んで逃げちゃう人って、なんか生活力ないなぁって思ってしまいます・・・。
虫に嫌悪感が無ければそっとつまんで外に出してあげる事も出来ますし、害虫であれば殺虫スプレーなどで退治しちゃうことも簡単でしょう。
日本で生活する上で、虫対策がナチュラルに出来る人は大きなメリットを持っていると言えます。
これから発生しそうな虫たちに対する耐性がある
2018円の夏は暑かったですね。
異常気象などと言われてますが、これからはこの温度が普通になっていくんではないでしょうか。
そして気温が上がっていけば必然的に虫は増えます。東南アジアの虫を見るに、日本の虫も巨大化していく可能性だってありますよね。
虫嫌いな人はますます生き難い世の中になってしまうばかり。
であれば虫に対する嫌悪感が小さいほうが、暑さを増す日本での生活はしやすいだろうと想像は出来ますね。
虫嫌いを克服する方法
虫嫌いは普通の事だとしても、嫌いだと言って逃げているだけでは何の進歩もありません。
虫嫌いを克服する方法をご紹介しましょう。
虫も人間が怖いのだと考える
虫だって、よく分からないあなたの家の中に迷い込んで外に出る事も出来ずに困っているのかもしれません。
そしてその家の住人たるあなたを恐怖の大王とばかりに見ているかもしれませんよ。
お互い様なのです。
虫だって人間が怖いんだ、だったら人間は虫に対してちょっとは優しくしてみてもいいんじゃないかな、なんて考えてみてはいかがでしょうか。
人間の方が圧倒的に大きいのに一方的に虫を毛嫌いするのも何とも滑稽かなって思えるんですが、どうでしょうか。
実際に触ってみる
ショック療法ですね。食わず嫌いを直す方法、と言ってもいいかもしれません。(食べる訳じゃないですけどね・・・)
家の中で虫に触ることに抵抗があるのなら「公式」に触れる場所に行ってみてはいかがでしょうか。
例えば「昆虫に触ってみよう!」といったイベントを開催している動物園や植物園など、ですね。
触っても問題のない虫だけを触れるイベントですから、刺されるといった心配もなく触る事が出来るはずです。
肌と肌で触れ合う、そんな体験もいい経験になるでしょう。
子供と虫取りに行く
子供は虫に対する抵抗が大人ほどはありませんよね。
子供の教育の一環としてトンボやバッタを捕まえに行ってみてはいかがでしょうか。
自然の中で一生懸命生きている虫を見れば少しだけ心が変化するかもしれませんよ。
子供の情操教育にももってこいですしね。
思い切って飼ってみる
子供が取ってきたカブトムシなどを飼ってみるのもいいでしょう。
お世話をする対象と思えば、犬や猫といったペットと変わらないのですから。
エサを食べてうんこをして眠る、同じだよね
ケージの中に入れて外から見る分には自分に向かって飛んできたり、爪で引っかかれて痛かったりという事も無いですから、虫の顔でも観察してみると意外と可愛い顔してるな、なんて思えるかもしれませんよ。
虫であればひと夏の命ですからずっとお世話しなくちゃならない、という事もないですしね。
虫が死んだ時の悲しさなども子供の情操教育に良いでしょう。
虫嫌いになった理由を考えてみる
虫を嫌いになった理由・きっかけを考えて、その理由の原因になる虫以外への嫌悪感を減らしていってみましょう。
刺す虫、不潔な虫、臭い虫など、人間からすると害虫に思える虫が嫌いなんだ、ということであればそれ以外の害のない虫、例えばトンボやカブトムシなどは大丈夫だ!と自分に言い聞かせてみてはいかがでしょうか。
虫が活躍するストーリーを見る
虫の生態や生き様などが紹介されている本を読んでみると、知らなかった虫の世界に興味が出てくるかもしれません。
また虫が活躍する映画やアニメなんかを見てみるのもいいでしょう。
ハチが頑張ってくれるおかげでハチミツが食べられる、ダンゴムシが頑張ってくれるおかげで大地が肥沃になる、テントウ虫が頑張ってくれるおかげで野菜の大敵アブラムシが減る、そんな虫たちの活躍を鑑賞してみては?
虫も頑張って生きてるんだな・・・なんて思える可能性もありますよ。
一年限りの命、空を飛ぶ、食べるのは樹液だけ、腕の一本や二本が失われても生き続ける、人間に怯える・・・。
そして頑張って何かを成そうと生き抜いている・・・。
そんな虫たちの生き様、人間とは全く違った生き方を垣間見て下さい。
↓男の子に大人気、ムシキングのアニメ
甲虫王者ムシキング スーパーバトルムービー ~闇の改造甲虫~
↓異色の迷作マンガ「ムシヌユン」・・・だと虫嫌いに拍車がかかるか・・・?でも奇妙なほどにクセになる。。
虫の姿を観察する
虫に慣れるためにその造形をまじまじと眺めて見る機会を持ってみてはいかがでしょうか。
本物を見るのでなくても、まずは虫の図鑑を買って眺めて見るのも良いですね。
人間の良い所は何でも慣れる事が出来る、というところです。
普段の生活ではなかなか虫に触れる機会もないため慣れることなど出来ないわけですが、図鑑の中の虫を観察する、虫かごの中の危害のない虫を観察する、そんなところから始めてみると良いと思いますよ。
まとめ
正直、虫が嫌いなら嫌いのままで良いと思うんですよ。
ただ、虫だって一生懸命生きていて、人間の事を恐いと思っているかもしれない、という事は理解しておくべきかと。
ゴキブリや蛾だって、人間が怖いからパニックになって人間に向かって飛んでくるのかもしれないでしょ?
虫が嫌いなら嫌いで、適度な距離感を持って暮らす事が肝要かと。
家の中に虫を入れたくないなら、窓を開けっぱなしにしない、開ける時は網戸を閉める、玄関は開けたらすぐに閉める、といった基本的な事は守るべきでしょう。本能に従って家の中に入ってきてしまった虫に対してパニックを起こす人間ほど滑稽なモノはありませんから・・・。
一方、虫嫌いじゃない人はそれだけ多くのメリットを持っています。虫を恐れずに生活を出来るというのは中々快適なことなわけです。
ちょっと虫の姿が目に入っただけで慌てふためいてしまう生活なんてしたくないじゃないですか。
虫が嫌いじゃなくてホント良かった。
虫も人間も同じ地球の上で生活する隣人です。虫を好きになる必要はないかもしれませんが、虫を理解することは出来るのではないでしょうか。
最後までお読み頂きありがとうございます。もし少しでも役に立ちそうだと思われたら、ソーシャルメディアでの共有をお願いします。
コメント