今学生の皆さんは、学生が終われば勉強しなくて済む、と思っていますか?「大学終わったら勉強からも解放だー!」なんて思っていませんか?
働き始めてから十数年経って振り返ってみると、社会人になってからが本当の勉強の始まりだ、という事が身に染みて分かりました。勉強しない人はあっという間に置いて行かれてしまいます・・・。
逆に今社会人の方は、
「学生の頃、もっと勉強しておくんだった・・・」
なんて思っている方も多いかもしれませんね。
勉強に専念できる特権期間、それが学生時代ですが、社会人になってからでも勉強したいと思えばいつでも学業に没頭できるはずです。
単位を取るのに必要だったり、今の業務に必要だったりと差し迫った勉学も大切ですが、将来役立つ、自分の幅を広げる、と言った意味で「資格」を取得したい!と考える人もいるでしょう。
自分の興味ある資格に挑戦してみるのもいいでしょう。
このブログはTOEICでハイスコアを取得することを目指す人向けに書いていますが、他の資格が登場した事はあまりありませんでした。
今回はビジネスパーソンが取得したい・取得すべき資格とTOEICを取り上げ、比較や考察をしてみたいと思います。あなたの取りたい資格はこの中にありませか?
ビジネスパーソンが取得したい資格
日経キャリアNETが20~40代のビジネスパーソンを対象に調査を行ったこちらの記事によると、
「取得したい資格ランキング」は次のようになっています。
順位 | 資格 |
1位 | TOEICテスト(Aレベル、860点以上) |
2位 | TOEICテスト(Bレベル、730~860点未満) |
3位 | TOEICテスト(Cレベル、470~730点未満) |
4位 | 宅地建物取引主任者(現在は宅地建物取引士) |
5位 | 日商簿記検定2級 |
6位 | 中小企業診断士 |
7位 | 社会保険労務士 |
8位 | ファイナンシャル・プランニング(FP)技能検定3級 |
9位 | 日商簿記検定3級 |
10位 | 行政書士 |
TOEICはスコア別で複数ランクインしていますが、非常に人気です。TOEICは合否ではなくスコアが返ってきますので、各自の英語レベルに合わせて受けられるのも魅力の一つでしょう。
これからの世界はインターネットや高速の移動手段によって、ある意味ますます狭く・近くなっていきますから、英語の必要性が増す事はあっても減る事はないです。英語への苦手意識はなくしておきたい所ですね。
ビジネスマンが取得したい英語の資格というとやはり英検ではなくTOEICになってしまうんですね・・・。活かし所はいろいろとありますから、TOEICでハイスコアを取っておくことはあなたの人生に大きくプラスになるはずです。
そして4位以下には法律系、経理系など、社会人として生きて行くための武器になる資格が並んでいます。
「法と金を制する者が人生を制す」といっても過言ではないのが今の日本です。
目指したいと思う資格もこの中にある!という人も多いと思います。その目標は大切にしてください。
ちなみに私もTOEICと合わせて4位の宅地建物取引士と5位の日商簿記検定2級を取得しました。いずれも法律と経理の入門レベルの知識を身に付けるのに最適な勉強が出来ました。おススメです。
資格ごとの受験者数
資格ごとの人気は受験者数の多い・少ないでもある程度測れるだろう、という事で、上で紹介した日経キャリアNETからの10個の資格に加え、以下3資格を加えてそれらの受験者数を調べてみました。
・英検
・税理士
・基本情報技術者
・第一種電気工事士
・第三種電気主任技術者(電験三種)
なぜこの3資格かって?単に自分が興味あるからです・・・。強いて言えば、英語はTOEICの対抗馬、税理士は憧れ、基本情報と電気工事士及び電験については、上の10資格に技術系の資格が全く入っていなかったのでピックアップしてみました。
技術系の資格は特定分野では必須だったりしてとても重宝されますが、適用のすそ野が少し狭いのでしょうかね。人気ランキングとかにはあまり登場しないんですよね。
やはり英語や経理、ビジネス系の資格はどの企業・業種・職種でも必要とされていますので、その分人気になるのは当然と言えますね。
では年間の受験者数を見てみましょう。出来るだけ最近のデータを取得してきています。基本的には申込者数ではなく、実受験者数を載せています。
資格 | 受験者数 | 概要 |
TOEICテスト(Aレベル、860点以上) | 約250万人 | ビジネス英語読み聞きのエキスパート |
TOEICテスト(Bレベル、730~860点未満) | 同上(合算) | ビジネス英語読み聞きの中級者 |
TOEICテスト(Cレベル、470~730点未満) | 同上(合算) | ビジネス英語読み聞きの初級者 |
宅地建物取引主任者(現在は宅地建物取引士) | 約20万人 | 不動産取引に必須!法律者の登竜門 |
日商簿記検定2級 | 約17万人 | 経理・コスト感覚が身につく |
中小企業診断士 | 1次試験約1.6万人 2次試験約0.5万人 | 日本版MBA!経営コンサルタントになろう |
社会保険労務士 | 約4.1万人 | 企業の「人」「社会保障制度」に関するスペシャリスト |
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 | 約5万人 | 人生のお金のアドバイザー |
