「完璧主義」
この言葉は、常に100点を目指す人の事を指します。
本来良い意味で使われても良さそうなものですが、現在ではあまり肯定的な意味合いでは使われていないですね。
なんでも完璧にやろうとした結果、途中で重圧やストレスに押し潰されてしまって失敗してしまえば、
吹き
やっぱり完璧主義の人って融通が利かないよね~
なんて揶揄されてしまいがちです。
完璧主義と言うと、本来真面目な性格の人が中途半端を許さずに自分を追い込んでしまう場合が多いですね。
全てを完璧にこなそうと頑張る人は、そのパフォーマンスの高さから周りから信頼される事も多いですが、仕事の量が増えたり難易度が上がったりして体力・気力が追い付かなくなると一気に破たんしてしまいます。
私も何度か「完璧主義」にはまってしまった事があり、その頃の事は「苦しかった思い出」として記憶に残っています・・・。
完璧主義の人って、自分が完璧に見られてないとダメだ!っていう妄想に取り憑かれてることもあるんよ・・・
今回は、自分の完璧主義時代の経験をふまえて、完璧主義者のデメリット・弱点、及び完璧主義を治していくにはどうしたらいいか、という事について考えてみたいと思います。
完璧主義に走った過去の経験
私自身、過去完璧主義に飲まれてとても苦しい想いをしたことがありました。
その時の経験を思い出し、完璧主義の一例としてご紹介したいと思います。
「完璧主義あるある」として気楽にお読みください。
学生時代の完璧主義
勉強において完璧主義気質が表面化してしまって苦しみました。
常にテストで良い点数を取らなければならないといった強迫観念にも似た完璧主義的な考えが常に頭にあったという記憶があります。
特に中学~高校時代がひどかったですね。
覚えたはずの英単語や歴史上の人物など、何度も何度も確認をしないと気が済まないというような感じです。
それが毎日ですからね・・・。
覚えたなら普通、何度も確認する必要ないじゃないですか。
でも当時は不安の中で完璧を求めるあまりそんな風な勉強方法になってしまっていたんですね・・・。
今思えばなんて苦しい事やってたんだと思っちゃいますが、完璧主義の人は苦しみながらも中々そこから脱出することが難しいんです・・・。
大学生になると流石に手を抜くことを覚えて、完璧じゃなくてもいいじゃん、と少し気を楽にする事が出来たのでした。
働き始めて6~10年くらいの頃の完璧主義
中堅社員時代に完璧主義に飲み込まれてストレスに押し潰された経験があります。
なんでもかんでも「自分でやんなきゃ!」「自分が担当だから休めない!」そんな切羽詰まった感覚で仕事してたんですね。
その結果、キャパオーバーの仕事を受け持った事により、見事に重圧に負けて長いうつ状態を経験することになってしまったのです。
あわせて「ヒステリー球」という喉の違和感にも悩まされ続けました。
キャパオーバーの仕事だと感じたなら、仕事を軽減してもらうとか、適当に手を抜くとか、策はあったはずなんです。
それをせずに「全部完璧にやらなきゃ!」なんて考えで仕事をやってたらそら潰れますって・・・。
まさに完璧主義者の末路です。
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完璧主義のデメリットを元にした完璧主義を緩める方法
完璧主義の人は、仕事をきっちりこなすというイメージを持たれやすいので、信頼感を得やすいというメリットを持っています。
しかし完璧主義にはメリットを補って(?)あまりあるデメリットがありますので、そちらに注目していきたいと思います。
ここでは完璧主義の人の弱点として表現してみました。
そして、そのデメリット・弱点に対する改善方法についても合わせて提示したいと思います。
これも私の経験を元にした実際に効果を期待できる改善方法です。
完璧主義の人ってなかなか自分の考えを曲げない人が多いですから、完璧主義を止めようと思ってもなかなかうまく行かないかもしれません。
とは言え完璧主義でいることが苦しいのであれば、一歩ずつでも出来る所から考え方を少しずつ変えていく事が必要です。
完璧主義を緩める方法に着目して各項目をご覧ください。
他人の目を気にしない
完璧主義の人は周囲からの評価を気にしすぎるきらいがあります。
「ちゃんとやらなかったら同僚から軽蔑される」
「成果を出さなきゃ上司に見放される」
「良い彼氏でいなきゃ彼女に捨てれれる」
完璧主義の人の頭の中には常に他人がいて、彼らからの評価で一杯一杯になってしまっています。
本来、他人は自分にそんなに関心なんぞありません。
当たり前です。他人は他人で精一杯ですから、自分以外にかまってる暇などそうそうないからです。
そう、他人の評価なんて第一優先で考える必要などないのです。
「他人の目」という呪縛から逃れる事が出来れば、何でも完璧にこなさなきゃ!という感覚も和らぐでしょうから、完璧主義脱却への第一歩となります。
適度に手を抜く
完璧主義の人は本当に手を抜くことが苦手です。
手を抜く間にも完璧にするための作業をしたいからです。
しかし経験上はっきりと分かっているのですが、遊びのない仕事や生活には何の面白味もありません。
いつも緊迫した空気の中仕事したり生活したりでは息が詰まりますよね。そこを少し緩めてみるだけでガラッと変わるはずです。
手を抜いた方が良い仕事が出来るんだ!くらいの気持ちで十分です。何事も心に余裕を持って取り組んでみませんか。
70%の時点で一旦立ち止まる
最初から完璧を求めるような仕事の仕方をしていませんか?
そもそも完璧って何よ、という話でもあります。
例えば仕事で資料を作る時、日本語として美しい表現で作り込む所までやらなければ完璧ではないのでしょうか?
業務上「良い資料」とは相手に意図が伝わって納得してもらえる資料ですよね。
日本語の表現を追求する事ではないはずです。
完璧という幻想に取りつかれてしまっては大切なモノを見失う恐れがあります。
70%まで出来たら上司に見せて方向性が間違っていないかを一旦確認します。
間違っていれば方向修正です。70%程度の進捗時点であれば問題なく直せるはずです。
これが、仮初の95%というレベルまで作り込まれてしまっていると、直すのにも時間が掛かってしまって逆によくありません。
何事もほどほどに出来たら一旦立ち止まって方向性を確認してからまた動く、というやり方ベターですよ。
時間を決めてやる
完璧を求めるあまり延々とその仕事に取り組み続ける、という人がいます。
そんな事をやっていては他の仕事が出来ませんし、自分自身も苦しいだけです。
例えば1時間という時間を決めて、その中で出来る所までやってみます。その結果70%まで来たのであれば一旦そこでストップです。
前述の通り70%の時点で一旦立ち止まって上司に方向性を仰ぐなり、キーマンに見せるなりしてゴールを再設定します。
1時間である程度出来ると思って始めたのであれば、その1時間が経った時点で他の情報が必要になるはずなんですよ。一旦立ち止まって確認してみるべきなのです。
そりゃぁ5時間かけて90%まで持っていけるかもしれませんが、他の仕事が出来なくなっちゃいますよね。
その仕事ばっかりに目が行ってしまう事は視野を狭めてしまう結果になりあまり良い判断とは言えません。
完璧を目指すために夜遅くまで残業して休日出勤して、なんてやってたら自分の心と体が悲鳴をあげてしまって、完璧な仕事どころではなくなってしまいますよ。
長時間かけてでもやり尽くさなきゃ!という考えは捨ててみましょう。
失敗は成功の第一歩と考える
完璧主義者は失敗を異常に嫌います。
かつての私も試験で失敗できない!仕事で失敗できない!そんなことばかり考えて生きてました。
今振り返ればただただ苦しいだけだったな・・・
「失敗したものは仕方ない、改善点を洗い出したら次へ進む!」
「失敗したから成功に一歩近づいた!」
これくらいの気持ちでいることが大切です。
取りあえず始めてみる
完璧主義の人は、材料が揃いきるまで動けなかったり、成功すると確信するまで手を付けなかったりします。
それではスピードを重視される仕事の場合は置いてけぼりを喰ってしまうでしょうし、動きが遅い人というレッテルを貼られてしまう可能性もあります。
そうするとますます仕事がしにくくなってしまいますよね。
どんな取り組みも、まず始めてみなければ見えてこない物があります。
というか、やってみなきゃ分からない事の方が多いです。ひたすら情報集めをするよりも、実際に作業をしてみた方が話が先に進む、そんな事だって往々にしてありますよね。
まずは何でも始めてみる事です。必要な情報は走りながら集めればいいのです。
細かい所を気にしない
例えば資料の細かい言い回しなどにこだわって、全く仕事が前に進まなくなった、そんな経験はありませんか。
不要なところに不要な労力をつぎ込む、それが完璧主義者の陥りやすいワナですね・・・。
本来細かい文言の言い回しにこだわるよりは、いかに相手に伝え納得してもらうかを考える方が大切です。細かい言い回しに固執する必要はないのです。
細かい所にこだわりたくなったら、本来の「目的」を思い出すようにしてください。
細かい所を完璧に仕上げる事が目的なのであればそれでも構わないですが、そうでないのであれば細部ではなくもっと他に力を入れるべき所があるはずです。
積極的に他人に頼る
以前の私は
「自分で何とかしなきゃ・・・」
「全部自分の責任だ・・・」
「熱があるけど会社行かないと・・・」
こんな感じで思いっきり自分で背負い込むタイプの人間でした。
ですが、全部自分でやる必要なんて全くないんですよね。というかむしろ自分が全部やらない方が効率が良い笑
そのことに気付いてからは、積極的に人に仕事を振ってます。
丸投げしてるわけじゃないぜ・・・!
大きな成果を上げている人って、その人自信が有能な場合もありますが、適材適所的にどんどん仕事を振ってスピーディに回した結果であることも結構あるんですよね。
自分よりも適材がいる時、自分一人では回し切れない時、自分が病気とかで弱っている時、などなど、どんどん人に頼ってみることを考えてみて下さい。
不要な仕事はやらない
上司に振られた仕事は絶対!と言わんばかりに全ての仕事に全力を注ぐ、それが完璧主義者がとってしまいがちな行動です。
しかし、やらなくてもいい仕事というのは結構あるものです。
そんな時は優先順位をつけて大事な仕事から手を付けていく事を意識しましょう。
優先順位の低い仕事は取りあえず放っておきます。そしてその後何も音沙汰なければ結局不要な仕事だったという事です。
実際自分も結構放ってるわ・・・。やんなくていい仕事が多すぎるんよ
まとめ
いかがでしたでしょうか。完璧主義者が陥りがちな点と、完璧主義の脱却方法についてお伝えしました。
常に完璧に物事を仕上げる事の出来る人はそのままでいいでしょう。
しかしそんな人はスーパーマン、完璧超人、超絶天才といった人たちです。我々凡人とは違うのです。
凡人は凡人なりに優先順位をつけて力を入れる部分を絞り、完璧には出来ない所がある事を理解しながら目標に向かって進むしかありません。
完璧主義的な考え方に疲れちゃった・・・
という人は少し立ち止まって息を抜いてみませんか?
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