日商簿記検定3級 | 約27万人 | 経理・コスト感覚の入門編 |
行政書士 | 約4万人 | 役所系書類のエキスパート |
英検 | 340万人(大学卒業以降:約35万人) | 4技能測定可能な万能英語試験 |
税理士 | 約3.8万人 | 財務・税金対策のエキスパート |
基本情報技術者試験 | 約10万人 | ITエンジニアの登竜門 |
第一種電気工事士 | 筆記約3.9万人 技能約2.4万人 | 電気の工事をするには必須! |
第三種電気主任技術者(電験三種) | 約4.5万人 | 食いっぱぐれなし!電気のあるビルで選任必須! |
グラフにするとこんな感じです。1次・2次的な試験に分かれている資格は、1次の人数で表現しています。
TOEIC、英検という英語の試験の受験者数が圧倒的ですね。ただし、英検は小中高大学といった生徒・学生の受験者が全体の9割を占め、ビジネスパーソンは全体の1割程度でしかありません。やはりビジネスマンがこぞって受ける英語の試験はのはTOEICという事になります。
他の資格では簿記と宅建の受験者が多くなっていますね。経理、法律の登竜門的な資格ですので、まずはこれらを受けてみよう、という受験者が多いのです。
資格ごとの難易度
比較的簡単に取得できる資格もあれば超高難度の資格もあり、資格ごとの難易度は果てしなく幅広いですよね。
初心者・素人レベルから勉強を始めて、合格・目標スコア到達までに必要となる勉強時間で難易度を表してみたいと思います。
英語の場合は、中学レベルの単語・文法力があるところからの出発、と考えてみます。自分もこれらの資格の内いくつかを取得していますので、自身の経験も織り交ぜて考えてみました。独断と偏見の面もありますがご容赦ください。
本来勉強時間ではなく、どれだけ問題を解いたか、を指標としたいのですが、出題形式の異なる資格同士では比較不能なので、時間という分かりやすい指標を使ってみます。
資格 | 勉強時間 |
TOEICテスト(Aレベル、860点以上) | 700時間 |
TOEICテスト(Bレベル、730~860点未満) | 500時間 |
TOEICテスト(Cレベル、470~730点未満) | 250時間 |
宅地建物取引主任者(現在は宅地建物取引士) | 350時間 |
日商簿記検定2級 | 300時間 |
中小企業診断士 | 1,300時間 |
社会保険労務士 | 1,200時間 |
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 | 100時間 |
日商簿記検定3級 | 150時間 |
行政書士 | 600時間 |
英検(2級) | 300時間 |
税理士 | 4,000時間 |
基本情報技術者試験 | 250時間 |
第一種電気工事士 | 300時間 |
第三種電気主任技術者(電験三種) | 700時間 |
各資格の勉強時間をグラフで表してみるとこんな感じです↓
最高レベルの税理士なんかはやはり別格ですね。取ろうと思えば覚悟が必要です。中小企業診断士や社会保険労務士といった独立可能な士業資格も相当な難関ですね。こちらも片手間では厳しいでしょう。
TOEIC860点~や、行政書士、電試三種といった資格も初心者レベルから始めればそれなりの勉強量が必要ですが、片手間でも何とかなりそうな試験ではあります。
TOEIC730点未満、宅建や簿記2級、英検2級、基本情報技術者試験、第一種電気工事士などの試験は、それなりの勉強でも3か月あれば合格レベルまで持って行けそうです。その道の人ならば1か月で到達できる人もいそうですね。
この辺りの資格から始めて合格し、上位へ旅立つ、というのが王道です。
ちなみに1日の通勤時間を2時間として年間250日出勤したとすると、通勤総時間は500時間となります。
これだけの時間を資格勉強用に活用できれば、難関資格を除けば合格レベルまでもっていくことも出来るでしょう。
ちりも積もれば山となりますので、目指す目標があるのであれば、こういった通勤時間などのスキマ時間を活用してみましょう。
まとめ
いかがでしたか。ビジネスパーソンに人気の資格プラス個人的に興味のある資格(技術系含む)について、その受験者数や必要となる勉強時間をご紹介しました。
ご紹介したいずれの資格も知名度がありますので、ビジネスパーソンであれば興味を持ったことがある・勉強している、或いはすでに取得している、という資格も結構あったのではないでしょうか。
縦軸に「受験者数」、横軸に「必要勉強時間」をとった2軸グラフに、各資格をプロットしてみました。
どの資格がどの位置にあるのかが分かりやすくなったのではないでしょうか。
ある程度取得しやすい資格の受験者数が多くなるのは納得です。高難度の資格は選ばれし者のみが挑戦する高い壁、という感じでしょうか・・・。
学生時代の勉強が大変、という感覚もありますし、学生時代にこれらの資格を取って社会人になる、という人もいるでしょう。
そして社会人になってからも勉強の連続です。むしろ社会人になってからが本当の勉強の始まり、という意識で生きていくと自分の能力をガンガン伸ばしていく事が出来るはずです。
参考にして頂ければと思います。
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